渡辺貞夫。フェルナンド・カブサッキ+
2014年7月8日 音楽 南青山・ブルーノート東京(ファースト・ショウ)で、ヨーロピアン・リズム隊を擁する、渡辺貞夫(2002年12月14日、2003年5月6日、2004年12月17日、2005年12月18日、2006年8月8日、2006年9月3日、2006年10月4日、2007年12月16日、2008年12月14日、2009年7月22日、2009年9月3日、2011年7月4日、2012年6月29日、2012年12月15日、2013年4月1日、2013年7月27日、2013年9月29日)のカルテット公演を見る。うち、ピアノのボブ・ディーゲン(米国人で、10歳ほど年下ながら、渡辺貞夫とはバークリー音楽院時代の演奏仲間。後に渡欧)とベースのディーター・イルク(ドイツ人)の二人はチャーリー・マリアーノとの双頭リーダー公演(2005年12月18日)のときに、マリアーノが同行させた奏者。そして、ドラマーのモーテン・ルンドはデンマーク人で、ディーゲンとイルクの推挙で今回来日した。
“チャーリー・マリアーノに捧げる”という副題の公演で、彼の曲もいろいろ演奏する。うち、動物の鳴き声が曲名となったとMCで説明された曲は、ブルージー&グルーヴィな土台のもとメロディアスに広がる曲で、何も言われなければ、渡辺貞夫の自作曲と思ってしまいそうな曲想。ともにチャーリー・パーカーを根っこに置く両者は1960年代上半期に交遊を重ねたが、<敬愛するチャーリー・マリアーノには演奏だけでなく、曲作りの面でも影響を受けた>(渡辺談)という事実も納得。彼はボヘミアン的なスタンスの持ち主で、晩年もドイツとインドに半年づつ住む生活を送っていたという。まあ、渡辺貞夫もブラジルやアフリカ音楽に目を向け、いろいろと旅してきた人ではあるよなあ。
品格とウィンクの感覚を持つ、アコースティック・ジャズの夕べ。近年ずっとそうであるように、渡辺貞夫はアルト・サッックスに専念する。しかし、80歳をすぎて悠々、ワン・ホーンをこなすのは凄いな。彼はワシントンDCとNYとボストンでイエロージャケッツ(2009年3月23日、2014年1月15日)のラッセル・フェランテ、フェリックス・パストリアス、ウィリアム・ケネディのサポートのもとカルテットでライヴを行ったばかり。本編最後の曲はチャップリン曲「スマイル」。彼が取り上げるのは初めてと思うが、マリアーノのヴァージョンに触発されて演奏したようだ。
▶過去の、渡辺
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200610080946310000/
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
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http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
▶過去のマリアーノ、ディーゲン、イルク
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
▶過去の、イエロージャケッツ/フェランテ
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
その後、新宿・ピットインでアルゼンチンの自由派ギタリストのフェルナンド・カブサッキ(2002年9月7日、2002年9月15日、2006年7月7日、2011年4月16日、2013年6月6日)のショウを見る。
例によって、毎回異なる共演者との即興ライヴ・ツアーの一環の1日で、この日は電気ヴァイオリンの勝井祐二(2000年7月29日、2000年9月14日、2002年9月7日、2002年9月14日、2003年3月6日、2003年7月29日、2004年1月16日、2004年5月28日、2004年5月31日、2004年6月2日、2004年6月3日、2004年11月19日、2005年2月15日、2005年2月19日。2005年4月11日。2005年10月30日、2006年5月30日、2006年7月7日、2006年8月27日,2006年12月3日,2006年12月28日、2007年6月29日、2008年1月30日、2008年2月18日、2012年12月23日、2013年1月7日、2013年2月11日、2013年6月6日他)、タブラのU-ZHAAN(2013年6月19日、2013年8月7日)、キーボードやギターの益子樹、ドラムの千住宗臣(2007年4月20日、2009年10月31日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年3月21日、2013年1月10日)がつく。
約50分の切れ目なしのお手合わせを、間に休憩を挟んで二つ。そして、アンコール。やはり、カブサッキと勝井の繋がりは太いな。サーフ・ギター調とか、ヘヴィなロック調とか、普段見せていないような具象的な演奏をけっこう出していたのは印象に残った。この晩、彼はあまりエフェクター/サンプラーに頼らず演奏していたが、それは電気ヴァイオリン音との兼ね合いもあったか。あと、要所で土台を固めていた、ROVOのメンバーでもある益子の演奏は何気に利いていた。いろんな担い手のレコーディングに裏方として関与している彼だが、その手腕の一端に触れたような気持ちにもなった。
▶過去の、勝井/ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200406080043380000/
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http://43142.diarynote.jp/200607100307170000/
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http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
▶過去の、カブサッキ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
http://43142.diarynote.jp/200607100307170000/
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http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
▶過去の、U-zhaan
http://43142.diarynote.jp/201306241437513041/
http://43142.diarynote.jp/201308110827534904/
▶過去の、千住
http://43142.diarynote.jp/200704251225580000/
