桑原あい ウィズ・ストリングス
2018年12月21日 音楽 近年またいろいろなことをやっている27歳ピアニスト(2013年9月8日、2016年12月7日、2017年7月8日、2017年9月29日)の、「響楽 -KYOGAKU- 2018」と副題された弦楽四重奏との協調公演。赤坂・サントリーホールのブルーローズで見る。顔を出さなければいけない忘年会があったので、あたまの1時間に接したが、 なかなかに才気走っていて感心した。
ヴァイオリンの吉田篤貴と須原杏(2016年12月7日)、ヴィオラの河村泉、チェロの関口将史が全面的に絡む。あ、1曲はヴァイオリンとチェロの男性陣だけが伴奏をつけた。
7曲に触れたが、順にレナード・バースタインのミュージカル(2009年8月4日)曲「サムホエア」、自作の「ホエアアバウツ」、アストラ・ピアソラの「フィナーレ」、ビル・ウィーランのレヴュー曲「リヴァーダンス」、エグベルト・ジスモンチ(2008年7月3日、2013年3月27日 )の「パリャーソ」、ビョーク(2001年12月5日、2008年2月22日)の「アイヴ・シーン・イット・オール」、ビル・エヴァンスの「Bマイナー・ワルツ」。おお、なかなかにおもしろいセレクションなり。だが、もっと面白かったのは、肝心のピアノ演奏と弦音の絡みだった。
弦のアレンジも桑原。家にこもり、地味に作業にあたったそうだが、がんばったなー。3年前にも彼女は弦付き公演をしているが、今回のほうがジャズ・ピアニスト=桑原あいのストリングス入りの出し物にしっかりなっていた。弦の4人全員にピチカートさせたり、ピアソラに特徴的なヴァイオリンかっ飛び作法を他の曲に持ってきたり、様々な冒険を介して“私が考える、ピアノと弦4人が四つに組んだ表現”をちゃんと作っていたもの。しかも、その協調は杓子定規なかっちり感に支配されたものではなく、流動性や広がりへの“窓”となる間(ま)の感覚を宿すものであったのに大きく頷いた。
▶︎過去の、桑原あい
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908
http://43142.diarynote.jp/201612100926461885/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
https://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶︎過去の、須原杏
http://43142.diarynote.jp/201612100926461885/
▶︎過去の、ミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」
https://43142.diarynote.jp/200908071506127450/
▶過去の、エグベルト・ジスモンチ
http://43142.diarynote.jp/200807041128510000/
http://43142.diarynote.jp/201303290753133066/
▶過去の、ビョーク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200802230934310000/
<いろいろな、お疲れ様>
81歳の誕生日である17日に、ニューオーリンズの大御所鍵盤奏者アート・ネヴィル(2004年9月18日、2009年7月25日、2014年1月17日、2015年5月10日)が引退を発表した。健康上の理由だろう、いたしかたありませんね。ザ・ミーターズ時代から積み上げてきたものはあまりに大きすぎ、ゆっくりしてください。1990年代前半だったか、来日時に彼とジョージ・ポーターJr.(2007年2月2日、2007年2月4日、2008年8月12日、2009年7月25日、2014年1月17日)に九段下のホテルで取材したことがあった。とんでもなく道が渋滞していて、車移動のぼくは珍しく遅刻。でも、彼らは笑顔でおっとりと応対。そんなこともあり、ぼくのなかでは<大人(たいじん)>という印象が大きいな。彼の次男のイアン・ネヴィル(2012年7月30日)はギタリストとして活躍しているが、50代半ばの長男のアーセルはジャーナリストで、週末のフォックス・ニュース・チャンネルのアンカーをしているそうだ。今晩の忘年会ではなかったが、先週行った忘年会はその職場の定年者の慰労も兼ねていて、なにげに心温まるやりとりがあって、職場〜仲間っていいネという気分になった。万全な姿を見せられないなら、ミュージシャンにも定年があってもいいよね。ボロボロになった姿でも大好きなミュージシャンならずっと接したいという人もいるが、その心地はぼくはわからない。
▶︎過去の、アート・ネヴィル
https://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201401181209502731/
https://43142.diarynote.jp/201505111009314451/
▶過去の、ジョージ・ポーター・Jr.
