ジューサ

2011年10月3日 音楽
 えええ、キューバ人広角型シンガー・ソングライターのジューサ(2005年11月4日)って、こんなにも味がいい人だっけ? 丸の内・コットンクラブ。

 だいぶ太ったというのはともかく、ギターを爪弾きながらちょい歌ったでけで、岩に染み入るような滋味や瑞々しさが鮮やかにさあっと広がる。もう、一発で息を飲み、ワワワとなっちゃったな。現在はアルゼンチンで音楽活動を続けているという彼女だが、ギター、ベース(一部、ウッド・ベースも弾く)、ドラムというバッキングの面々はキューバとアルゼンチン人が混在しているよう。みんな腕がたち鋭敏、全員で呼吸し合っている感じが出てもいて、いい伴奏者たちであったな。

 前はミシェル・ンデゲオチェロ風とかジョニ・ミッチェル風とか言える感じでもあったと記憶するが、この晩の凛として、ときに弾みや流動性もおおいに抱えるパフォーマンスはまさにジューサ流というしかないもの。で、抱える音楽語彙は広いし、クールな一方温もりも持つし、なんとも血の通った人間的な実演という思いも抱いちゃう! しかし、歌も訴求力あったし、ギターも上手いし、すごいミュージシャンだな。でもって、本来の楽器であったはずのベースを弾きながら歌う曲やカホーンを叩きながら歌い始める曲もあったりとか(1曲、英語の曲も歌った)、彼女のいろんな様を見せようとしていたところもいい。新作はライヴ盤だが、その5倍はいいな。今回の音源が商品化されたらいいのにとも、思った。

<今日のびっくり>
 え。わ。詳細は秘密。わるいことではないです。