最初に、代官山・晴れたら空に豆まいて。もともと畳の桟敷席があるハコだが、なんと場内全面的に畳敷き! 後に立つ一部の人以外、みんな靴をぬいで、座ってショウを享受する。ステージ横には、筆で半紙のような紙に書かれた出演者名が和っぽく張り出されていて、それは<石橋英子、ジムオ>と記されていた。

 パートナーである2人であるし、最初から一緒にやるのかと思えば、最初の1時間弱は石橋英子(2001年9月22日、2008年1月30日、2010年4月15日、2011年1月8日、2013年5月24日、2013年4月21日)が一人でやる。ピアノをつらつらと弾きながら、詠唱キブンも持つ感じで歌う。横の装置を使って効果音を重ねる場合もあり。譜面を置いていたが、それは主に歌詞確認用か。自らの内で絡み合うものをたぐり寄せ、それをシンプルに紡いでいく感じ。けっこうクラシック素養も出していたと、そのたゆたふ演奏は思わせる。こんなパフォーマンスをする人がドラマーもやっていたなんて、ちょい想像がつかないよなー。

 そして、少し休憩をおいて、オルーク(2000年3月25日、2001年2月21日、2006年4月18日、2006年10月22日、2007年4月20日、2008年8月24日、2010年4月15日、2010年11月17日、2011年1月8日、2013年4月21日、2013年5月24日、2014年10月11日)が出てくる。ギターのゆったりした独奏を披露。弾いたギターをサンプリングした音も下敷きにもし、暴力性のない、これもたゆたふと言いたくなる演奏具合ナリ。石橋の流れに合わせたところもあったのか。彼は5月にP-ヴァインから『シンプル・ソングズ』というヴォーカル・アルバムを出す。家に送られてきたCD-Rがエラーが出て聞けない(泣っ)が、きっと素敵だろう。彼の愛らしい歌もの作『ユリイカ』(ドラッグ・シティ、1999年)をみたいな感じもあるのかなー?

▶過去の、石橋英子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm パニック・スマイル
http://43142.diarynote.jp/?day=20080130
http://43142.diarynote.jp/201004180836405961/
http://43142.diarynote.jp/201101111201402329/
http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
http://43142.diarynote.jp/201305280923275394/
▶過去の、オルーク
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200604210538510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061022
http://43142.diarynote.jp/?day=20070420
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824
http://43142.diarynote.jp/?day=20090531
http://43142.diarynote.jp/201004180836405961/
http://43142.diarynote.jp/201011181757468769/
http://43142.diarynote.jp/201101111201402329/
http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
http://43142.diarynote.jp/201305280923275394/
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/

 オルーク演奏の途中であったが、キザイア・ジョーンズ(1999年9月29日、2009年6月1日、2014年2月7日)が出演する南青山・ブルーノート東京へ移動する。

 1年ぶりの来日となるが、力があると感じた前回以上に今回は、働きかける力を持っていたか。在英の奏者をサイド・マンに擁していた過去と異なり今回のバンド員は、現在戻っている母国ナイジェリアの奏者。やはり、その属性の一致は線の太さを導き出す。とともに、ジョーンズは最小限の編成を愛でるという感じで毎度トリオのでライヴを持ってきたが、今回はさらにパーカッション奏者を入れた編成だった。

 そして、それが当たり。だって、その打楽器奏者がフェラ・クティの“アフロ・ビート”の拍子木音的アクセントをけっこう入れてくるから。おおっ。そりゃ、ジョーンズにとって、同じナイジェリアのおぼっちゃま先達(ともに資産家の息子で、子供のころから英国のパブリック・スクールに通わされたこと。そして、音楽に熱をあげて学校をやめちゃったという経歴は、両者重なる)は思慕の対象ではあるが、ここまでクティ色を露骨に取り入れたことはなかった。

 今回はアタマ2曲が、ジョーンズのソロ・パフォーマンス。その始まり方は何気に新鮮にして、魅力的だったし、続くバンド表現の妙味を対比的に浮き上がらせもした。なんか、とってもイエ〜という感じで盛り上がり、ぽんぽん飲み物を頼んじゃったりもしたりし、訴求度の高い公演であったのは間違いない。

▶過去の、キザイア・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200906071504504396/
http://43142.diarynote.jp/201402100925168315/

<今日の、防寒>
 なんか水曜から、やたら寒い。フツーに、冬の格好で外出している。そのためか、少ない飲む量で、暖をとりたくなる?  珍しく、ビールは飲んでいないものナ。この晩もけっこう飲んだが、ロックかストレートで行けるものを随時オーダーしていたな。今、ぼくにとって時間がたつのは早い。キリっと冷えたドライな白ワインをごくごく飲みたくなる季節は、それほど先の話ではないはずだが。


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