渋谷・アップリンクで、ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)のドキュメタンタリー映画を見る。ミック・ジャガー(2003年3月15日)がプロデュースとか。エンド・ロールを見ると、二人いるうちの一人ですね。昨年、日本公開された映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」(2015年3月3日)にもミック・ジャガーはエグゼクティヴ・プロデューサーの一人として名前を出していて、彼はそんなにJB好きであったのか。アレックス・ギブニー監督、2014年アメリカ映画。ギブニーはJB財産管理会社であるジェイムズ・ブラウン・エステートの好意のもと、そこに所蔵される映像を掘り出したという。

 証言者は、かつてのバンド・メンバーやツアー・マネージャーたちは当然のこと、ジャズ・ベーシストのクリスチャン・マクブライド(2000年11月1日、2006年9月17日、2007年12月18日、2009年8月30日、2012年9月8日、2014年9月7日)が何度も出てくるのにはほう。彼、そんなにJB通であったのか。2014年のフェス<東京ジャズ>出演のさいに、司会者としてこの映画にももちろん出てくる側近司会者のダニー・レイ(2014年9月7日)を同行させていたんだよな。

 映画はザ・フェイマス・フレイムズを組んだ二十歳ちょいの頃から1970年代中期あたりまでの、JBの動向、音楽的変化・功績、米国社会の動きなどを主に扱う。ザ・JBズに十代で入ったブーツィ・コリンズ(2011年8月12日、2012年5月31日)の動くちゃんとした絵は初めて見るような。最後の方の、JBのヒップホップ勢への影響も明快にまとめられている。そちらには、クエストラヴ(2002年12月29日、 2003年12月2日、 2004年9月19日、2007年1月15日、2013年12月19日)やチャック・D(2005年8月14日、2009年7月25日)も出てくる。

 いかに彼はオリジナリティを持つ、天才であったか。それを、無理なく、くっきりと伝えるドキュメンタリー。そして、映画はJBを全面的に美化することなく、人を信じなかったことやギャラの支払いが悪かったことなどもちゃんと伝える。また、アフリカン・アメリカンのプライドを前にも出した彼ではあったが(それを伝える映像には思わずうなづく)、リチャード・ニクソン支持であったのは、初めて知った。

▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ/ミック・ジャガー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶︎過去の、映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
▶過去の、クリスチャン・マクブライド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200609190457510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20071218
http://43142.diarynote.jp/200909120642135954/
http://43142.diarynote.jp/201209191209186663/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、ブーツィ・コリンズ
http://43142.diarynote.jp/201108131129381378/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
▶︎過去の、クエストラヴ/ザ・ルーツ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040919
http://43142.diarynote.jp/200701201415300000/
http://43142.diarynote.jp/201312200917503345/
▶︎過去の、チャック・D/パブリック・エネミー
http://43142.diarynote.jp/?day=20050814
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725

 その後は、R&B歌手のシェリル・リン(2012年8月15日)を、南青山ブルーノート東京(セカンド・ショウ)で見る。1980年前後のディスコの入った米国ソウル界の最たるのど自慢歌手。太っているが、けっこう顔はツルツルで、58歳よりは若く見えるかもしれない。

 キーボード二人、ギター、ベース、ドラムというバンドに、女性二人と男性一人のバックグラウンド・シンガーという布陣で、完全生のサウンドによるショウを持つ。前回見たときより、喉の力は少し弱くなったと思わせるか。でも、かなりアクロバティックと言いたくなる歌唱を繰り出す時もあり、一度はヨーコ・オノ(2009年1月21日)的とも思えた。まあ、歌に関しては絶対の自信を持っているんだろうな。終盤、彼女が故ルーサー・ヴァンドロスとデュオしたマーヴィン・ゲイ曲「イフ・ディス・ワールド・ウワー・マイン」を男性コーラスのおじさんとやったが、R&Bデュエット表現の良さが無理なく浮かび上がりニコっ。そして、アンコールは十八番曲「ガット・ドゥ・ビー・リアル」。場内総立ちにして、彼女は客席側で終わりまで歌った。皆んな、幸せな気持ちになれたよね。

▶︎過去の、シェリル・リン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120815
▶過去の、ヨーコ・オノ
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/

<翌日の、びっくり>
 起きたら、一瞬ココはドコ? 状態。身に覚えがねえ……なんてことはなく。徐々にぼんやり状況を把握。まあ、いろいろなことあるサ。楽しかった。

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