映画『音響ハウス Melody-Go-Round』
2020年9月4日 音楽 1975年に入社してメインテナンス部にずっと勤務していて、毎日同じ時間に出社するおじいさんの姿を追う冒頭の映像が何気によい。
渋谷・映画美学校試写室で、1974年に設立された、銀座にある老舗の著名スタジオを主題に置いたドキュメンタリー映画を見る。監督の相原裕美は神宮前にあるビクター・スタジオでかつて働き、その後ビクター音楽産業の映像部門に移りPVを作ったりした末に今があるよう。写真家の鋤田正義を扱うドキュメンタリー「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」(2017年)に続く、相原にとって2作目の映画であるという。
この映画のために作られた音響ハウス賛歌「Melody-Go-Round」(佐橋佳幸作曲、大貫妙子作詞)の同スタジオでのレコーディング風景とそれを取り仕切る佐橋(2013年8月11日)とエンジニアの飯尾芳史の対話が柱となり、いろんなミュージシャンやプロデューサー/エンジニアたちの撮り下ろし映像がインサートされる。
本人が語る坂本龍一(2011年8月7日、2012年3月21日、2012年8月12日、2013年8月11日)の『音楽図鑑』(MIDI、1984年)をはじめ、同スタジオで録音されたアルバムが紹介される場合もあるが、それは例外。映画の最後にここで録られた有名アルバムをジャケット・カヴァー付きでリスティングして欲しかったが。そのかわりCM音楽作りの話やいい音とは何かといった、音響ハウスというテーマを超える話が出てきもし、それは映画の芯をぼやけさせるか。音響ハウスは平凡出版(現マガジン・ハウス)が作ったスタジオだが、なぜ出版社が音楽スタジオ業に乗り出したかなどの、根本にある話は語られない。
と、音楽好きゆえになんかマイナスと感じる項目をいくつかあげてしまったものの、なにかにつけて興味深く見ることができた。キャリアたっぷりのミュージシャンたちは音響ハウスという場の意義を愛着とともに語り、それは人間が重なり合って作り出す音楽の素晴らしさを照らし出す。そして、ベッドルーム・ミュージックがのしている今だからこそのスタジオに対するロマンも浮き上がるし、「 Melody-Go-Round」が出来上がっていく様には高揚でき、音楽っていいネという気持ちも存分に得ることができる。11月中旬に公開される。
▶︎過去の、佐橋佳幸
https://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶過去の、坂本龍一
http://43142.diarynote.jp/?day=20110807
http://43142.diarynote.jp/?day=20120321
http://43142.diarynote.jp/?day=20120812
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
<今日の、試写場>
今日の予約制の試写は入場時に検温があり、座席も1枠を開けられていた。で、空席はなし。実は試写案内には、オン・ラインの視聴案内もつけられていたが、ぼくは当然のことながらリアル試写を選ぶ。家で小さめのPC画面で見ていると、飽きちゃうわけではないんだが、どこか集中できず作品受容率6割という塩梅になってしまうのだ。それは、音楽公演のストリーミングの場合も同じだ。
映画に登場するミュージシャンたち、ぼくは洋楽中心にやってきているものの、なにげにインタヴューしたことがある人が少なくないのには驚いた。矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10日、2018年8月27日、2019年4月26日、2019年4月28日)、沖祐市(2002年7月7日、2003年10月10日2009年5月30日、2009年9月5日)、佐野元春、葉加瀬太郎、村田陽一(2005年1月7日、2006年1月21日、2010年3月9日、2011年12月20日、2012年9月8日、2014年12月14日、2015年9月27日、2016年12月11日、2017年12月5日、2018年6月8日、2018年9月2日、2019年4月26日、2019年4月27日、2019年4月28日)、本田雅人((2011年3月28日、2015年7月23日、2016年10月9日、2019年1月7日)、オノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日、2015年4月17日、2015年9月13日、2015年9月24日、2015年10月9日、2016年3月14日、2016年5月22日、2016年7月26日、2017年5月7日、2018年6月7日、2018年11月12日、2019年9月27日)、鈴木慶一(2004年12月12日、2011年8月7日、2013年8月11日)、大貫妙子(2005年9月14日、2009年1月16日、2016年9月27日)、笹路正徳(2012年9月8日、2016年9月4日)……。
みなさん銀座に出向くなか、オノは自分の神宮前にあるサイデラ・マスタリングで取材を受けている(笑い)。彼はマジ、音響ハウスたたき上げ。ミュージシャンを目指して上京したもののプロの方々の技術の高さにめげて、裏方の道に進むことを選択。そして、まだ10代だったうちに音響ハウスにもぐりこみ、すぐに頭角を表し、曲者ミュージシャンたちの信頼を得てしまった。でも、最初はトイレ掃除から始まり、清水靖晁や笹路らマライア組らと音実験にいそしみ音響ハウスに泊まりっ放しだったと言っていたことがある。それら実験が活きた彼のデビュー作『Seigen』(JVC、1984年)を出したころには、独立していたはずだ。
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/201609201813357761/
http://43142.diarynote.jp/201712111145326498/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
https://43142.diarynote.jp/201904291825347224/
▶過去の、東京スカパラダイスオーケストラ/沖祐市
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20090530
http://43142.diarynote.jp/200909120648439512/
▶過去の、村田陽一
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111220
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/?day=20141214
