ザ・ウィスパーズ

2005年12月21日
 素晴らしいソウル・ショウを堪能。ソウルっていいな、ちゃんとツアー・
サーキットをやっているソウル・バンドって受け取り所ありすぎるなと思わ
ずにはいられなかった晩。これ、たぶん05年でいちばんぼくがニコニコしち
ゃった公演だと思う。丸の内・コットンクラブ。セカンド・ショウ。

 前回の来日公演の項(1999年5月20日)でもかなり褒めたことを書いて
いるが、すべての面でもっともっと魅力的なショウを彼らは繰り広げた。バ
ック・バンドが8人(前回より多いぞ。みんな腕が立つ人達でした)で、ス
コット兄弟をはじめフロントに立つシンガーが4人。シンガー陣はディープ
なピンク色のスーツ(靴も同色)でまとめ、演奏陣は黒基調。スコット兄弟
はスーパー・マリオ・ブラザーズそっくりらしいし、立派な髭のベース奏者
をはじめ、みんなけっこう見かけだけでキャラが立つ。で、音楽だけでなく
、進め方とか動きとかが本当にソウルの積み重ねられたきた様式を口惜しい
ぐらい内包していて、うわあいいいなあとなってしまう。

 ほぼ、完璧。で、それが余裕ある環境のもと酒を飲みながら見れるわけで
、本当に気持ちよく高揚できた。向こうではワン・オブ・ゼムの出演者にな
ってしまうかもしれないが、東京では滅多に来日しない実力派グループとい
うことになり、見にきている人も一期一会的な感覚でやんやの喝采を贈る。
そりゃ、出演者も張り切るよなあ。受け手と送り手の素敵な相乗効果がそこ
にはありました。