サラ・ガザレク
2006年3月22日 シアトル出身LA在住、24才の米国人新進ジャズ歌手。ちゃんとスーツを
着こなすピアノ・トリオも同様に若い。彼女とリズム隊は、ジャズ教育とし
ては西海岸一だそうな南カリフォルニア大学の同級生たち。ピアノはやはり
質が高いらしい音楽教育カリキュラムを持つカリフォルニア大学のロングビ
ーチ校の出身で27才とか。
そんな彼女たちのパフォーマンスやアルバム(も、同じ顔ぶれで録られて
いる)を聞いて感じるのは、以下の二つのポイント。ジャズ・スタンダード
曲、ポップ曲(アルバムではジョニ・ミッチッル等の曲を取り上げる。この
晩はジェフ・バックリーも取りあげたレナード・コーエン曲を披露。そうし
た、楽曲はブラッド・メルドー・トリオとエリオット・スミスを同様に愛で
るベーシストが主にもたらすとのこと)、オリジナル曲(ピアニストが提供
する)を当距離に見て、そこから今を生きる彼女らとしての歌素材を得よう
としていること。また、さりげないようでいて、実はアレンジには力を入れ
ていて(4人ならではのユニットという意識を、彼女たちは強く持っている
)、その妙味を通した末の本格的なジャズ・ヴォーカル表現を提示しようと
していること。
その狙いを持つ私たちの表現はまだ成就していない面もあるが、まっとう
なアコースティック路線で行こうとしている心意気や良し。彼女たちは彼女
たちなりに、本道のジャズを愛している! また、ジャズ・ミュージシャン
という矜持を強く持っている! ガザレクのヴォーカルは実に音程確か。バ
ンド・サウンドともども、もっと破天荒になってほしいという希望は残るが
、けっこう好感を持てた。丸の内・コットンクラブ。
翌日、取材したら(彼女だけという話だったが、男性陣3人も同席。それ
も、彼女たちの表現の成り立ちを物語るような……)、客席から見て感じる
以上に綺麗な人で驚いた。若いときのボニー・レイットを美形にした、とい
う言い方もありかな。性格もとっても良さそうな彼女だが、唯一語気を強め
た発言は「ノラ・ジョーンズの後追いと見られるのだけはイヤ!」。ジョー
ンズ(2002年5月20日、9月21日。2004年1月19日)みたいにもっと
なればという外野の声や、ポスト・ジョーズと言われることに相当辟易して
いるよう。それは分かる。ジョーンズはポップ・ミュージック側にある表現
を志向しているが、彼女はジャズ側にいようとする表現を胸を張って志向し
ているから。
着こなすピアノ・トリオも同様に若い。彼女とリズム隊は、ジャズ教育とし
ては西海岸一だそうな南カリフォルニア大学の同級生たち。ピアノはやはり
質が高いらしい音楽教育カリキュラムを持つカリフォルニア大学のロングビ
ーチ校の出身で27才とか。
そんな彼女たちのパフォーマンスやアルバム(も、同じ顔ぶれで録られて
いる)を聞いて感じるのは、以下の二つのポイント。ジャズ・スタンダード
曲、ポップ曲(アルバムではジョニ・ミッチッル等の曲を取り上げる。この
晩はジェフ・バックリーも取りあげたレナード・コーエン曲を披露。そうし
た、楽曲はブラッド・メルドー・トリオとエリオット・スミスを同様に愛で
るベーシストが主にもたらすとのこと)、オリジナル曲(ピアニストが提供
する)を当距離に見て、そこから今を生きる彼女らとしての歌素材を得よう
としていること。また、さりげないようでいて、実はアレンジには力を入れ
ていて(4人ならではのユニットという意識を、彼女たちは強く持っている
)、その妙味を通した末の本格的なジャズ・ヴォーカル表現を提示しようと
していること。
その狙いを持つ私たちの表現はまだ成就していない面もあるが、まっとう
なアコースティック路線で行こうとしている心意気や良し。彼女たちは彼女
たちなりに、本道のジャズを愛している! また、ジャズ・ミュージシャン
という矜持を強く持っている! ガザレクのヴォーカルは実に音程確か。バ
ンド・サウンドともども、もっと破天荒になってほしいという希望は残るが
、けっこう好感を持てた。丸の内・コットンクラブ。
翌日、取材したら(彼女だけという話だったが、男性陣3人も同席。それ
も、彼女たちの表現の成り立ちを物語るような……)、客席から見て感じる
以上に綺麗な人で驚いた。若いときのボニー・レイットを美形にした、とい
う言い方もありかな。性格もとっても良さそうな彼女だが、唯一語気を強め
た発言は「ノラ・ジョーンズの後追いと見られるのだけはイヤ!」。ジョー
ンズ(2002年5月20日、9月21日。2004年1月19日)みたいにもっと
なればという外野の声や、ポスト・ジョーズと言われることに相当辟易して
いるよう。それは分かる。ジョーンズはポップ・ミュージック側にある表現
を志向しているが、彼女はジャズ側にいようとする表現を胸を張って志向し
ているから。