デニス・ラサール

2004年12月20日
 作曲能力にも優れた、70年代以降のサザン・ソウルの良さを体現する大御所
女性シンガー。なんでも、80年以来、2度目の来日となるらしい。サポートは
、ギター、ベース、ドラム、キーボード、そして二人の女性コーラス。まず、
バンドが出てきて、彼女の有名曲のさわりをメドレーで演奏。R&Bではよく
あるパターン。そして1部、2部ともに、まず冒頭はバッキング・シンガーに
1曲づつ歌わせ、その後に彼女が登場し、歌う。別に足取り怪しいわけでもな
いのに(70才ぐらい。年齢よりは若く見えるかな)、マネージャーらしき白人
男性と付き人とおぼしき黒人女性に挟まれて出てくるのが面白い。女性のほう
はそのままステージ端に置かれた椅子に座り、彼女を見守り、ときに水のペッ
トボトルを差し出す。
 
 頭をパツキンに染めた彼女はちょい歌っただけで流石、とうならせる。とと
もに、バッキング・コーラス陣と比べると、愛想はいいが立つだけで何かを語
りかけるものあり。ワーキング・バンドはもう少し重量感があってもいいとは
思うが、そんな足を引っ張るものではない。客はおっさんは多いが、おばさん
はそれほど多くない。あちらでは彼女、あけすけなトークで同性からやんやの
喝采を受けるようだが。ブルーズン・ソウル調楽曲の手応えもさすが。ああ、
今年はパークタワー・ブルース・フェスティヴァル(1999年12月19日、2000年
12月7日、2002年12月15日、2003年12月12〜13日)がないのだなあ。寂しい。
歌った時間はファーストより短かったが、セカンド・セットのほうが声はより
出ていたはず。

 舞浜・クラブイクスピアリ。前回ここに来たときと同様に(2004年11月15
日)、この日も気分よくワインのボトルを2本あける。知り合いと会いふるま
ったとはいえ一人で行っているのに……ぼく、上客ですね。たとえば、先日
ブルーノート(ザップ・ママ)に行ったときは、飲み物に関しては二人でシ
ャンパンのハーフ・ボトルにハウス・ワインのデキャンタ(その後に、もう
一軒寄るわけだけど)。なるほど、ここは入れ替えがないのでいる時間が長
くなり、飲む量がそれに比して多くなるのだな。

 1時間のファースト・セットが終わったのはちょうど8時半、扉が開けられ
たロビーからディズニーランドで打ち上げらる5分間の花火がいい感じで見え
た。11時少し前の舞浜駅はディズニーランド帰りの人達で相当な込み具合、で
した。