この日は、正規(?)パフォーマンスを見せたおとといの公演を受けて、
サイド・プロジェクト的なものを見せようとするもの、といっていいのか。
渋谷・オネスト。

 まず、タウン・アンド・カントリー(2003年11月27日)の面々。順に
、ジム・ドリーング、リズ・ペイン、ジョシュ・エブライムス(2005年
7月29日)+ベン・ヴァイダという3つに別れて、順にパフォーマンス。傾
向は違うが、プリセット音に生の楽器音(それはサンプリングされ、反復音
として使われたりも)や肉声を加える、という方向性は同じ。しかし、彼ら
はどのぐらい楽器や装置を持ってきたんだろう。順に、<60年代後期のバー
クレーの車座になれるような抹香臭い集会場>、<現代美術を扱う美術館の
ロビー>、<今様なクラブ>が似合うようなパフォーマンスであったといえ
るか。まあ、いろんな引き出しを持つ人達であるのは間違いない。

 そして、ドイツ(テープ)と日本(MINAMO) 一緒の協調パフォーマンス。
ラップトップ・コンピューターと、ギターや電気ベースやベル他いろんな生
楽器が重なるパフォーマンス。どのぐらい打ち合わせしたのか知らぬが、無
責任に聞くぶんには破綻なく、悠々と重なっているように聞こえる。墨絵の
ような流れを持ち、ところどころに刺やスピリチュアリティをすうっと振り
かけたような演奏が続く。用事ありで、途中で失礼したが、あのノリで続い
たのかな? 最後にはタウン&カントリーの面々が加わったりもしたのだろ
うか?