ダイアン・シューア
2008年4月22日 1953年ワシントン州シアトル生まれの、盲目の白人ジャズ・シンガー/ピアニスト。エスタブリッシュされて大分たつシューアだが、彼女はぼくの記憶のどこかに多少のひっかかりを残す人だな。というのも、フリーになってずうっとポップのほう専門に書いていたんだけど(ジャズも聞いてはいたけど、関与している人はおやじが多いし、敷居が高いというのがあった)、そんなころに頼み倒されてインタヴューをしたことがある→→→ようは、純ジャズの人としてはもっとも最初に仕事をした人がシューアだったのだ。普通だったらもうとっくに忘れてしまっている話だが、その取材後にある人と邂逅しうわーってなったりもして、いまだその前後のことをそれなりに覚えている。そのときのシューアの担当ディレクターはうまい具合に出世街道に乗れたな(今でも、ため口きけるいい人デ〜ス)。あのころは、FMステーションをレギュラーでやっていて、週に2、3回は外タレの取材をしていたっけ。まだFM雑誌が元気なときで、週刊FMやFMファンの仕事もそれなりにしてたな(各誌、重なるのをいやがらなかった)。あ、今気付いたが、フリーになっても即楽勝だったのはFM雑誌があったおかげだったのかもしれない。それと、当初は公演プログラムとか編集請け負いも軽くやってて、そっちの上がりも少なくなかったか。DTPも扱えないし、今はもう編集できないよー。写植(/切り貼り)、なんて編集にまつわる死語も思い出してしまった。
ひー、鬼のように後ろ向きな文章内容。格好のいい黒人さんに手をひかれて出てきた彼女は昔っからおばさんぽかったためか、遠目には過剰に変わっている感じがない。で、ギター、縦ベース、ドラムを従え、ピアノを弾きながら、悠々と歌っていく彼女。おもしろいのはステージ上の楽器配置。通常はプレイヤーが見合うように位置しあうが、シューアの場合はアイ・コンタクトの必要がないためか、彼女はステージの端に背中を中央に向けて座り、彼女の背中側に三人の奏者が位置する。ようは、いつもより大分多くの人が彼女の指さばきにも触れることができるステージ配置をこの日はとっていた。やっぱ、指さばきが見れたほうが興味深く演奏に触れることができますね。
ここのところのアルバムでも一緒にやっている人を連れたのもので、ギタリストのダン・バルマーはリーダー作をいろいろ出している人だが、ソロ・パートになると突然創意を盛り込んだ(奏者のエゴを出した、とも言える?)少しコンテンポラリー気味の指さばきを見せる。比較的オーソドックスなジャズ・ヴォーカルのパフォーマンスを示すシューアだが、間奏部もシフト・チェンジするかのようにテンポや表情を変えるところがあったりし、へーえ。ところどころに、適切な“風”があった。シューアはときにとっても無邪気そう、それはオーディエンスの心をつかむのにプラスに働いている。
アンコールはバンドが横に待機していたもののハプニング的に、「ジョージア・オン・マイ・マインド」を弾き語りにて披露。そういえば、数年前にライナーノーツを書いたレイ・チャールズのライヴDVDにはシューアがゲストで出てきて、一緒にパフォーマンスするシーンがあったな。もちろん彼女はスティーヴィ・ワンダー(2005年11月3日)とも親交があり、彼にアルバム客演してもらったこともある。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
ひー、鬼のように後ろ向きな文章内容。格好のいい黒人さんに手をひかれて出てきた彼女は昔っからおばさんぽかったためか、遠目には過剰に変わっている感じがない。で、ギター、縦ベース、ドラムを従え、ピアノを弾きながら、悠々と歌っていく彼女。おもしろいのはステージ上の楽器配置。通常はプレイヤーが見合うように位置しあうが、シューアの場合はアイ・コンタクトの必要がないためか、彼女はステージの端に背中を中央に向けて座り、彼女の背中側に三人の奏者が位置する。ようは、いつもより大分多くの人が彼女の指さばきにも触れることができるステージ配置をこの日はとっていた。やっぱ、指さばきが見れたほうが興味深く演奏に触れることができますね。
ここのところのアルバムでも一緒にやっている人を連れたのもので、ギタリストのダン・バルマーはリーダー作をいろいろ出している人だが、ソロ・パートになると突然創意を盛り込んだ(奏者のエゴを出した、とも言える?)少しコンテンポラリー気味の指さばきを見せる。比較的オーソドックスなジャズ・ヴォーカルのパフォーマンスを示すシューアだが、間奏部もシフト・チェンジするかのようにテンポや表情を変えるところがあったりし、へーえ。ところどころに、適切な“風”があった。シューアはときにとっても無邪気そう、それはオーディエンスの心をつかむのにプラスに働いている。
アンコールはバンドが横に待機していたもののハプニング的に、「ジョージア・オン・マイ・マインド」を弾き語りにて披露。そういえば、数年前にライナーノーツを書いたレイ・チャールズのライヴDVDにはシューアがゲストで出てきて、一緒にパフォーマンスするシーンがあったな。もちろん彼女はスティーヴィ・ワンダー(2005年11月3日)とも親交があり、彼にアルバム客演してもらったこともある。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。