映画「今さら言えない小さな秘密」。鬼怒無月×Saigenji
2019年7月12日 音楽 東銀座・松竹試写室で、2018年フランス映画を見る。漫画が原作で、その作者のジャン・ジャック・サンペ(1932年生まれ)も脚本に加わっている。舞台はプロヴァンス地方の田舎(ほんわか描いてあって、一瞬住んでもいいかなと思わせる。が、飽きるだろうなー)が舞台で、自転車が半分主役となるような映画。ほんと、フランス人って自転車が好きなんだなあ。そういえば、自動車はぜんぜん出てこなく、ゆえに時代設定がわかりづらいのだが(車を見ると大体、それを推測できますね)、カメラマンがかなり古いカメラをもちいているので、年代設定は新しくても1960年代中期ぐらいかなー? それとも、タイムレス設定?
監督は1987年生まれの、ピエール・ゴドー。そんな若いわけでもないけど、そんな年齢でよくこんな含みと落ち着きとクスっとなれるユーモアを抱えた、大人の寓話と言いたくなるような映画を撮ったナと思わずにはいられず。音楽もよくできている。9月から、公開される。
夜は、元住吉のPowers2で、ギターの鬼怒無月(2003年3月6日、2003年6月30日、2004年1月16日、2005年4月11日、2006年1月21日、2009年10月8日 、2010年3月20日、2012年2月10日、2012年6月13日、2012年6月28日、2012年11月21日、2013年2月11日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日、2015年8月31日、2017年7月31日)とギターと歌のSaigenji (2006年6月27日、2007年11月27日、2009年3月14日, 2009年8月9日、2012年6月13日、2013年1月7日、2013年2月11日 、2013年4月12日、2014年2月9日、2016年2月11日、2016年11月30日、2017年2月11日、2018年5月8日)、二人による実演を見る。デュオでやるのは、3度目とか。鬼怒の55歳セレブレイションで複数持たれた中の一つであるよう。
ぼくはSaigenjiのなかにあるスポンテニアス要素〜ジャジーさにも着目する人間で、それがより拡大したものを見ることができるのではと期待して行ったら、それを上回るものに接することができて、多大な満足感を得た。
演目は二人のオリジナル。少し、Saigenji曲のほうが多かったかな。20曲ぐらい一緒にできる曲があるようで、けっこうその場でやるものを決めていた。Saigenji曲の場合、彼の弾き語りに鬼怒がいろんな奏法による合いの手演奏(曲によってはエレクトリック・ギターも用いる)を入れていくと説明できるのだが、パーカッシヴなそれから縦横にかっ飛ぶ方向まで実に多彩で広がりを与える。さすが、プログ・ロックからタンゴ他のフォークロアまで、様々なものにあたってきている実力者だな。そして、ここからが肝心なのだが、その鬼怒の演奏に触発され、Saigenjiの歌やギターがどんどん弾んだり、動的な力を持ち、放たれる。歌声もどんどんデカくなる。それ、鮮やか。そういう相乗はもちろんバンド力学にもあるが、デュオであり、同じ持ち楽器が相手だと、そのケミストリーがまた直接的な感じがしてしまう。
一方、鬼怒曲はインストだったりするが、そうするとSaigenjiのピックを使わないギター奏法の面白さや個性が浮き彫りになり、一粒でいくつもおいしい。本編最後は、Saigenjiの「ミュージック・ジャンキー」。彼のショウの締めに毎度演奏されるあまりにおなじみの曲だが、冒頭のところから鬼怒はNYアンダーグラウンド系のノイズを出し、どんどん厚みを加えていく。結果、こんなにごりごりとした質感を持つ「ミュージック・ジャンキー」は初めて聞いた。お互いの出す音を心から楽しみあっているこの単位、今後も持たれていくようだ。
▶過去の、鬼怒無月
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100320
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20120613
http://43142.diarynote.jp/201207031352302181/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
http://43142.diarynote.jp/201509021103292742/
https://43142.diarynote.jp/201708081443281390/
▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
https://43142.diarynote.jp/201805091613022617/
<今日の、偶然>
