ルイーザ・ソブラル、Saigenji
2020年3月16日 音楽 おとといに続き、ポルトガル人ミュージシャンの来日公演を見る。代官山・晴れたら空に豆まいて。事情通に聞けば、シンガー・ソングライターのルイーザ・ソブラルは本国ではそうとうな人気者で武道館クラスでやっちゃうところ、ライヴ・ハウスで見ることができるのは超ラッキーだそう。彼女のリーダー作(5作でているのかな?)はすべてポルトガルのユニヴァーサルを介して出ており、今回公演に後援でポルトガル大使館がついているのも納得ですね。
エレクトリック・ギターを弾く男性奏者(1曲だけ、かなりジャズ的な抑えかたを見せた)とともにパフォーマンス。彼女もアコースティック・ギターやウクレレみたいな軽妙な音が出る小さな6弦の生ギター(と言っていいかな?)を弾きながら、澄んだ歌声を披露する。歌詞は、ポルトガル語と英語。MCは流暢な英語だったが、彼女はバークリー音大を出ていると聞いてそれには納得。だが、その弾き語り基調表現はいい意味で技巧的な感じはせず、まずは歌心を出すことを第一義に置くという姿勢を持ち、それはまったく正解と思う。そして、そこらへんが、外の見聞も持つ21世紀型のシンガー・ソングライターとして本国では高い評価を集めているのではないかと思えた。
面白いのは、ポル語と英語では与える感触が違うこと。ポルトガル語だとその語感もありフレッシュなエキゾ性を得るところ、英語の場合は米国ルーツ系シンガー・ソングライターというノリが濃厚に出る場合もあった。その際、彼女はマウス・トランペットを披露したりもする。実は、彼女の2016年作『Luísa』は天下のジョー・ヘンリー(2010年4月2日、2010年4月4日、2012年10月16日)制作盤で、そこにはパトリック・ウォーレン(2010年4月2日、2010年4月4日)、マーク・リーボウ(2001年1月19日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年8月4日、2014年7月28日、2017年5月18日、2018年7月24日)、デイヴィッド・ピルチ(2010年4月2日、4月4日、2013年5月10日)、ジェイ・ベラーローズ(2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日)らヘンリー側近の奏者がサポートしている。
彼女のセカンド作『There’s A Flower In My Bedroom』(Mercury 2013年)に収録された3.11を題材に置く「Japanese Rose」も披露。その端々から彼女がかなりのシンパシーを日本に持っているのが分かる。でなきゃ、こんなおりわざわざ日本にやってきたりしないよな。MCで、彼女は前夜に到着したと言っていた。
最後の曲には、Saigengiが呼び込まれ、彼とのデュエットを披露。演目は、沖縄のトラッド「てぃんさぐの花(ホウセンカの花)」。親の教えや思いは大きいものであり大切という内容の曲なようだが、メモを見ながらではあったもののしっかりとソプラルが歌っているのに驚く。実は事前に1曲やりたいということで、Saigenjiはブラジル曲をやろうかと思ったらしいが、日本の曲をやりたいというリクエストがあり、彼の第2の故郷である沖縄の曲をデーターで送り、彼女はしっかり練習してきたんだそう。
なんか、いろんな部分で、音楽に対する強い思いや真摯さが溢れるショウでじいーん。シルビア・ペレス・クルス(2018年5月11日、2019年10月10日)といい、ルイーザ・ソブラルといい、イベリア半島ばんざい(←我ながら、単純)。とっても、印象的な出し物でした。Saigenjiも、本当にナイス。日経の夕刊にライヴ評が出ます。
▶︎過去の、ジョー・ヘンリー
http://43142.diarynote.jp/201004080752097392/
http://43142.diarynote.jp/201004080754018553/
http://43142.diarynote.jp/201210201218283712/
▶︎過去のパトリック・ウォーレン
https://43142.diarynote.jp/201004080752097392/
https://43142.diarynote.jp/201004080754018553/
▶︎過去の、マーク・リーボウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
http://43142.diarynote.jp/201705191100017980/
https://43142.diarynote.jp/201807260047172162/
▶︎過去の、デイヴィッド・ピルチ
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201305131335092387/
▶︎過去の、ジェイ・ベラーローズ
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
▶︎過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
https://43142.diarynote.jp/201805091613022617/
https://43142.diarynote.jp/201907130803488810/
https://43142.diarynote.jp/202002120812258847/
▶︎︎過去の、シルビア・ペレス・クルス
https://43142.diarynote.jp/201805121754429711/
https://43142.diarynote.jp/201910131402485845/
<今日の、公演>
今日のライヴは本来、19時半からの開始。そして、まずSaigenjiがパフォーマンスした後に、ソブラルが出る予定であった。だが、ポルトガルの国境閉鎖が近づいており、急遽今日の成田発23時便でとんぼ帰りすることになったため、彼女が先発になった。開演時間も、18時45分からと早められた。その変更のため、彼女のライヴは映像配信もなされたよう。彼女たちが空港に急ぐため、楽屋から出てきたさいに、お客はスタンディング・オヴェイション。ちょいいい光景であったし、彼女もとてもうれしそう。こんなおり、日本に来てライヴをやって良かったと思えたのではないか。また、来てください! そして、その後に出演する順序が逆になったSaigenji(+南條レオ)が悠々とパフォーマンスした。
