クラリネット奏者の大熊ワタル(2001年3月24日、2010年12月13日、2012年7月1日2019年9月7日)の自己バンドであるシカラムータのセルフ・タイトルのデビュー作(リスペクト、1998年)を聞いた際の感興は今もリアルに覚えている。時代性という縦軸と音楽ジャンル/地域性という横軸をすっとばし、また野心と人間性が効果的に渦巻くその表現は、オルタナティヴなこれからの日本のジャズを語る際にも不可欠となると確信させる創意に満ちていたからだ。って、そのときはぼく自身ジャズを書く比率がそれほど高かったわけではないが。←それは、この<ライヴ三昧>のかつてのラインアップを見ても分かる。ロックやブラックが多かった。
各種クラリネットとすこし鳴り物や鉄琴も叩く本人にくわえ、ちんどんとシンバルとフロアタムを叩くこぐれみわぞう(2019年9月7日)、ヴァイオリンの太田惠資(2001年3月24日、2003年5月22日、2004年10月10日、2005年2月19日、2016年9月27日、2018年7月7日、2019年10月16日、2020年1月13日 )、エレクトリック・ギターの桜井芳樹(2001年3月24日、2005年2月19日。2007年6月29日、2012年6月14日、2014年8月16日、2017年7月2日)、ドラムの吉田達也(2006年1月21日、2013年2月11日、2019年7月16日、2020年1月13日)、チューバの関島岳郎(2001年3月24日、2005年12月20日、2009年7月29日、2011年12月28日、2019年9月7日)とギデオン・ジュークス(2008年8月24日、2013年2月19日)、トランペットの北陽一郎、アルト・サックスの川口義之。最後2人は不破大輔/渋さ関連(2004年7月29日、2004年9月1日、2005年12月22日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月3日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日、2015年11月23日)の奏者でもあり、川口は栗コーダー・カルテットもやっていますね。1部の途中からは、テナー・サックスを吹く女性も加わり、多いときは管楽器が6人となる。ちょっとした、管楽器アンサンブル・グループといった感じもあったな。
日本も当然含めた世界のストリート/人民の手作り音楽を俯瞰し、それを粋とユーモアを介して宙に舞わせる。シカラムータの実演を聞くのは鬼のように久しぶりで、昔の印象ともまた異なっていて、そうかあ。それは面々(人数も増えている)がどんどん変化/成熟している部分もあるだろうし、ぼくの“耳”が広がっていることもあるだろう。昔、フランク・ザッパ的と思える部分もあったと記憶するが、どーしてそう思ったんだろう? 変拍子や仕掛けがあると、ぼくはそう感じていたのだろうか? など、大熊たちの胸を張った所作に対峙しながら、自らの音楽観の変化をたどっていた部分もあった。それもまた、力のある音楽の効用なり。
起点はプログ・ロック小僧(あと、絵を描くのが好きだったみたい)だったそうで、1部の最後にはキング・クリムゾンの「レッド」を演奏する。また、2部のあたまには大作「コジラ」(子供のころ、特撮モノが大好きであったよう)をシカラムータ・ヴァージョンにて披露。伊福部昭によるこの曲、即興なしのオリジナルが13分もあるとのことだが、なかなかに複雑。それゆえ、このときだけこぐれが前に出てきて(ちゃんとクラシック奏者?風に着替える)指揮をする。この2曲(とアンコール)は、キーボードで清水一登(2010年3月20日、2011年7月4日、2017年7月31日)も加わった。
吉祥寺・スターパインズ・カフェ。一部は下のフロアで、2部は上の階からステージを見下ろす。なんか、2倍おいしい? こういう出し物をもてて、本人も幸せそう。これまでの音楽遍歴をまとめつつ、これからも冒険は続く……。そんな音楽家の精気ある存在感を存分に受けた。
▶︎大熊ワタル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
https://43142.diarynote.jp/201012150816313582/
https://43142.diarynote.jp/?day=20120701
https://43142.diarynote.jp/201909091048167448/
▶︎過去の、こぐれみわぞう
https://43142.diarynote.jp/201909091048167448/
▶︎過去の、太田恵資
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm ハシケン
http://43142.diarynote.jp/?day=20041010
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
https://43142.diarynote.jp/201807080932266789/
https://43142.diarynote.jp/201910170731042901/
https://43142.diarynote.jp/202001141031439634/
▶過去の、桜井芳樹
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20070629
http://43142.diarynote.jp/201206181341313130/
http://43142.diarynote.jp/201408180925374091/
https://43142.diarynote.jp/201707061106233771/
▶︎過去の、吉田達也
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
https://43142.diarynote.jp/201907180809371988/
https://43142.diarynote.jp/202001141031439634/
▶︎過去の、関島岳郎
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
https://43142.diarynote.jp/200512231956580000/
https://43142.diarynote.jp/200908072230463452/
https://43142.diarynote.jp/201201061201449522/
https://43142.diarynote.jp/201909091048167448/
▶︎過去の、ギディオン・ジュークス
https://43142.diarynote.jp/200808260821260000/
https://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
▶過去の、不破大輔/渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
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http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
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http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
https://43142.diarynote.jp/201804290935481570/
▶︎過去の、清水一登
http://43142.diarynote.jp/?day=20100320
http://43142.diarynote.jp/?day=20110704
