外苑前・ギャガ試写室で、2020年スウェーデン/アメリカ映画「元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件」を見る。原題は「Horizon Line」。試写状には、「元カレとセスナに乗ったらパイロットが死んじゃった話」となっていたが、変えられたようだ。それら邦題付けに触れると、スプラスティック・コメディの流れにある作品かとも思ってしまうが、そんなことはなかった。最初のほうは軽くコメディぽい感じもあるのだが、それは冒頭のほうで途中からはまあシリアスになる。

 舞台はインド洋、マダガスカルの横のほうにあるモーリシャス→インコグニートのブルーイ(2002年12月20日、2006年9月3日、2011年3月31日、2013年6月17日、2015年7月9日、2015年9月27日、2018年8月11日、2018年12月11日)はここの出身だが、英連邦所属なんだよなー。冒頭のほうは南のリゾートといった感じの光景がいろいろ出てきて、あ〜南の島に行きてえと誘われることしきり。その際用いられる音楽は、モーリシャスとは関係がないポップなレゲエだった。

 日本題にあるように、島から島へ移動するために元彼と小さい飛行機に乗ったら、肝心のパイロットが心臓発作で死んでしまい、なんとか二人でサヴァイヴァルを試みるという内容。多くは2人の飛行機内でのシーンで、それで娯楽性を持たせようとするのはなにげに力ワザだな。生き延びたと思ったら最後にサメに食べられちゃうてなオチになってもそんなに首を傾げない妙なドキドキ、ある種のペーソスを抱えているか。監督は、1970年生まれのスウェーデン人のミカエル・マルシメーン。8月上旬からロードショー公開される。

▶過去の、インコグニート/ブルーイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/201104041101072561/
http://43142.diarynote.jp/201306190743528192/
http://43142.diarynote.jp/201507110856518338/
https://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
https://43142.diarynote.jp/201808120917002515/
https://43142.diarynote.jp/201812121252088734/

 その後は、錦糸町へ。トロンボーン奏者の中川英二郎 (2019年01月/7日、他)とトランペッットとフリューゲルホーンを吹くのエリック・ミヤシロ(2010年5月11日、2011年3月10日、2011年3月28日、2011年4月21日、2011年8月6日 、2014年9月7日、2015年9月27日、2016年1月7日、2017年7月28日、2017年11月8日、2018年5月16日、2019年1月7日)、そしてアルト・サックス奏者の本田雅人((2011年3月28日、2015年7月23日、2016年10月9日、2019年1月7日、他)の3人による、SUPER BRASS STARSの公演を見る。19時開演で、すみだトリフォニーホール。完全生音にて、MCをするときだけ3人はマイクを手にする。

 1部は、まさにこの3人が無伴奏で重なる。3人でやったり(その際、まさしくいろいろな重なり方をする)、2人でやったり、中川と本田はソロでも演奏する。技術のありようが手に取るように分かる。聞き応え、あり。しかし、3人のMCを聞くと、本当に仲がいいな。

 2部はその3人(やはり3人でやったり、1人だけで吹いてみたり)に、新日本フィルハーモニー交響楽団との共演の巻。また、ピアノの宮本貴奈(2012年6月19日、2014年2月5日)、ベースの川村竜(2017年11月8日、2018年6月8日)、ドラムの髭白健もそこに加わる。指揮は1984年生まれの川瀬賢太郎、彼はかつて吹奏楽でクラリネットを吹いていたことがあるそうだ。1部から一転、絢爛豪華にして、華あり。曲はスタンダード、有名映画曲、オリジナル、チック・コリアの有名曲などいろいろ。アレンジはエリック・ミヤシロや中川の兄の中川幸太郎がしている。

▶過去のエリック・ミヤシロ/ブルーノート東京・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/?day=20100511
http://43142.diarynote.jp/?day=20110310
http://43142.diarynote.jp/201104041100266528/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110421
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/ ノー・ネーム・ホー^セズ
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ノー・ネーム・ホーセズ
http://43142.diarynote.jp/201501131019359012/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201601090750252990/
http://43142.diarynote.jp/201708081429085086/ B.B.STATION
http://43142.diarynote.jp/201711091333526195/ マシュー・ハーバートツ・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201805201310351671/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
▶過去の、本田雅人
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201507251003319800/
https://43142.diarynote.jp/201610141746599845/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
▶過去の、宮本貴奈
http://43142.diarynote.jp/201206210944302024/
https://43142.diarynote.jp/201402071150071550/
▶︎過去の、川村竜
https://43142.diarynote.jp/201711091333526195/
https://43142.diarynote.jp/201806130948515941/

<今日の、TV番組>
 ライヴが終わり、一目散で帰宅する。そして、光通信TVチャンネルに入っているナショナル・ジオグラフィックの22時から始まる番組を見る。お、ナショジオ見るの久しぶり。TVをつけると少し始まっていて、場面はアラバマ州マッスル・ショールズのフェイム・スタジオでの、その人にとってアトランティック初録音となる「アイ・ネヴァー・ラヴド・ア・マン」のレコーディングのシーン。スタジオには、ジェリー・ウェクスラーもリック・ホールもいる。おお。音楽が生まれる現場の描写に胸高鳴る。思わず、レイ・チャールズを描いた映画「レイ」(2004年11月15日)のスタジオのシーンを思い出す。その番組は、アリサ・フランクリンの人生を描く「ジーニアス:アレサ」(原題Genius: Aretha)。本国でもこの春にオンエアされたらしい、役者を立ててのアレサ・フランクリン物語なり。この晩は全8話シリーズの、頭の2話の放映。うひょーーー。結構マニアックな話も織り込み、その回の現在と過去を行き来させたりもし、初心者には分かりづらいところがあるかもしれないが、質は高い。役者選びも問題ない。フランクリンはローティーンで最初の子を産んでいるが、それは初めて父親のC.L.フランクリンのゴスペル・キャヴァン(クララ・ウォードを含む)に同行した際、誰かとヤっちゃってできたのか。
▶過去の、映画「レイ」
http://43142.diarynote.jp/200411170827380000/
▶︎過去の、マッスル・ショールズ+を扱った映画
https://43142.diarynote.jp/201406270933515875/ 2013年米国映画「黄金のメロディ マッスル・ショールズ」