モーションブルー・ヨコハマで、賑やかし男女混合13 人編成バンド+ときにサンバー・ダンサー2人(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日)の、セカンド作『OPA』(ハピネス)発表を記念するライヴを見る。客の入り、良好。バンドのノリもなんとなくヨコハマっぽいところも持つし、またここでやらないかな。

 華があり、楽しい。娯楽精神の発露で、バカバカしくもある。で、一皮むくと、いろんな知識や思慮や知性が垣間見えたりもする。横浜市民であるカンタス村田は余興で横浜市歌というのを、うれしそうに弾き語る。どーでもいい時代錯誤な歌詞を持つ曲だが、何気に田舎くさい内容で、横浜=洗練というイメージを崩させる破壊力ある楽曲だな。横浜市は校歌いがいにもこんな妙ちくりんな歌をコドモたちに歌わせるのだろうか。

▶過去の、カンタス村田とサンバマシーンズ
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/

 そのファースト・ショウを見て、近くにあるBankART Studio NYKという施設で、舞踏とマリンバ演奏のデュオを見る。広いスペースの2辺横に観客(若目の人が多い)がオープン・スペースを囲むように座る。

 踊りを見せる蝉丸という方は、山海塾の創設者の一人とのこと。演劇やパフォーマンスに疎いぼくでも山海塾というと白塗りハダカの人の……というイメージを想起するが、まあそれに遠からず。坊主頭の白塗り姿で登場。白いコスチュームを身につけていて、その姿はなるほど風情あり。途中から片方の肩をはだけたりし、どんどん裸に近づいていくのかと思ったら、それは上半身だけでした。

 伴奏を付けたのは、渋さ知らズオーケストラやWUJA BIN BINにも入っているマリンバ/ヴァイブラフォン系奏者の山田あずさ(2013年5月19日、2014年6月13日)。置かれたマリンバに、でけえと少し驚く。出る限りの低音が出るようにした特注品だそうだが。で、音が出始めたとたん(ノーPAでした)、プリセット音併用かと一瞬思う。それは2本のマレットを両手に持って演奏しているが故の音の重なり方と、音の響き(とくに低い方の音)ゆえ。おお、マリンバはなるほど音響楽器だと思わされるとともに、マリンバという楽器の面白さや個性を目の当たりにした思い。その響きがもたらす音の佇まいは、何気にクラブ・ミュージック的とも思った。

 基本ゆるやかな約50分の、厳かでもある出し物。マリンバの所には譜面も置いてあったが、一応決まり事や流れはありつつ、臨機応変に流れていたのか。両者は、初顔合わせのよう。今回のパフォーマンスに蝉丸は昨年亡くなった母親への思いを下敷きに置いていることが、ちらしに記されていた。ぼくにとっては普段あまり接しないタイプの肉体パフォーマンスと楽器演奏だったのだが、ほうという感じで見れました。

 古い倉庫をリノヴェーションして使っているここは横浜市の運営のようだが、とっても眺めの良いカフェみたいな場もある。23時までやっているそうで、バス・ペールエールの生は450円。近所に来たさい、利用してもいいな。

▶過去の、山田
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/

<今日の、レプリカ>
 16時すぎに横浜に向かう電車内で、サッカー日本代表のレプリカ・ユニフォームを着た人たちを散見する。おお。皆さん、どこでW杯試合放映観戦していたのでしょうか。日本チームは見事に試合には負けたが、皆グレた風情は一切出していなくて、偉い。対コートジボアール戦が終わったばかりの、正午過ぎの渋谷のスクランブル交差点はやはり勝敗抜きで、“え〜じゃないか”狂騒状態だったのだろうか。とともに、ぼくが見た半数以上のユニフォーム姿の人が赤いアクセントが入れられた2014年型新版デザインのそれを身につけていて、その熱心さ&従順さにも驚く。今日の新聞記事によれば、レプリカ・ユニフォームの売り上げは、南アW杯時の4倍だそう。ところで、来年に日本サッカー協会とアディダスの間に結ばれている代表ユニフォームのサプライヤー契約が切れるという話があるが、ぼくはそれを切望したい。同社の売りであるユニフォームの首元から腕にかけての、あの3本線、ダサい&萎える。1980年代じゃあるまいし(ランDMC〜2000年7月29日〜をはじめ、アディダスのジャージとゴールドのチェーンがNYラッパー御用達でした。彼らの1986年作には「マイ・アディダス」という曲も収録され、シングル・カットもされた)、あの無神経なアディダス3本ラインの存在のため、デザイン的には自由度も減じ、もう鈍臭くなることこのうえなし!  ぼくは、そう思います。
▶過去の、ランDMC
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm