まず、六本木・ビルボードライブ東京。ア・トライヴ・コールド・クエストのアリ・シャヒード・ムハマドとエイドリアン・ヤング(2016年3月21日)、新旧の米国ブラック・ミュージック界の寵児と言えるクリエイターが一緒につるむザ・ミッドナイト・アワーと名付けられたグループを見る。二人は何気に仲良しで、TVドラマの音楽を一緒に作ったりもしているらしい。
いやあ、面白かった。ムハマドは黙々とベースを弾き(すべてサム・ピック)、MCを担当するヤングはキーボードを弾く。二人は蝶ネクタイをつけた正装、そこからは<ライヴは晴れの場>という両者の思いが透けて見えるようであり、うれしい。実はギタリスト以外は皆、ちゃんとした格好をしていたな。二人は、2曲ではベースとキーボードの持ち楽器を交換もする。2フィンガーでベースを弾いたヤングは演奏しながら客席に降りたりもした。
その2人に、ギターのジャック・ウォーターソン(2016年3月21日。動きが派手すぎ。知らない人が見たら、彼がリーダーだと思ってしまう?)とドラムのデヴィッド・ヘンダーソン(2016年3月21日)という二人の白人奏者が付き、さらにはヴィオリンの越川 歩と柳原 有弥、アルト・サックスの橋本 和也、トランペットの真砂 陽地という4人の日本人奏者も加わる。彼ら、よく合わせていたし、ヤングは日本人奏者たちのことを親身に気遣っていた。何気にそのマナーに、ぼくはほっこりした。
そんな陣容で送り出すのは、ヤング主導の、絵巻的なほんわかソウル味も滲ませるインストゥルメンタル。人を喰った感じがあり、それは捉えどころがないのだが、妙に惹きつける。そして途中からはアフリカ系のローレン・W・オデン(2016年3月21日)と 非アフリカ系のカロリナ、二人の男女シンガーが出てきて、一緒に歌ったり、交互に歌ったり。ぬめぬめした曲を、二人はちゃんと歌っていた。
プリセット音なしで、生音。不思議と快感な、アナログなもう一つの小宇宙的表現。それはまだまだ黒人クリエイターが今のポップ・ミュージック動向を引っ張ると思わせるものであったか。あと、サンプリング音全盛の時代でも、楽器ができないよりはできる方が発想は広がるということも、このショウは伝えていたはず。
▶︎過去の、エイドリアン・ヤング/ヴェニス・ドーン
http://43142.diarynote.jp/201603230835051084/
続いて南青山・ブルーノート東京で見たのは、ベルリン在住のイスラエル人シンガー/トラック・メイカーのJ・ラモッタ・すずめ。ベルリン在住だろうイスラエル人やデンマーク人のキーボード、ベース、ドラムを従える。スカスカな質感を出していたけど、その3人結構うまいぢゃん。
いかにもオシャレなコード進行を持つ今様メロウ・ソウル調曲を次々披露。英語で歌われる歌は不安定ではないが、弱い。ヴォイス・トレーニングを受けていただきたい。サウンドはこちらも生のサウンドで、アルバムのようにサンプリング/電化音を用いない。ときにすずめはポケット・トランペットを少し吹いたが、それは変化が出てマル。また、イントロで彼女がサンプラーを扱ったときも一瞬あったが、彼女は断続的にそれをしながら歌った方がよかったのではないか。
1曲は頭のほうアラビア語で歌い、そのまま英語につなぐ。また、ラップを入れる曲もあり。ジェイ・ディラに捧げると言ってやった曲もあり。来年は日本でライヴをやるのが目標と家族に言ったら、夢がかなったみたいなことも言っていたが、純情と気持ちはたっぷりありました。
<今日の、もろもろ>
ビルボードライブの帰り際、いやあすごかったねと高揚の裏返しで大きな声で話しかけてくる人あり。沼澤尚(1999年8月11日、2000年2月14日、2000年7月29日、2001年2月18日、2001年6月29日、2001年12月9日、2001年12月22日、2002年7月21日、2002年11月15日、2003年2月11日、2003年3月13日、2003年6月22日、2004年1月16日、2004年1月30日、2004年2月21日、2005年2月15日、2005年4月11日、2005年7月30日、2005年9月14日、2005年10月30日、2006年4月17日、2006年5月30日、2006年8月11日、2006年8月24日、2006年12月28日、2007年1月26日,2007年6月3日、2008年1月30日、2008年1月31日、2010年1月12日、2011年10月8日、2012年10月10日、2013年1月6、2013年1月7日、2014年9月2日、2015年10月3日、2016年9月27日、2016年11月18日、2017年7月14日、2017年9月22日)、じゃねえか。彼もほんと、コドモみたいな音楽愛好者だな。セカンド・ショウも張り切って見ると言っていた。彼はOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日、2016年11月18日、2018年5月9日、2018年5月21日)と一緒にレユニオンに行っていたので、どうだったと尋ねると、いやあ別世界とのお返事。大変だったみたい。
ところで、すずめとバンドの風情を接しながら、アリス・フィービー・ルー(2018年7月9日)の話を思い出す。曰く、「ベルリンは今いろんな人が集まる交差点のよう。だから、ドイツ語も喋れるけど、友達と接する日常は全部英語。それだと、いろんな所からきた人同士がコミュニケートできるから」。
▶︎過去の、沼澤尚
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm wマルコス・スザーノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm シアターブルック 7.29フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm スガシカオ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm wマルコス・スザーノ 12/9
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm シアターブルック+マルコス・スザーノ12/22
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm W.パウリーニョ・モスカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm サンパウロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm バーナード・ファウラー、ブロンディ・チャップリン、リサ・フィッシャー、ダリル・ジョーンズ、奥田民生、小原礼
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm シアターブルック
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/ w.勝井、怒怒、佐藤