http://43142.diarynote.jp/?day=20150927
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
https://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
https://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
https://43142.diarynote.jp/201904291825347224/
▶過去の、本田雅人
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201507251003319800/
https://43142.diarynote.jp/201610141746599845/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
▶過去の、オノセイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201206110945571082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130130
http://43142.diarynote.jp/201404251643448230/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
http://43142.diarynote.jp/201409261635077130/
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/
http://43142.diarynote.jp/201509250943244179/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160522
http://43142.diarynote.jp/201608020801362894/
http://43142.diarynote.jp/201705081232023349/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180607
https://43142.diarynote.jp/201811141355524842/
https://43142.diarynote.jp/201909291507533777/
▶︎過去の、鈴木慶一
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
https://43142.diarynote.jp/201001151211468350/
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶︎過去の、大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
https://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
▶︎過去の、笹路正徳
http://43142.diarynote.jp/201209191209186663/
https://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
渋谷・映画美学校試写室で、1974年に設立された、銀座にある老舗の著名スタジオを主題に置いたドキュメンタリー映画を見る。監督の相原裕美は神宮前にあるビクター・スタジオでかつて働き、その後ビクター音楽産業の映像部門に移りPVを作ったりした末に今があるよう。写真家の鋤田正義を扱うドキュメンタリー「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」(2017年)に続く、相原にとって2作目の映画であるという。
この映画のために作られた音響ハウス賛歌「Melody-Go-Round」(佐橋佳幸作曲、大貫妙子作詞)の同スタジオでのレコーディング風景とそれを取り仕切る佐橋(2013年8月11日)とエンジニアの飯尾芳史の対話が柱となり、いろんなミュージシャンやプロデューサー/エンジニアたちの撮り下ろし映像がインサートされる。
本人が語る坂本龍一(2011年8月7日、2012年3月21日、2012年8月12日、2013年8月11日)の『音楽図鑑』(MIDI、1984年)をはじめ、同スタジオで録音されたアルバムが紹介される場合もあるが、それは例外。映画の最後にここで録られた有名アルバムをジャケット・カヴァー付きでリスティングして欲しかったが。そのかわりCM音楽作りの話やいい音とは何かといった、音響ハウスというテーマを超える話が出てきもし、それは映画の芯をぼやけさせるか。音響ハウスは平凡出版(現マガジン・ハウス)が作ったスタジオだが、なぜ出版社が音楽スタジオ業に乗り出したかなどの、根本にある話は語られない。
と、音楽好きゆえになんかマイナスと感じる項目をいくつかあげてしまったものの、なにかにつけて興味深く見ることができた。キャリアたっぷりのミュージシャンたちは音響ハウスという場の意義を愛着とともに語り、それは人間が重なり合って作り出す音楽の素晴らしさを照らし出す。そして、ベッドルーム・ミュージックがのしている今だからこそのスタジオに対するロマンも浮き上がるし、「 Melody-Go-Round」が出来上がっていく様には高揚でき、音楽っていいネという気持ちも存分に得ることができる。11月中旬に公開される。
▶︎過去の、佐橋佳幸
https://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶過去の、坂本龍一
http://43142.diarynote.jp/?day=20110807
http://43142.diarynote.jp/?day=20120321
http://43142.diarynote.jp/?day=20120812
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
<今日の、試写場>
今日の予約制の試写は入場時に検温があり、座席も1枠を開けられていた。で、空席はなし。実は試写案内には、オン・ラインの視聴案内もつけられていたが、ぼくは当然のことながらリアル試写を選ぶ。家で小さめのPC画面で見ていると、飽きちゃうわけではないんだが、どこか集中できず作品受容率6割という塩梅になってしまうのだ。それは、音楽公演のストリーミングの場合も同じだ。