▶︎過去の、南条レオ
https://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
https://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
https://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
https://43142.diarynote.jp/?day=20200211
追記:そういえば、ジョー・ヘンリーの昨年秋に出た新作『The Gospel According to Water』(Ear Music)は彼のギター弾き語りを基調に、大人の追加楽器音がわずかに入る、凛としていながら、慈しみも溢れ出る佳作だ。重くも、しなやか。そんな形容もしたくなるか。リズム楽器の入らない生ギターの弾き語り表現があまり得意ではないぼくが感じるのだから、素晴らしい聞き味を持つのは間違いない。なんでも、ヘンリーは2018年11月に前立腺癌と診断され、治療を受け、死を考えるかたわら、このアルバムを作ったのだという。彼のサイトには、ルシンダ・ウィリアムズ、エルヴィス・コステロ(2002年7月5日、2004年9月19日、2004年12月8日、2006年5月31日、2006年6月1日、2006年6月2日、2011年3月1日)、ジャクソン・ブラウン(2003年5月2日)、ボニー・レイット(2007年4月6日)、ジェイソン・イズベル(2020年1月13日)、ベン・ハーパー(2001年6月18日、2004年3月4日、2006年6月3日、2007年4月5日)、ジョーン・バエズらが1曲ごとに推薦コメントを出している。それは、ヘンリーが頼んだようだ。その文章とともに、各曲も完全な形で、彼のサイトで聞くことができる。
▶︎︎過去の、エルヴィス・コステロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
http://43142.diarynote.jp/200412111752390000/
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200606101341360000/
http://43142.diarynote.jp/201103040825532252/
▶︎過去の、ジャクソン・ブラウン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm 5.02
▶︎過去の、ボニー・レイット
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
▶︎過去の、ジェイソン・イズベル
https://43142.diarynote.jp/202001141031439634/
▶︎過去の、ベン・ハーパー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
https://43142.diarynote.jp/200403041444130000/
https://43142.diarynote.jp/200407290730290000/ フジ・ロック 触れてないが出演し、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマのショウにもとびいり
https://43142.diarynote.jp/200606111735540000/
https://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
https://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
エレクトリック・ギターを弾く男性奏者(1曲だけ、かなりジャズ的な抑えかたを見せた)とともにパフォーマンス。彼女もアコースティック・ギターやウクレレみたいな軽妙な音が出る小さな6弦の生ギター(と言っていいかな?)を弾きながら、澄んだ歌声を披露する。歌詞は、ポルトガル語と英語。MCは流暢な英語だったが、彼女はバークリー音大を出ていると聞いてそれには納得。だが、その弾き語り基調表現はいい意味で技巧的な感じはせず、まずは歌心を出すことを第一義に置くという姿勢を持ち、それはまったく正解と思う。そして、そこらへんが、外の見聞も持つ21世紀型のシンガー・ソングライターとして本国では高い評価を集めているのではないかと思えた。
面白いのは、ポル語と英語では与える感触が違うこと。ポルトガル語だとその語感もありフレッシュなエキゾ性を得るところ、英語の場合は米国ルーツ系シンガー・ソングライターというノリが濃厚に出る場合もあった。その際、彼女はマウス・トランペットを披露したりもする。実は、彼女の2016年作『Luísa』は天下のジョー・ヘンリー(2010年4月2日、2010年4月4日、2012年10月16日)制作盤で、そこにはパトリック・ウォーレン(2010年4月2日、2010年4月4日)、マーク・リーボウ(2001年1月19日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年8月4日、2014年7月28日、2017年5月18日、2018年7月24日)、デイヴィッド・ピルチ(2010年4月2日、4月4日、2013年5月10日)、ジェイ・ベラーローズ(2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日)らヘンリー側近の奏者がサポートしている。
彼女のセカンド作『There’s A Flower In My Bedroom』(Mercury 2013年)に収録された3.11を題材に置く「Japanese Rose」も披露。その端々から彼女がかなりのシンパシーを日本に持っているのが分かる。でなきゃ、こんなおりわざわざ日本にやってきたりしないよな。MCで、彼女は前夜に到着したと言っていた。
最後の曲には、Saigengiが呼び込まれ、彼とのデュエットを披露。演目は、沖縄のトラッド「てぃんさぐの花(ホウセンカの花)」。親の教えや思いは大きいものであり大切という内容の曲なようだが、メモを見ながらではあったもののしっかりとソプラルが歌っているのに驚く。実は事前に1曲やりたいということで、Saigenjiはブラジル曲をやろうかと思ったらしいが、日本の曲をやりたいというリクエストがあり、彼の第2の故郷である沖縄の曲をデーターで送り、彼女はしっかり練習してきたんだそう。
