11日毎年恒例の、人気FM番組と連動してのブラジル音楽イヴェント。渋谷・クラブクアトロ。ステージ階の下の受け付け階フロアも賑わっていたなー。もろもろ、日本におけるブラジル音楽/文化受容の様を受け取るための定点となりえるか。

 最初に登場の、オルグーリョ・ジ・タマゾニアはアマゾンのフェス流儀を下敷きにするグループだそう。米国のネイティヴ・インディアンを想起させる格好も、それに準ずるのだろうか。構成員は女性が多く、15人ぐらいはいたっけ? 終盤しか見ていないし、音楽的な部分の感想はノー・コメント。

 2番目は、女性チームのバンダ・ジラソウ(2015年2月11日)。バイーアのサンバ・ヘギを華とともに送る。メロディ楽器なしで、打楽器の波と歌声だけで、ぐいぐい飛ばす。男性歌手二人と女性ダンサーが一部で参加した。

 モシダーヂ・ヴァガブンダ・バテリア・ノタミウ(2011年2月11日)はパーカッション集団によるサンバ演奏と、シンガーやギターやブラス隊を介する歌ものファンク路線の2本だて。他の2集団と異なり、彼らは普段着でステージに登場する。打楽器指揮者が付いているが、良く整備されていて、いなくても同じ演奏になるんじゃないかと思えた。少なくても歌モノのときは少し鬱陶しいので(でなきゃ、もっと芝居っ気タップリにやって笑いを取ってほしい)、いない方がいいと、ぼくは感じた。ま、それこそはアイデンティティなのかもしれないが。最後は打楽器選抜隊がフロアに降りて、場を盛り上げる。客に展開を知らせるためにも、こう言うときは指揮者の力は大きい。

 最後の出演者は、このイヴェントのトリを毎年務める(今年で、15年目とか)Saigenji (2006年6月27日、2007年11月27日、2009年3月14日, 2009年8月9日、2012年6月13日、2013年1月7日、2013年2月11日 、2013年4月12日、2014年2月9日、2016年2月11日)、2016年11月30日)。サポート陣は、小泉“P”克人(ベース)、斉藤良(ドラム)、南條レオ(パーカッション)、昨年11月のエミシーダ(2016年11月30日)公演に露払い役で出た際と同じ顔ぶれ。けっこう、ショウの進め方/絡み方はヴァージョン・アップしていた。

 例により少し出来上がっているSaigenjiは、奔放そのもの。そのヴォーカリゼーションにせよ、ギター演奏にせよ、達者極まりなく、この人だけのものを持っていると言うしかない。彼に沿うバンド音もいい感じだし、このユニットを基本においてレコーディングしてもいいのではないかと思う。曲もたまっているだろうし。

▶︎過去の、バンダ・ジラソウ
http://43142.diarynote.jp/?day=20150211
▶︎過去の、モシダーヂ・ヴァガブンダ・バテリア・ノタミウ
http://43142.diarynote.jp/?day=20110211
▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
▶︎過去の、エミシーダ
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/

<今日の、MC>
 司会は、近年のならいで村田匠(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日、2016年5月22日、2016年12月1日)がつとめた。ギターを持って、歌う場合も、例によりあり。やっぱ歌、訴求力あるな。カンペ見ずに、無責任に言葉を並べて形になるようになったら、すごいんだが。彼は昨日エジプト観光から帰ってきたそうだが、豪胆だな。万が一何かあって便をミスしたらとか、ぼくは思ってしまう方だな。たぶん。ときに熱い反応や唱和を客に無茶ぶり的に促す彼だが、実のところ彼が客としてライヴに行った際にはいくら出演者が歌うことを乞うてもそれに応じない人であるのを、ぼくは知っている(笑い)。
▶過去の、村田匠
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161201 

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