http://43142.diarynote.jp/200911010931589797/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201203260805006088/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130110
<今日の、家族>
終演後にカブサッキと会ったら、だいぶ前に取材した事を覚えていて、驚く。ぼくは忘れていたのに、取材場所や媒体も! 緻密な人でもあり、その積み重ねの先に、“大胆”があるのだろう。で、カブサッキの異種丁々発止日本ツアーは今後も続く。最終日は7月29日の代官山・晴れたら空に豆まいて(w.ヨシタダイキチ、藤本一馬、大村亘)。会場には、美術家の奥様と10歳の可愛い娘さんもいた。その奥さん、モニカ・ぺラルタはこの7月1日から13日にかけて、池袋・B-galleryで個展を開いている。翌、9日はアルゼンチンの独立記念日。そして、対オランダのサッカーW杯準決勝の試合がある。
“チャーリー・マリアーノに捧げる”という副題の公演で、彼の曲もいろいろ演奏する。うち、動物の鳴き声が曲名となったとMCで説明された曲は、ブルージー&グルーヴィな土台のもとメロディアスに広がる曲で、何も言われなければ、渡辺貞夫の自作曲と思ってしまいそうな曲想。ともにチャーリー・パーカーを根っこに置く両者は1960年代上半期に交遊を重ねたが、<敬愛するチャーリー・マリアーノには演奏だけでなく、曲作りの面でも影響を受けた>(渡辺談)という事実も納得。彼はボヘミアン的なスタンスの持ち主で、晩年もドイツとインドに半年づつ住む生活を送っていたという。まあ、渡辺貞夫もブラジルやアフリカ音楽に目を向け、いろいろと旅してきた人ではあるよなあ。
品格とウィンクの感覚を持つ、アコースティック・ジャズの夕べ。近年ずっとそうであるように、渡辺貞夫はアルト・サッックスに専念する。しかし、80歳をすぎて悠々、ワン・ホーンをこなすのは凄いな。彼はワシントンDCとNYとボストンでイエロージャケッツ(2009年3月23日、2014年1月15日)のラッセル・フェランテ、フェリックス・パストリアス、ウィリアム・ケネディのサポートのもとカルテットでライヴを行ったばかり。本編最後の曲はチャップリン曲「スマイル」。彼が取り上げるのは初めてと思うが、マリアーノのヴァージョンに触発されて演奏したようだ。
▶過去の、渡辺
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
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▶過去のマリアーノ、ディーゲン、イルク
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▶過去の、イエロージャケッツ/フェランテ
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
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その後、新宿・ピットインでアルゼンチンの自由派ギタリストのフェルナンド・カブサッキ(2002年9月7日、2002年9月15日、2006年7月7日、2011年4月16日、2013年6月6日)のショウを見る。
例によって、毎回異なる共演者との即興ライヴ・ツアーの一環の1日で、この日は電気ヴァイオリンの勝井祐二(2000年7月29日、2000年9月14日、2002年9月7日、2002年9月14日、2003年3月6日、2003年7月29日、2004年1月16日、2004年5月28日、2004年5月31日、2004年6月2日、2004年6月3日、2004年11月19日、2005年2月15日、2005年2月19日。2005年4月11日。2005年10月30日、2006年5月30日、2006年7月7日、2006年8月27日,2006年12月3日,2006年12月28日、2007年6月29日、2008年1月30日、2008年2月18日、2012年12月23日、2013年1月7日、2013年2月11日、2013年6月6日他)、タブラのU-ZHAAN(2013年6月19日、2013年8月7日)、キーボードやギターの益子樹、ドラムの千住宗臣(2007年4月20日、2009年10月31日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年3月21日、2013年1月10日)がつく。
約50分の切れ目なしのお手合わせを、間に休憩を挟んで二つ。そして、アンコール。やはり、カブサッキと勝井の繋がりは太いな。サーフ・ギター調とか、ヘヴィなロック調とか、普段見せていないような具象的な演奏をけっこう出していたのは印象に残った。この晩、彼はあまりエフェクター/サンプラーに頼らず演奏していたが、それは電気ヴァイオリン音との兼ね合いもあったか。あと、要所で土台を固めていた、ROVOのメンバーでもある益子の演奏は何気に利いていた。いろんな担い手のレコーディングに裏方として関与している彼だが、その手腕の一端に触れたような気持ちにもなった。
▶過去の、勝井/ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
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http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
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▶過去の、カブサッキ
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▶過去の、U-zhaan
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▶過去の、千住
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終演後にカブサッキと会ったら、だいぶ前に取材した事を覚えていて、驚く。ぼくは忘れていたのに、取材場所や媒体も! 緻密な人でもあり、その積み重ねの先に、“大胆”があるのだろう。で、カブサッキの異種丁々発止日本ツアーは今後も続く。最終日は7月29日の代官山・晴れたら空に豆まいて(w.ヨシタダイキチ、藤本一馬、大村亘)。会場には、美術家の奥様と10歳の可愛い娘さんもいた。その奥さん、モニカ・ぺラルタはこの7月1日から13日にかけて、池袋・B-galleryで個展を開いている。翌、9日はアルゼンチンの独立記念日。そして、対オランダのサッカーW杯準決勝の試合がある。
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