菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール
2020年11月18日 音楽 ラテンやタンゴなど南米音楽要素を経由する官能とデカダンを浮き上がらせる弦付きアンサンブルである、菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール(2005年6月9日、2013年3月26日、2014年9月7日)の15周年を祝うもの。会場は、六本木一丁目・サントリーホールの大ホール。本人はMCで、(コロナ禍混乱期の)特赦のようなもの、という言い方でこの由緒あるクラシックのホールで公演を行う喜びを表す。
陣容は、菊地(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年3月17日、2002年11月30日、2003年6月28日、2004年2月6日、2004年7月6日、2004年8月12日、2004年10月10日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年9月7日、2016年10月28日、2017年9月2日、2018年5月13日、2018年7月7日、2020年11月14日)にくわえ、ピアノの林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年5月13日 、2019年1月7日、2019年10月6日、2019年11月19日、2019年11月21日、2019年12月18日、2020年8月28日、2020年10月29日、2020年11月14日)、ダブル・ベースの鳥越啓介(2000年9月14日、2001年2月15日、2003年3月6日、2008年12月15日、2013年3月26日、2017年9月29日、2018年6月4日2019年4月25日、2019年4月26日、2019年4月27日、バンドネオンの早川 純、ハープの堀米 綾(2005年6月9日、2013年3月26日、2014年9月7日)、パーカッションの田中倫明( 2013年3月26日、2014年9月7日)と大儀見元(2005年6月9日、2006年2月16日、2006年7月10日、2006年8月24日、2011年1月21日、2013年3月26日、2014年9月7日、2018年5月13日)、ヴァイオリンの牛山玲名(1曲、カデンツァ=ソロも取る)と田島華乃、ヴィオラの舘泉礼一、チェロで弦のリーダーの関口将史(2018年12月21、2020年2月9日)。全員、正装。うち、菊地、堀米、大儀見が結成時から残っているメンバーだそう。女性オペラ歌手も構成員に入ることもあったし、近年もそうだったはずだが、この晩はなし。
ショウの冒頭はバンドネオンや弦カルテットが不穏さを出すような感じで音を重ね合い、その音塊はどこか笙による音群をどこか想起させる。アンサンブルはかなり良好、リハもやったんだろうけど、弦の被さり方もちゃんと機微を知っていますという確かさがあり、近年はこの顔ぶれでやっているのではないのかと思わせる。
ときどきキュー出ししながら折衷サウンドを掌握し主役は歌い、テナー・サックスを吹き、クラベスやカウベルを叩く。その総体は、菊地成孔のキャラクター・ミュージックとして、確固たる像を結ぶ。その鳴り物のクラーベ音を加える〜こんなにしていたっけか〜が少しKYでうるさい。純な音楽完成度という面から見ればもう少し控えめであった方がいいと思うが、生理としての酔狂さも彼の望むところではあるのだろう。
途中、キップ・ハンラハン(2000年1月12日、2001年5月15日、2011年12月8日)曲をやる。ベースのフレイズはジャマラディーン・タクーマ(2014年7月28日)が弾いていたそれを思い出させ、それだとファースト『クープ・デテ』(アメリカン・クラーヴェ、1981年)に入っていた曲か。その際、菊地はハンラハンがナレーションしていた屈折した詩を日本語訳語りでのせる。クラーベはラテン・ミュージックにの根幹にあってもアメリカ音楽にはないものであり、彼が持つアンチノミーや本来ないものを蜃気楼のように浮かび上がらせるその音楽性をうまく語言化したものと言えるのだが、そういう部分で菊地のペペはハンラハンの影響もあったんだなと今にして思った。
アンコールは昔のアイドル歌謡曲と007映画の「You Only Live Twice」のテーマ曲のカヴァー。ともに、菊地は歌に専念し、前者は日本語、後者は英語で歌った。
▶︎過去の、菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール
https://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
https://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
https://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶過去の、菊地成孔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200402061359140000/
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/)
http://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
https://43142.diarynote.jp/201807080932266789/
https://43142.diarynote.jp/202011150954203089/
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
https://43142.diarynote.jp/201911201705565775/
https://43142.diarynote.jp/201911230723444744/
https://43142.diarynote.jp/201912191314476679/
https://43142.diarynote.jp/202008290914077509/
https://43142.diarynote.jp/202010300958115053/
https://43142.diarynote.jp/202011150954203089/
▶︎過去の、鳥越啓介
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm phat (オーガニック・グルーヴ)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm phat (オーガニック・グルーヴ)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm phat
http://43142.diarynote.jp/200812281441122331/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130326
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
https://43142.diarynote.jp/201806060708363548/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/ イースト・ミーツ・ウェスト
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/ イースト・ミーツ・ウェスト
