マシュー・スウィート
2012年1月7日 音楽 このシンガー・ソングライター(2010年4月3日)の3作目となる91年作『ガールフレンド』をまんまやっちゃいますよという、実演。マシュー・スウィートのアルバムで1枚選べと言われたらいい感じのジャケットを持つ同作をぼくも迷わず選ぶが、この企画はどこから生まれたのか。米国アルバム・チャートではちょうど100位の作品であるのだが(記録より記憶に残るアルバムということか)、米国でもやっているのかな。ここんとこ、他のアーティストでもそういうノリのライヴがあるとか聞いたりするものな。それとも、日本オンリーの企画? 少し前はカヴァー・アルバムを連発していたので、こういうことをやっても少しも不思議には思わないが、彼は昨年秋にまっとうな新作(『Modern Art』というタイトル)を出しているのに、昔の名前で出ています的実演を笑顔でやってしまうのか……。
六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。けっこう、オトコがおおい。とともに、普段よりお一人サマな客が多かったかも。前回公演にも同行したヴェルベット・クラッシュのポール・チャスティン(ベース)を含む3人(先に触れた新作関与のドラマーのリック・メンクもヴェルヴェット・クラッシュの人)が、ギターを弾きながら歌う、ロック界トップ級に外見劣化度数の高い(?)スウィートをサポート。やっぱ、すがりつきがいのあるいい曲が多いと、それを聞きながら実感。ながら、あのスケール練習のようなスリルのないソロを取るギタリストはないだろう。あれじゃ、ただの馬鹿ロックになっちゃう。なるほど、マテリアル(2005年8月20日、他)やスクリッティ・ポリテッィ(2006年8月12日)のドラマーでもあったNYボーダーレス音楽界出身のフレッド・マーが共同プロデュースをした『ガールフレンド』は彼がもたらすちょっとオルタナティヴな風や刺や陰影があってこその名盤であったのだと思わずにはいられず。そこでギターを弾いていたのは、やはりNY地下シーンのリチャード・ロイドやロバート・クワインだった。マーは長年のルー・リード作品の制作者でもありますね。
<今日の、名盤>
ぼくにとって、アルバムまんまやってくれたら、一番発情しちゃうのは何か、と少し考える。やっぱり、多感な時期に飽きるほどアタマから終わりまで聞いた“私のアルバム”というのは各々にあるはずで、そういう作品を生で追体験できたら、あーあのころはとか若い自分の所作や思いがぞろぞろと浮かび上がってきて、やはりえも言われぬ気持ちになっちゃうだろう。現存する人だと、ジョー・ウォルッシュ(2011年3月5日)の“ミラー・ボール”(76年のライヴ盤)はその最たる作品かな。
六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。けっこう、オトコがおおい。とともに、普段よりお一人サマな客が多かったかも。前回公演にも同行したヴェルベット・クラッシュのポール・チャスティン(ベース)を含む3人(先に触れた新作関与のドラマーのリック・メンクもヴェルヴェット・クラッシュの人)が、ギターを弾きながら歌う、ロック界トップ級に外見劣化度数の高い(?)スウィートをサポート。やっぱ、すがりつきがいのあるいい曲が多いと、それを聞きながら実感。ながら、あのスケール練習のようなスリルのないソロを取るギタリストはないだろう。あれじゃ、ただの馬鹿ロックになっちゃう。なるほど、マテリアル(2005年8月20日、他)やスクリッティ・ポリテッィ(2006年8月12日)のドラマーでもあったNYボーダーレス音楽界出身のフレッド・マーが共同プロデュースをした『ガールフレンド』は彼がもたらすちょっとオルタナティヴな風や刺や陰影があってこその名盤であったのだと思わずにはいられず。そこでギターを弾いていたのは、やはりNY地下シーンのリチャード・ロイドやロバート・クワインだった。マーは長年のルー・リード作品の制作者でもありますね。
<今日の、名盤>
ぼくにとって、アルバムまんまやってくれたら、一番発情しちゃうのは何か、と少し考える。やっぱり、多感な時期に飽きるほどアタマから終わりまで聞いた“私のアルバム”というのは各々にあるはずで、そういう作品を生で追体験できたら、あーあのころはとか若い自分の所作や思いがぞろぞろと浮かび上がってきて、やはりえも言われぬ気持ちになっちゃうだろう。現存する人だと、ジョー・ウォルッシュ(2011年3月5日)の“ミラー・ボール”(76年のライヴ盤)はその最たる作品かな。