なんか、いろんな部分で、音楽に対する強い思いや真摯さが溢れるショウでじいーん。シルビア・ペレス・クルス(2018年5月11日、2019年10月10日)といい、ルイーザ・ソブラルといい、イベリア半島ばんざい(←我ながら、単純)。とっても、印象的な出し物でした。Saigenjiも、本当にナイス。日経の夕刊にライヴ評が出ます。
▶︎過去の、ジョー・ヘンリー
http://43142.diarynote.jp/201004080752097392/
http://43142.diarynote.jp/201004080754018553/
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▶︎過去のパトリック・ウォーレン
https://43142.diarynote.jp/201004080752097392/
https://43142.diarynote.jp/201004080754018553/
▶︎過去の、マーク・リーボウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
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https://43142.diarynote.jp/201807260047172162/
▶︎過去の、デイヴィッド・ピルチ
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
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▶︎過去の、ジェイ・ベラーローズ
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▶︎過去の、Saigenji
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▶︎︎過去の、シルビア・ペレス・クルス
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<今日の、公演>
今日のライヴは本来、19時半からの開始。そして、まずSaigenjiがパフォーマンスした後に、ソブラルが出る予定であった。だが、ポルトガルの国境閉鎖が近づいており、急遽今日の成田発23時便でとんぼ帰りすることになったため、彼女が先発になった。開演時間も、18時45分からと早められた。その変更のため、彼女のライヴは映像配信もなされたよう。彼女たちが空港に急ぐため、楽屋から出てきたさいに、お客はスタンディング・オヴェイション。ちょいいい光景であったし、彼女もとてもうれしそう。こんなおり、日本に来てライヴをやって良かったと思えたのではないか。また、来てください! そして、その後に出演する順序が逆になったSaigenji(+南條レオ)が悠々とパフォーマンスした。
▶︎過去の、南条レオ
https://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
https://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
https://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
https://43142.diarynote.jp/?day=20200211
追記:そういえば、ジョー・ヘンリーの昨年秋に出た新作『The Gospel According to Water』(Ear Music)は彼のギター弾き語りを基調に、大人の追加楽器音がわずかに入る、凛としていながら、慈しみも溢れ出る佳作だ。重くも、しなやか。そんな形容もしたくなるか。リズム楽器の入らない生ギターの弾き語り表現があまり得意ではないぼくが感じるのだから、素晴らしい聞き味を持つのは間違いない。なんでも、ヘンリーは2018年11月に前立腺癌と診断され、治療を受け、死を考えるかたわら、このアルバムを作ったのだという。彼のサイトには、ルシンダ・ウィリアムズ、エルヴィス・コステロ(2002年7月5日、2004年9月19日、2004年12月8日、2006年5月31日、2006年6月1日、2006年6月2日、2011年3月1日)、ジャクソン・ブラウン(2003年5月2日)、ボニー・レイット(2007年4月6日)、ジェイソン・イズベル(2020年1月13日)、ベン・ハーパー(2001年6月18日、2004年3月4日、2006年6月3日、2007年4月5日)、ジョーン・バエズらが1曲ごとに推薦コメントを出している。それは、ヘンリーが頼んだようだ。その文章とともに、各曲も完全な形で、彼のサイトで聞くことができる。
▶︎︎過去の、エルヴィス・コステロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
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▶︎過去の、ジャクソン・ブラウン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm 5.02
▶︎過去の、ボニー・レイット
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
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▶︎過去の、ジェイソン・イズベル
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▶︎過去の、ベン・ハーパー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
https://43142.diarynote.jp/200403041444130000/
https://43142.diarynote.jp/200407290730290000/ フジ・ロック 触れてないが出演し、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマのショウにもとびいり
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