http://43142.diarynote.jp/200402051858240000/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/200402211239510000/ アズ・ウィー・スピーク
http://43142.diarynote.jp/?day=20050215 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/ w勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20050730 ザ・ブルース・パワー
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/ 大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/200511130013450000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060417 ビッグ・ホーンズ・ビー
http://43142.diarynote.jp/200606071931300000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20060811 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200612291257400000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20070126 OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/ ナスノ、不破、他
http://43142.diarynote.jp/200802051634040000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/ TOYONO
http://43142.diarynote.jp/201001131101085950/ blues.the-butcher-590213
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/ OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/ w.マルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20140902 blues.the-butcher-590213
http://43142.diarynote.jp/201510051403147675/ シアターブルック
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927 大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/?day=20161118 OKI AINU DUB BAND
http://43142.diarynote.jp/201707151654245284/ After School Hangout
http://43142.diarynote.jp/?day=20170922 ナッシン・バット・ザ・ファンク
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
http://43142.diarynote.jp/201805101438514929/
http://43142.diarynote.jp/201805220051333200/
▶︎過去の、アリス・フィービー・ルー
http://43142.diarynote.jp/201807100739515602/
いやあ、面白かった。ムハマドは黙々とベースを弾き(すべてサム・ピック)、MCを担当するヤングはキーボードを弾く。二人は蝶ネクタイをつけた正装、そこからは<ライヴは晴れの場>という両者の思いが透けて見えるようであり、うれしい。実はギタリスト以外は皆、ちゃんとした格好をしていたな。二人は、2曲ではベースとキーボードの持ち楽器を交換もする。2フィンガーでベースを弾いたヤングは演奏しながら客席に降りたりもした。
その2人に、ギターのジャック・ウォーターソン(2016年3月21日。動きが派手すぎ。知らない人が見たら、彼がリーダーだと思ってしまう?)とドラムのデヴィッド・ヘンダーソン(2016年3月21日)という二人の白人奏者が付き、さらにはヴィオリンの越川 歩と柳原 有弥、アルト・サックスの橋本 和也、トランペットの真砂 陽地という4人の日本人奏者も加わる。彼ら、よく合わせていたし、ヤングは日本人奏者たちのことを親身に気遣っていた。何気にそのマナーに、ぼくはほっこりした。
そんな陣容で送り出すのは、ヤング主導の、絵巻的なほんわかソウル味も滲ませるインストゥルメンタル。人を喰った感じがあり、それは捉えどころがないのだが、妙に惹きつける。そして途中からはアフリカ系のローレン・W・オデン(2016年3月21日)と 非アフリカ系のカロリナ、二人の男女シンガーが出てきて、一緒に歌ったり、交互に歌ったり。ぬめぬめした曲を、二人はちゃんと歌っていた。
プリセット音なしで、生音。不思議と快感な、アナログなもう一つの小宇宙的表現。それはまだまだ黒人クリエイターが今のポップ・ミュージック動向を引っ張ると思わせるものであったか。あと、サンプリング音全盛の時代でも、楽器ができないよりはできる方が発想は広がるということも、このショウは伝えていたはず。
▶︎過去の、エイドリアン・ヤング/ヴェニス・ドーン
http://43142.diarynote.jp/201603230835051084/
続いて南青山・ブルーノート東京で見たのは、ベルリン在住のイスラエル人シンガー/トラック・メイカーのJ・ラモッタ・すずめ。ベルリン在住だろうイスラエル人やデンマーク人のキーボード、ベース、ドラムを従える。スカスカな質感を出していたけど、その3人結構うまいぢゃん。
いかにもオシャレなコード進行を持つ今様メロウ・ソウル調曲を次々披露。英語で歌われる歌は不安定ではないが、弱い。ヴォイス・トレーニングを受けていただきたい。サウンドはこちらも生のサウンドで、アルバムのようにサンプリング/電化音を用いない。ときにすずめはポケット・トランペットを少し吹いたが、それは変化が出てマル。また、イントロで彼女がサンプラーを扱ったときも一瞬あったが、彼女は断続的にそれをしながら歌った方がよかったのではないか。
1曲は頭のほうアラビア語で歌い、そのまま英語につなぐ。また、ラップを入れる曲もあり。ジェイ・ディラに捧げると言ってやった曲もあり。来年は日本でライヴをやるのが目標と家族に言ったら、夢がかなったみたいなことも言っていたが、純情と気持ちはたっぷりありました。
<今日の、もろもろ>