http://43142.diarynote.jp/200702090041480000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
http://43142.diarynote.jp/200808140129280000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/?day=20140117
▶︎過去の、イアン・ネヴィル
https://43142.diarynote.jp/200908180045212538/
https://43142.diarynote.jp/201208091321435870/
ヴァイオリンの吉田篤貴と須原杏(2016年12月7日)、ヴィオラの河村泉、チェロの関口将史が全面的に絡む。あ、1曲はヴァイオリンとチェロの男性陣だけが伴奏をつけた。
7曲に触れたが、順にレナード・バースタインのミュージカル(2009年8月4日)曲「サムホエア」、自作の「ホエアアバウツ」、アストラ・ピアソラの「フィナーレ」、ビル・ウィーランのレヴュー曲「リヴァーダンス」、エグベルト・ジスモンチ(2008年7月3日、2013年3月27日 )の「パリャーソ」、ビョーク(2001年12月5日、2008年2月22日)の「アイヴ・シーン・イット・オール」、ビル・エヴァンスの「Bマイナー・ワルツ」。おお、なかなかにおもしろいセレクションなり。だが、もっと面白かったのは、肝心のピアノ演奏と弦音の絡みだった。
弦のアレンジも桑原。家にこもり、地味に作業にあたったそうだが、がんばったなー。3年前にも彼女は弦付き公演をしているが、今回のほうがジャズ・ピアニスト=桑原あいのストリングス入りの出し物にしっかりなっていた。弦の4人全員にピチカートさせたり、ピアソラに特徴的なヴァイオリンかっ飛び作法を他の曲に持ってきたり、様々な冒険を介して“私が考える、ピアノと弦4人が四つに組んだ表現”をちゃんと作っていたもの。しかも、その協調は杓子定規なかっちり感に支配されたものではなく、流動性や広がりへの“窓”となる間(ま)の感覚を宿すものであったのに大きく頷いた。
▶︎過去の、桑原あい
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908
http://43142.diarynote.jp/201612100926461885/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
https://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶︎過去の、須原杏
http://43142.diarynote.jp/201612100926461885/
▶︎過去の、ミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」
https://43142.diarynote.jp/200908071506127450/
▶過去の、エグベルト・ジスモンチ
http://43142.diarynote.jp/200807041128510000/
http://43142.diarynote.jp/201303290753133066/
▶過去の、ビョーク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200802230934310000/
<いろいろな、お疲れ様>
81歳の誕生日である17日に、ニューオーリンズの大御所鍵盤奏者アート・ネヴィル(2004年9月18日、2009年7月25日、2014年1月17日、2015年5月10日)が引退を発表した。健康上の理由だろう、いたしかたありませんね。ザ・ミーターズ時代から積み上げてきたものはあまりに大きすぎ、ゆっくりしてください。1990年代前半だったか、来日時に彼とジョージ・ポーターJr.(2007年2月2日、2007年2月4日、2008年8月12日、2009年7月25日、2014年1月17日)に九段下のホテルで取材したことがあった。とんでもなく道が渋滞していて、車移動のぼくは珍しく遅刻。でも、彼らは笑顔でおっとりと応対。そんなこともあり、ぼくのなかでは<大人(たいじん)>という印象が大きいな。彼の次男のイアン・ネヴィル(2012年7月30日)はギタリストとして活躍しているが、50代半ばの長男のアーセルはジャーナリストで、週末のフォックス・ニュース・チャンネルのアンカーをしているそうだ。今晩の忘年会ではなかったが、先週行った忘年会はその職場の定年者の慰労も兼ねていて、なにげに心温まるやりとりがあって、職場〜仲間っていいネという気分になった。万全な姿を見せられないなら、ミュージシャンにも定年があってもいいよね。ボロボロになった姿でも大好きなミュージシャンならずっと接したいという人もいるが、その心地はぼくはわからない。
▶︎過去の、アート・ネヴィル
https://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201401181209502731/
https://43142.diarynote.jp/201505111009314451/
▶過去の、ジョージ・ポーター・Jr.
http://43142.diarynote.jp/200702090041480000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
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▶︎過去の、イアン・ネヴィル
https://43142.diarynote.jp/200908180045212538/
https://43142.diarynote.jp/201208091321435870/