https://43142.diarynote.jp/201904291825347224/ イースト・ミーツ・ウェスト
▶︎過去の、堀米 綾
https://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
https://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
https://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、田中倫明
https://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
https://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、大儀見元
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060216
http://43142.diarynote.jp/200607110800410000/
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110121
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
https://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
▶︎関口将史
https://43142.diarynote.jp/201812220840383594/
https://43142.diarynote.jp/202002101032103464/
▶過去の、キップ・ハンラハン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-1.htm
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
▶︎過去の、ジャマラディーン・タクーマ
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
<今日の、体温>
500人弱、新型コロナの患者が東京で出た日。ヘタレのぼくは3月下旬から6月上旬まで引きこもりの日々を送ったが〜あの頃は多くの人がそうであったろうけど。会社員の知人たちもテレワークになった人が多かったが、今はそれがそのまま続いているのかいないのか〜、あの時期でも今の半分ぐらいの患者数だったはずであり……。サントリー・ホールの入り口はノンストップで入れた。センサー・カメラを置き、通過する体温を色で表す映像をラップトップで係員が見ていて、入場者の体温をチェックしていたようだ。初夏以降にぼくが入ったホールは厳密に一席づつ間が開けられていたが、それはなし。ただし、マスクを外していた前席のお客さんに係員が2度(開演前と本編終了時)ほど注意していた。前から見ているわけではないのに、どっやってマスク非着用を知ったのか。終演後、友人と会場の横の赤坂アークヒルズの飲食店に入ったが、画面に顔を当てはめて体温チェックをすることをお願いされる。36.0度。35度アラウンドと表示される場合もあり、非接触型のそれは体温が低めに出ると思う。ぼくは家で検温する場合は舌の下に体温計を挟んで測っており、前後に冷たい水やお湯を飲まないかぎりより正確な値が出ているはずだ。ともあれ、ここのところ、飲食店の検温がずぼらになってきているとも感じもするが、これからそれは再び強化されるか。この状況下ずっと自粛気味にあるのは間違いないが、じじいのぼくはより飲食店出入りを自制する方向に出た方がいいのか。飲むとやはり、振る舞いが緩くなる……。とにかく、無症状のキャリアである可能性もあるわけで、他人に迷惑かけることだけはしたくない。検査し陰性であっても、その後に不幸にもすぐにうつってしまう可能性もなくはない。高齢の母親案件のため、かかるわけにはいかない。と、自戒のために、この項を書いた。
陣容は、菊地(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年3月17日、2002年11月30日、2003年6月28日、2004年2月6日、2004年7月6日、2004年8月12日、2004年10月10日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年9月7日、2016年10月28日、2017年9月2日、2018年5月13日、2018年7月7日、2020年11月14日)にくわえ、ピアノの林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年5月13日 、2019年1月7日、2019年10月6日、2019年11月19日、2019年11月21日、2019年12月18日、2020年8月28日、2020年10月29日、2020年11月14日)、ダブル・ベースの鳥越啓介(2000年9月14日、2001年2月15日、2003年3月6日、2008年12月15日、2013年3月26日、2017年9月29日、2018年6月4日2019年4月25日、2019年4月26日、2019年4月27日、バンドネオンの早川 純、ハープの堀米 綾(2005年6月9日、2013年3月26日、2014年9月7日)、パーカッションの田中倫明( 2013年3月26日、2014年9月7日)と大儀見元(2005年6月9日、2006年2月16日、2006年7月10日、2006年8月24日、2011年1月21日、2013年3月26日、2014年9月7日、2018年5月13日)、ヴァイオリンの牛山玲名(1曲、カデンツァ=ソロも取る)と田島華乃、ヴィオラの舘泉礼一、チェロで弦のリーダーの関口将史(2018年12月21、2020年2月9日)。全員、正装。うち、菊地、堀米、大儀見が結成時から残っているメンバーだそう。女性オペラ歌手も構成員に入ることもあったし、近年もそうだったはずだが、この晩はなし。
ショウの冒頭はバンドネオンや弦カルテットが不穏さを出すような感じで音を重ね合い、その音塊はどこか笙による音群をどこか想起させる。アンサンブルはかなり良好、リハもやったんだろうけど、弦の被さり方もちゃんと機微を知っていますという確かさがあり、近年はこの顔ぶれでやっているのではないのかと思わせる。
ときどきキュー出ししながら折衷サウンドを掌握し主役は歌い、テナー・サックスを吹き、クラベスやカウベルを叩く。その総体は、菊地成孔のキャラクター・ミュージックとして、確固たる像を結ぶ。その鳴り物のクラーベ音を加える〜こんなにしていたっけか〜が少しKYでうるさい。純な音楽完成度という面から見ればもう少し控えめであった方がいいと思うが、生理としての酔狂さも彼の望むところではあるのだろう。
途中、キップ・ハンラハン(2000年1月12日、2001年5月15日、2011年12月8日)曲をやる。ベースのフレイズはジャマラディーン・タクーマ(2014年7月28日)が弾いていたそれを思い出させ、それだとファースト『クープ・デテ』(アメリカン・クラーヴェ、1981年)に入っていた曲か。その際、菊地はハンラハンがナレーションしていた屈折した詩を日本語訳語りでのせる。クラーベはラテン・ミュージックにの根幹にあってもアメリカ音楽にはないものであり、彼が持つアンチノミーや本来ないものを蜃気楼のように浮かび上がらせるその音楽性をうまく語言化したものと言えるのだが、そういう部分で菊地のペペはハンラハンの影響もあったんだなと今にして思った。
アンコールは昔のアイドル歌謡曲と007映画の「You Only Live Twice」のテーマ曲のカヴァー。ともに、菊地は歌に専念し、前者は日本語、後者は英語で歌った。