映画に登場するミュージシャンたち、ぼくは洋楽中心にやってきているものの、なにげにインタヴューしたことがある人が少なくないのには驚いた。矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10日、2018年8月27日、2019年4月26日、2019年4月28日)、沖祐市(2002年7月7日、2003年10月10日2009年5月30日、2009年9月5日)、佐野元春、葉加瀬太郎、村田陽一(2005年1月7日、2006年1月21日、2010年3月9日、2011年12月20日、2012年9月8日、2014年12月14日、2015年9月27日、2016年12月11日、2017年12月5日、2018年6月8日、2018年9月2日、2019年4月26日、2019年4月27日、2019年4月28日)、本田雅人((2011年3月28日、2015年7月23日、2016年10月9日、2019年1月7日)、オノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日、2015年4月17日、2015年9月13日、2015年9月24日、2015年10月9日、2016年3月14日、2016年5月22日、2016年7月26日、2017年5月7日、2018年6月7日、2018年11月12日、2019年9月27日)、鈴木慶一(2004年12月12日、2011年8月7日、2013年8月11日)、大貫妙子(2005年9月14日、2009年1月16日、2016年9月27日)、笹路正徳(2012年9月8日、2016年9月4日)……。
みなさん銀座に出向くなか、オノは自分の神宮前にあるサイデラ・マスタリングで取材を受けている(笑い)。彼はマジ、音響ハウスたたき上げ。ミュージシャンを目指して上京したもののプロの方々の技術の高さにめげて、裏方の道に進むことを選択。そして、まだ10代だったうちに音響ハウスにもぐりこみ、すぐに頭角を表し、曲者ミュージシャンたちの信頼を得てしまった。でも、最初はトイレ掃除から始まり、清水靖晁や笹路らマライア組らと音実験にいそしみ音響ハウスに泊まりっ放しだったと言っていたことがある。それら実験が活きた彼のデビュー作『Seigen』(JVC、1984年)を出したころには、独立していたはずだ。
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/201609201813357761/
http://43142.diarynote.jp/201712111145326498/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
https://43142.diarynote.jp/201904291825347224/
▶過去の、東京スカパラダイスオーケストラ/沖祐市
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20090530
http://43142.diarynote.jp/200909120648439512/
▶過去の、村田陽一
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111220
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/?day=20141214
http://43142.diarynote.jp/?day=20150927
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
https://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
https://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
https://43142.diarynote.jp/201904291825347224/
▶過去の、本田雅人
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201507251003319800/
https://43142.diarynote.jp/201610141746599845/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
▶過去の、オノセイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201206110945571082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130130
http://43142.diarynote.jp/201404251643448230/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
http://43142.diarynote.jp/201409261635077130/
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/
http://43142.diarynote.jp/201509250943244179/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160522
http://43142.diarynote.jp/201608020801362894/
http://43142.diarynote.jp/201705081232023349/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180607
https://43142.diarynote.jp/201811141355524842/
https://43142.diarynote.jp/201909291507533777/
▶︎過去の、鈴木慶一
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
https://43142.diarynote.jp/201001151211468350/
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶︎過去の、大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
https://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
▶︎過去の、笹路正徳
http://43142.diarynote.jp/201209191209186663/
https://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
コメント