https://43142.diarynote.jp/201708081443281390/
<今日の、追記>
冒頭に記したように、この晩は[大熊祭 OKUMA FESTIVAL 60’s Anniversary]と名付けられた3デイズの出し物の初日。青年ぽさを持ち続けているのでまだまだ還暦には遠いイメージをぼくは持っていたのだが。やっていることや知識はそれにふさわしいものであるし、最初シーンに出たときはシンセサイザー奏者らしいからな。大熊ワタルは1日して、ならず。ま、それをすんなり納得させるパフォーマンスでもありました。そんな彼は赤いシャツと赤い靴、パンツは白で、ジャケットは赤と白のツー・トーンのものを身につけていた。翌日は、<ジンタらムータの日>で、明後日は<地下音楽 ジャズロックspecial>の巻となる。
各種クラリネットとすこし鳴り物や鉄琴も叩く本人にくわえ、ちんどんとシンバルとフロアタムを叩くこぐれみわぞう(2019年9月7日)、ヴァイオリンの太田惠資(2001年3月24日、2003年5月22日、2004年10月10日、2005年2月19日、2016年9月27日、2018年7月7日、2019年10月16日、2020年1月13日 )、エレクトリック・ギターの桜井芳樹(2001年3月24日、2005年2月19日。2007年6月29日、2012年6月14日、2014年8月16日、2017年7月2日)、ドラムの吉田達也(2006年1月21日、2013年2月11日、2019年7月16日、2020年1月13日)、チューバの関島岳郎(2001年3月24日、2005年12月20日、2009年7月29日、2011年12月28日、2019年9月7日)とギデオン・ジュークス(2008年8月24日、2013年2月19日)、トランペットの北陽一郎、アルト・サックスの川口義之。最後2人は不破大輔/渋さ関連(2004年7月29日、2004年9月1日、2005年12月22日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月3日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日、2015年11月23日)の奏者でもあり、川口は栗コーダー・カルテットもやっていますね。1部の途中からは、テナー・サックスを吹く女性も加わり、多いときは管楽器が6人となる。ちょっとした、管楽器アンサンブル・グループといった感じもあったな。
日本も当然含めた世界のストリート/人民の手作り音楽を俯瞰し、それを粋とユーモアを介して宙に舞わせる。シカラムータの実演を聞くのは鬼のように久しぶりで、昔の印象ともまた異なっていて、そうかあ。それは面々(人数も増えている)がどんどん変化/成熟している部分もあるだろうし、ぼくの“耳”が広がっていることもあるだろう。昔、フランク・ザッパ的と思える部分もあったと記憶するが、どーしてそう思ったんだろう? 変拍子や仕掛けがあると、ぼくはそう感じていたのだろうか? など、大熊たちの胸を張った所作に対峙しながら、自らの音楽観の変化をたどっていた部分もあった。それもまた、力のある音楽の効用なり。
起点はプログ・ロック小僧(あと、絵を描くのが好きだったみたい)だったそうで、1部の最後にはキング・クリムゾンの「レッド」を演奏する。また、2部のあたまには大作「コジラ」(子供のころ、特撮モノが大好きであったよう)をシカラムータ・ヴァージョンにて披露。伊福部昭によるこの曲、即興なしのオリジナルが13分もあるとのことだが、なかなかに複雑。それゆえ、このときだけこぐれが前に出てきて(ちゃんとクラシック奏者?風に着替える)指揮をする。この2曲(とアンコール)は、キーボードで清水一登(2010年3月20日、2011年7月4日、2017年7月31日)も加わった。
吉祥寺・スターパインズ・カフェ。一部は下のフロアで、2部は上の階からステージを見下ろす。なんか、2倍おいしい? こういう出し物をもてて、本人も幸せそう。これまでの音楽遍歴をまとめつつ、これからも冒険は続く……。そんな音楽家の精気ある存在感を存分に受けた。
▶︎大熊ワタル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
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▶︎過去の、こぐれみわぞう
https://43142.diarynote.jp/201909091048167448/
▶︎過去の、太田恵資
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm ハシケン
http://43142.diarynote.jp/?day=20041010
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
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▶過去の、桜井芳樹
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
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http://43142.diarynote.jp/201206181341313130/
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▶︎過去の、吉田達也
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
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https://43142.diarynote.jp/202001141031439634/
▶︎過去の、関島岳郎
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
https://43142.diarynote.jp/200512231956580000/
https://43142.diarynote.jp/200908072230463452/
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▶︎過去の、ギディオン・ジュークス
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▶過去の、不破大輔/渋さ知らズ
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http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
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▶︎過去の、清水一登
http://43142.diarynote.jp/?day=20100320
http://43142.diarynote.jp/?day=20110704
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<今日の、追記>
冒頭に記したように、この晩は[大熊祭 OKUMA FESTIVAL 60’s Anniversary]と名付けられた3デイズの出し物の初日。青年ぽさを持ち続けているのでまだまだ還暦には遠いイメージをぼくは持っていたのだが。やっていることや知識はそれにふさわしいものであるし、最初シーンに出たときはシンセサイザー奏者らしいからな。大熊ワタルは1日して、ならず。ま、それをすんなり納得させるパフォーマンスでもありました。そんな彼は赤いシャツと赤い靴、パンツは白で、ジャケットは赤と白のツー・トーンのものを身につけていた。翌日は、<ジンタらムータの日>で、明後日は<地下音楽 ジャズロックspecial>の巻となる。