▶︎過去の、菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール
https://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
https://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
https://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶過去の、菊地成孔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200402061359140000/
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
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http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/)
http://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
https://43142.diarynote.jp/201807080932266789/
https://43142.diarynote.jp/202011150954203089/
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
https://43142.diarynote.jp/201911201705565775/
https://43142.diarynote.jp/201911230723444744/
https://43142.diarynote.jp/201912191314476679/
https://43142.diarynote.jp/202008290914077509/
https://43142.diarynote.jp/202010300958115053/
https://43142.diarynote.jp/202011150954203089/
▶︎過去の、鳥越啓介
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm phat (オーガニック・グルーヴ)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm phat (オーガニック・グルーヴ)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm phat
http://43142.diarynote.jp/200812281441122331/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130326
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https://43142.diarynote.jp/201806060708363548/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/ イースト・ミーツ・ウェスト
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/ イースト・ミーツ・ウェスト
https://43142.diarynote.jp/201904291825347224/ イースト・ミーツ・ウェスト
▶︎過去の、堀米 綾
https://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
https://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
https://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、田中倫明
https://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
https://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、大儀見元
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http://43142.diarynote.jp/?day=20060216
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http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110121
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
https://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
▶︎関口将史
https://43142.diarynote.jp/201812220840383594/
https://43142.diarynote.jp/202002101032103464/
▶過去の、キップ・ハンラハン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-1.htm
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
▶︎過去の、ジャマラディーン・タクーマ
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
<今日の、体温>
500人弱、新型コロナの患者が東京で出た日。ヘタレのぼくは3月下旬から6月上旬まで引きこもりの日々を送ったが〜あの頃は多くの人がそうであったろうけど。会社員の知人たちもテレワークになった人が多かったが、今はそれがそのまま続いているのかいないのか〜、あの時期でも今の半分ぐらいの患者数だったはずであり……。サントリー・ホールの入り口はノンストップで入れた。センサー・カメラを置き、通過する体温を色で表す映像をラップトップで係員が見ていて、入場者の体温をチェックしていたようだ。初夏以降にぼくが入ったホールは厳密に一席づつ間が開けられていたが、それはなし。ただし、マスクを外していた前席のお客さんに係員が2度(開演前と本編終了時)ほど注意していた。前から見ているわけではないのに、どっやってマスク非着用を知ったのか。終演後、友人と会場の横の赤坂アークヒルズの飲食店に入ったが、画面に顔を当てはめて体温チェックをすることをお願いされる。36.0度。35度アラウンドと表示される場合もあり、非接触型のそれは体温が低めに出ると思う。ぼくは家で検温する場合は舌の下に体温計を挟んで測っており、前後に冷たい水やお湯を飲まないかぎりより正確な値が出ているはずだ。ともあれ、ここのところ、飲食店の検温がずぼらになってきているとも感じもするが、これからそれは再び強化されるか。この状況下ずっと自粛気味にあるのは間違いないが、じじいのぼくはより飲食店出入りを自制する方向に出た方がいいのか。飲むとやはり、振る舞いが緩くなる……。とにかく、無症状のキャリアである可能性もあるわけで、他人に迷惑かけることだけはしたくない。検査し陰性であっても、その後に不幸にもすぐにうつってしまう可能性もなくはない。高齢の母親案件のため、かかるわけにはいかない。と、自戒のために、この項を書いた。
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