カールとジムとパール(カール・ストーン、ジム・オルーク、パール・アレキサンダー)
2014年10月11日 音楽 カリフォルニア州とイリノイ州とアイダホ州の生まれ。そして、現在は日本在住で、日本語ペラペラの米国人自由音楽家が3人重なった出し物。下北沢・Lady Jane。おお、お客の外国人&眼鏡比率が高い。カウンターに座ったぼくの左隣は米国人コントラバス奏者で、右隣はオーストラリア人デザイナーだった。
PCを扱うストーン(普段は、中京大学で教鞭をとっているよう)とコントラバス奏者のアレキサンダーは何度か共演経験があるそうで、そこに二人とは初顔合わせとなるオルーク(2000年3月25日、2001年2月21日、2006年4月18日、2006年10月22日、2007年4月20日、2008年8月24日、2010年4月15日、2010年11月17日、2011年1月8日、2013年4月21日、2013年5月24日)が加わる成り立ちのよう。
おもしろい。示唆にも満ちる。まず、核にあるのは、前衛系奏者であるパール・アレキサンダー(ROVOの日比谷野音公演にゲスト出演したこともあり)の演奏。ストーンはダブル・ベース音を同時サンプリングし、PC上でいろいろエフェクト処理(その様が多様。ワン・フレースだけエフェクトをかけたりとか、細かい)し、オルークはそこにヴィンテージのアナログ・シンセサイザーでいろいろと干渉音を差し込む。そして、その相乗のもと、成り行きでギグは展開して行く。とうぜん演奏は長目で、ファースト・セットは2曲。最初のカタマリは幽玄という形容を用いたくなる。その様に、なんとなく日本に住む外国人たちらしい出音であると思ったか。セカンド・セットは、起伏に富むものを1曲。それが、一番良かった。
ときに祈るように弾いたりもする、アレキサンダーの演奏は雄弁。もちろん、生音の場合もあり(ストーン経由のサンプリング音に、ベース音を重ねるときは多かったはず)、持ち運びが難儀な楽器ながら、その価値はあるナとも痛感。オルークが使っていたアナログ・シンセは小さなプラスチックのピンを穴群にいろいろと差し込んで音をいじったりするもの。演奏後に少し話をしたら、このシンセサイザーをロキシー・ミュージック(2010年7月31日)時代のブライアン・イーノが使っていたそう。しかし、相変わらず謙虚きわまりない御仁であるなあ。
その総体は、勇気のある音であり、意志を持つ音であり、感覚と表裏一体の思慮を抱えたインプロヴァイズド・ミュージックであった。
▶過去の、オルーク
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200604210538510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061022
http://43142.diarynote.jp/?day=20070420
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824
http://43142.diarynote.jp/?day=20090531
http://43142.diarynote.jp/201004180836405961/
http://43142.diarynote.jp/201011181757468769/
http://43142.diarynote.jp/201101111201402329/
http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
http://43142.diarynote.jp/201305280923275394/
▶過去の、ロキシー・ミュージック
http://43142.diarynote.jp/201008251413325933/
<今日の、もろもろ>
老舗のこの著名ジャズ・バーに行くのは、30年ぶりぐらいか。中に入ると、オノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日)がいる。彼と会うのは今週2度目で、ここにいるとは思わなかった。マイクを二つ立てて(正確には壁に張って)、レコーディングするそう。なんか、彼ってここのところ、ライヴ・レコーディングの回数増えていないか。ここで録ったマテリアルは、オノのサイデラ・マスタリングから配信される予定という。パール・アレキサンダーは新潟県に英語教師として住んだことがあり、会場にはその新潟時代の友達もやって来た。話をしたら、なんと知人の小学校時代の同級生であるのが判明。すごい偶然だあ。
▶過去の、オノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201206110945571082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130130
http://43142.diarynote.jp/201404251643448230/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
http://43142.diarynote.jp/201409261635077130/
PCを扱うストーン(普段は、中京大学で教鞭をとっているよう)とコントラバス奏者のアレキサンダーは何度か共演経験があるそうで、そこに二人とは初顔合わせとなるオルーク(2000年3月25日、2001年2月21日、2006年4月18日、2006年10月22日、2007年4月20日、2008年8月24日、2010年4月15日、2010年11月17日、2011年1月8日、2013年4月21日、2013年5月24日)が加わる成り立ちのよう。
おもしろい。示唆にも満ちる。まず、核にあるのは、前衛系奏者であるパール・アレキサンダー(ROVOの日比谷野音公演にゲスト出演したこともあり)の演奏。ストーンはダブル・ベース音を同時サンプリングし、PC上でいろいろエフェクト処理(その様が多様。ワン・フレースだけエフェクトをかけたりとか、細かい)し、オルークはそこにヴィンテージのアナログ・シンセサイザーでいろいろと干渉音を差し込む。そして、その相乗のもと、成り行きでギグは展開して行く。とうぜん演奏は長目で、ファースト・セットは2曲。最初のカタマリは幽玄という形容を用いたくなる。その様に、なんとなく日本に住む外国人たちらしい出音であると思ったか。セカンド・セットは、起伏に富むものを1曲。それが、一番良かった。
ときに祈るように弾いたりもする、アレキサンダーの演奏は雄弁。もちろん、生音の場合もあり(ストーン経由のサンプリング音に、ベース音を重ねるときは多かったはず)、持ち運びが難儀な楽器ながら、その価値はあるナとも痛感。オルークが使っていたアナログ・シンセは小さなプラスチックのピンを穴群にいろいろと差し込んで音をいじったりするもの。演奏後に少し話をしたら、このシンセサイザーをロキシー・ミュージック(2010年7月31日)時代のブライアン・イーノが使っていたそう。しかし、相変わらず謙虚きわまりない御仁であるなあ。
その総体は、勇気のある音であり、意志を持つ音であり、感覚と表裏一体の思慮を抱えたインプロヴァイズド・ミュージックであった。
▶過去の、オルーク
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200604210538510000/
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http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
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▶過去の、ロキシー・ミュージック
http://43142.diarynote.jp/201008251413325933/
<今日の、もろもろ>
老舗のこの著名ジャズ・バーに行くのは、30年ぶりぐらいか。中に入ると、オノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日)がいる。彼と会うのは今週2度目で、ここにいるとは思わなかった。マイクを二つ立てて(正確には壁に張って)、レコーディングするそう。なんか、彼ってここのところ、ライヴ・レコーディングの回数増えていないか。ここで録ったマテリアルは、オノのサイデラ・マスタリングから配信される予定という。パール・アレキサンダーは新潟県に英語教師として住んだことがあり、会場にはその新潟時代の友達もやって来た。話をしたら、なんと知人の小学校時代の同級生であるのが判明。すごい偶然だあ。
▶過去の、オノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
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