ビルボードライブの帰り際、いやあすごかったねと高揚の裏返しで大きな声で話しかけてくる人あり。沼澤尚(1999年8月11日、2000年2月14日、2000年7月29日、2001年2月18日、2001年6月29日、2001年12月9日、2001年12月22日、2002年7月21日、2002年11月15日、2003年2月11日、2003年3月13日、2003年6月22日、2004年1月16日、2004年1月30日、2004年2月21日、2005年2月15日、2005年4月11日、2005年7月30日、2005年9月14日、2005年10月30日、2006年4月17日、2006年5月30日、2006年8月11日、2006年8月24日、2006年12月28日、2007年1月26日,2007年6月3日、2008年1月30日、2008年1月31日、2010年1月12日、2011年10月8日、2012年10月10日、2013年1月6、2013年1月7日、2014年9月2日、2015年10月3日、2016年9月27日、2016年11月18日、2017年7月14日、2017年9月22日)、じゃねえか。彼もほんと、コドモみたいな音楽愛好者だな。セカンド・ショウも張り切って見ると言っていた。彼はOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日、2016年11月18日、2018年5月9日、2018年5月21日)と一緒にレユニオンに行っていたので、どうだったと尋ねると、いやあ別世界とのお返事。大変だったみたい。
ところで、すずめとバンドの風情を接しながら、アリス・フィービー・ルー(2018年7月9日)の話を思い出す。曰く、「ベルリンは今いろんな人が集まる交差点のよう。だから、ドイツ語も喋れるけど、友達と接する日常は全部英語。それだと、いろんな所からきた人同士がコミュニケートできるから」。
▶︎過去の、沼澤尚
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm wマルコス・スザーノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm シアターブルック 7.29フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm スガシカオ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm wマルコス・スザーノ 12/9
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm シアターブルック+マルコス・スザーノ12/22
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm W.パウリーニョ・モスカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm サンパウロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm バーナード・ファウラー、ブロンディ・チャップリン、リサ・フィッシャー、ダリル・ジョーンズ、奥田民生、小原礼
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm シアターブルック
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/ w.勝井、怒怒、佐藤
http://43142.diarynote.jp/200402051858240000/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/200402211239510000/ アズ・ウィー・スピーク
http://43142.diarynote.jp/?day=20050215 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/ w勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20050730 ザ・ブルース・パワー
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/ 大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/200511130013450000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060417 ビッグ・ホーンズ・ビー
http://43142.diarynote.jp/200606071931300000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20060811 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200612291257400000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20070126 OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/ ナスノ、不破、他
http://43142.diarynote.jp/200802051634040000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/ TOYONO
http://43142.diarynote.jp/201001131101085950/ blues.the-butcher-590213
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/ OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
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http://43142.diarynote.jp/201510051403147675/ シアターブルック
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http://43142.diarynote.jp/201707151654245284/ After School Hangout
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▶過去の、OKI
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▶︎過去の、アリス・フィービー・ルー
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