ライヴ後、渋谷で寄った店で、フィリピン人とメキシコ人のミックスの米国人と会ったが、やたら日本♡になっている。2ヶ月滞在して来週アタマに帰国、秋に再来日すると言っていた。というのはともかく、そのロサンジェルス在住のエヴァン君の父親はサックス奏者であのブラジル出身の名サウンド・クリエイターであるモアシール・サントスに教えをこうていたという話を聞き、わあ。今日、某誌企画の1969年以降のジャズ・アルバム30枚という選を出し、ぼくはサントスの『 Ouro Negro 』(Universal, 2001)を入れた。
監督は1987年生まれの、ピエール・ゴドー。そんな若いわけでもないけど、そんな年齢でよくこんな含みと落ち着きとクスっとなれるユーモアを抱えた、大人の寓話と言いたくなるような映画を撮ったナと思わずにはいられず。音楽もよくできている。9月から、公開される。
夜は、元住吉のPowers2で、ギターの鬼怒無月(2003年3月6日、2003年6月30日、2004年1月16日、2005年4月11日、2006年1月21日、2009年10月8日 、2010年3月20日、2012年2月10日、2012年6月13日、2012年6月28日、2012年11月21日、2013年2月11日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日、2015年8月31日、2017年7月31日)とギターと歌のSaigenji (2006年6月27日、2007年11月27日、2009年3月14日, 2009年8月9日、2012年6月13日、2013年1月7日、2013年2月11日 、2013年4月12日、2014年2月9日、2016年2月11日、2016年11月30日、2017年2月11日、2018年5月8日)、二人による実演を見る。デュオでやるのは、3度目とか。鬼怒の55歳セレブレイションで複数持たれた中の一つであるよう。
ぼくはSaigenjiのなかにあるスポンテニアス要素〜ジャジーさにも着目する人間で、それがより拡大したものを見ることができるのではと期待して行ったら、それを上回るものに接することができて、多大な満足感を得た。
演目は二人のオリジナル。少し、Saigenji曲のほうが多かったかな。20曲ぐらい一緒にできる曲があるようで、けっこうその場でやるものを決めていた。Saigenji曲の場合、彼の弾き語りに鬼怒がいろんな奏法による合いの手演奏(曲によってはエレクトリック・ギターも用いる)を入れていくと説明できるのだが、パーカッシヴなそれから縦横にかっ飛ぶ方向まで実に多彩で広がりを与える。さすが、プログ・ロックからタンゴ他のフォークロアまで、様々なものにあたってきている実力者だな。そして、ここからが肝心なのだが、その鬼怒の演奏に触発され、Saigenjiの歌やギターがどんどん弾んだり、動的な力を持ち、放たれる。歌声もどんどんデカくなる。それ、鮮やか。そういう相乗はもちろんバンド力学にもあるが、デュオであり、同じ持ち楽器が相手だと、そのケミストリーがまた直接的な感じがしてしまう。
一方、鬼怒曲はインストだったりするが、そうするとSaigenjiのピックを使わないギター奏法の面白さや個性が浮き彫りになり、一粒でいくつもおいしい。本編最後は、Saigenjiの「ミュージック・ジャンキー」。彼のショウの締めに毎度演奏されるあまりにおなじみの曲だが、冒頭のところから鬼怒はNYアンダーグラウンド系のノイズを出し、どんどん厚みを加えていく。結果、こんなにごりごりとした質感を持つ「ミュージック・ジャンキー」は初めて聞いた。お互いの出す音を心から楽しみあっているこの単位、今後も持たれていくようだ。
▶過去の、鬼怒無月
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
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▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
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<今日の、偶然>
ライヴ後、渋谷で寄った店で、フィリピン人とメキシコ人のミックスの米国人と会ったが、やたら日本♡になっている。2ヶ月滞在して来週アタマに帰国、秋に再来日すると言っていた。というのはともかく、そのロサンジェルス在住のエヴァン君の父親はサックス奏者であのブラジル出身の名サウンド・クリエイターであるモアシール・サントスに教えをこうていたという話を聞き、わあ。今日、某誌企画の1969年以降のジャズ・アルバム30枚という選を出し、ぼくはサントスの『 Ouro Negro 』(Universal, 2001)を入れた。
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