LAベースの人気ロック・バンド、九段下・日本武道館での公演。彼ら、ぼくのなかではちょっと不思議で、とっても分りやすいバンドと言う事ができるか。
不思議と思うのは、前身バンドを含めればそこそこのキャリアを持つとはいえ、デビュー作を出したとたん、あっという間に多大な人気を得たこと。それは日本でも同様で、その人気は非洋楽需要層まで広がっているはず。だからこそ、武道館で複数の公演をできてしまうわけだ。いっぽう、分りやすいのは音楽性。R&Bの影響も強い好メロディをちゃんと持つ曲を作ることができ、それをいい声(高めで、ファルセットも巧みに用いる)でばっちり歌える……。それは、多大な人気を得て当然と思わせられる。あ、結局、わかりやすいバンドとなるのか。
で、その美点が前面にアピールされた内容。演曲は既発3作品からまんべんなく。オハイオ・プレイヤーズ(2010年6月4日)を思い出させるジャケット・カヴァーを持つ新作『ハンズ・オール・オーヴァー』からの比率が過剰に高くなかったのは意外だが、新曲もやったな。ときにコドモっぽい見せ方をするところもあったが、ちゃんとした実演能力を下敷きにする、観客をしっかり見据えた実演を1時間半ほど披露する。客は手拍子や手振りをする人が多かった。
書き遅れたが、歌/ギター、ギター、ベース、キーボード、ドラムという5人に、ウォー(2009年8月9日)のオリジナル・ベーシストのD.D.ディッカーソンとボビー・マクファーリン(2004年2月3日)を合わせたような顔をしたアフリカ系のキーボード奏者がサポートでくわわる。けっこうコーラスもうけおっていた彼は何気に効いていたが、彼のことをサポート扱いではなく、メンバーと同等に紹介していたのには愛を感じました。
<今日のブドーカン>
久しぶりに、日本武道館に行ったような。たしか、これが出来たのは東京オリンピックの年(1964年)なはず。というと、けっこう古いが、おそらく基本はそのままなんだよな? 右翼のどんなもんだい的な建造物というイメージを持つが、天井にたらされた日の丸はたまに洗ったりしているんだろうか。大変だろうな。
でも、中学生のころは純真無知で、日の丸や武道館と右がぼくのなかでは結びつくことはなかった。当時から、ロックは革新であり左というイメージをぼんやり抱き、それに憧れていたはずなのに。当時のぼくにとって、武道館はビッグな外タレが公演する“日本のロックの殿堂”みたいな場所。で、その武道館には日の丸がたらされているときいて、ロックに少しでも近づきたいぼくは自分の部屋の天井に日の丸を張ったことがあった。わあああ、あ。
不思議と思うのは、前身バンドを含めればそこそこのキャリアを持つとはいえ、デビュー作を出したとたん、あっという間に多大な人気を得たこと。それは日本でも同様で、その人気は非洋楽需要層まで広がっているはず。だからこそ、武道館で複数の公演をできてしまうわけだ。いっぽう、分りやすいのは音楽性。R&Bの影響も強い好メロディをちゃんと持つ曲を作ることができ、それをいい声(高めで、ファルセットも巧みに用いる)でばっちり歌える……。それは、多大な人気を得て当然と思わせられる。あ、結局、わかりやすいバンドとなるのか。
で、その美点が前面にアピールされた内容。演曲は既発3作品からまんべんなく。オハイオ・プレイヤーズ(2010年6月4日)を思い出させるジャケット・カヴァーを持つ新作『ハンズ・オール・オーヴァー』からの比率が過剰に高くなかったのは意外だが、新曲もやったな。ときにコドモっぽい見せ方をするところもあったが、ちゃんとした実演能力を下敷きにする、観客をしっかり見据えた実演を1時間半ほど披露する。客は手拍子や手振りをする人が多かった。
書き遅れたが、歌/ギター、ギター、ベース、キーボード、ドラムという5人に、ウォー(2009年8月9日)のオリジナル・ベーシストのD.D.ディッカーソンとボビー・マクファーリン(2004年2月3日)を合わせたような顔をしたアフリカ系のキーボード奏者がサポートでくわわる。けっこうコーラスもうけおっていた彼は何気に効いていたが、彼のことをサポート扱いではなく、メンバーと同等に紹介していたのには愛を感じました。
<今日のブドーカン>
久しぶりに、日本武道館に行ったような。たしか、これが出来たのは東京オリンピックの年(1964年)なはず。というと、けっこう古いが、おそらく基本はそのままなんだよな? 右翼のどんなもんだい的な建造物というイメージを持つが、天井にたらされた日の丸はたまに洗ったりしているんだろうか。大変だろうな。
でも、中学生のころは純真無知で、日の丸や武道館と右がぼくのなかでは結びつくことはなかった。当時から、ロックは革新であり左というイメージをぼんやり抱き、それに憧れていたはずなのに。当時のぼくにとって、武道館はビッグな外タレが公演する“日本のロックの殿堂”みたいな場所。で、その武道館には日の丸がたらされているときいて、ロックに少しでも近づきたいぼくは自分の部屋の天井に日の丸を張ったことがあった。わあああ、あ。