レディオヘッド

2004年4月18日
 ちょっと外で和むのにはベストの気候。爽やかに日がさし、湿度は
低め。それだけで、幸せを感じるなあ。

 千葉県・幕張メッセ(5時開演。明るい時間だと、場内上部から光
がいっぱい漏れ、非常に集中しずらい)。客、1万人ぐらいはいたの
かな? 彼らは昨年のサマーソニック(2003年7月3日)に出演し、
物凄く好評を受けたが、ぼくはその裏で“なんちゃってドアーズ”を
見ていたので、その前の来日時の横浜アリーナ(2001年10月4日)い
らいとなる。

 響き、蠢く、今の美意識あふれるロックを堂々、存分に送りだす。
すごいナ。少なくても2年半前のそれと比較すると、彼らはいろんな
面で前進していた。そりゃ感動度/衝撃度では、『キッドA』で示し
た新世界を初めて(日本の)ライヴの場で開こうとした横アリ公演の
ほうが確実に勝っていたと思う。だが、純粋なパフォーマンスとして
は、よりアブストラクト路線を消化し、有機的なライヴ音に移してい
た今回のほうがより完成度の高いものだったと断言できる。当然のこ
とながら、アグレッシヴ度や飛翔度なんかも今回のほうが上。本当に
プロで、研ぎ澄まされた実演。それから、愛想は売らないが、ちょっ
とした仕種にプロとしての自負やファンを大事にする気持ちが現れて
いるのことにも感心した。

 静か目の曲で、ギターがもろにジャズ・ギターの爪弾き方をしてい
るなど、芸が細かいというか、ちゃんと腕も立つ。2回のアンコール
を含めて、ちょうど2時間のショウ。ステージ左右には細長い長方形
のモニター・ヴィジョンが。決して見やすいものはなかったが、ピア
ノを弾くヨークを上方から納めるカットを流したりとか、ときにおい
しい情報はあり。そういう心配り、これだけの大会場公演だと必要だ
と思った。