恵比寿・The Garden Roomで伊藤ゴロー アンサンブルを見たのだが、場内に入り、これはおお。椅子席が固定ではない正方形に近い会場の利点を生かし、中央に置かれたロウソク群を取り囲むようにミュージシャンたちが円状に位置し、その周りを囲むように客席が8方を囲む体裁をとっている。それだけで、なんかスペシャルな感じがごわーんと出るな。公演は2部構成で持たれた。

 ギターの伊藤ゴロー(1999年6月3日、2014年8月3日、2018年1月7日、2018年6月4日、2021年11月6日)、ピアノの佐藤浩一(2014年10月22日、2016年7月11日、2017年10月27日、2018年1月7日、2018年4月7日、2018年6月4日、2019年1月5日、2019年10月30日、2020年8月16日、2021年7月30日、2021年11月6日、2021年11月25日)、コントラバスの森田晃平(2021年11月6日)、ヴァイオリンの伊藤彩(2021年11月6日、2021年11月25日)、チェロのロビン・デュプイ(2021年11月6日、2021年11月25日)、フルートとアルト・フルートの坂本楽(2021年11月6日)、バス・クラリネットとクラリネットの好田尚史という面々が向かい合い、音を重ね合う。楽器音は結構生音で耳に入ってくるような気もしたが、音は拾われており、天井に配置されたスピーカーから出されていたようだ。少しプリセット音を敷く曲も2つあった。

 曲はアントニオ・カルロス・ジョビンのワルツ曲「ショヴェンド・ナ・ロゼイラ」を除いて、それぞれに風情を抱えた伊藤のオリジナルを演奏する。当然のことながら、アレンジも本人がしているはずで、曲によっては現代音楽的と称したくなるそれはすごいな。音大で学んだりせず、余白を抱えた美や揺れを一身に追求していき、確固たる核心にたどり着いたと言いたくなるその音の造形は確かな光彩を放つ。

 アンコールは、ケルティック・パンクのザ・ポーグス(2005年7月29日)の「フェアリーテイル・オブ・ニューヨーク」。クリスマス・イヴとかハッピー・クリスマスとか歌詞に入るこの哀愁曲は英国の人気クリスマス・ソングなんだよな。

▶過去の、伊藤ゴロー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm エスピリト
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/201801081118162617/
https://43142.diarynote.jp/201806060708363548/
https://43142.diarynote.jp/202111071551287545/
▶過去の、ザ・ポーグス
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/

<今日の、ライヴ後>
 奇跡的な感染者数の低さに甘え、ここんとこ毎晩外で深酒している。まさに、2020年1月以前の生活だあ! もう年だし、生活態度を改めるいいきっかけになったと思っていたはずなのに。どこかで再び、自粛の日々がやってくると思っているのだろうか。
 一緒にライヴを見た知人と流れたお店にクラリネット奏者の近藤哲平(2016年2月28日、2017年9月24日、2017年12月17日、2019年3月14日、2019年9月7日)がいて、さっそく声をかけてくれる。彼とは2ヶ月ぐらい前に別のバーで偶然会い、彼が率いるof Tropiqueの米エレクトリック・カウベル・レコーズ発の7インチ・シングルをいただいた。そのカラフルなレーベル柄がいい感じの「Wooooo/Zoro」、両曲とも確かな趣味に依る美味しい妄想がもわもあ溢れる。それは地域性もジャンルも大きく超えたしなやかにしてタフなインストゥルメンタルとしか言うしかない。https://electriccowbellrecords.bandcamp.com/album/wooooo-zoro における紹介文章には「Think Captain Beefheart meets Os Mutantes in a Colombian bar in a back alley in Tokyo.」とか、「...from Surf to Zappa to Cumbia...experimental and a very nice mix of things! 」といった文言が載せられている。
 その後、ドラマーのみどりん(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2010年6月11日、2011年1月30日、2011年5月21日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2012年9月13日、2013年11月1日、2014年7月23日、2015年9月27日、2017年2月12日、2021年4月25日)が店に入ってくる。ソイルのブルーノート東京でのショウを終えてきたとか。またしばらくすると、バンドネオンの北村聡(2010年10月16日、2012年6月17日、2012年11月21日、2013年3月23日、2017年6月27日、2020年8月28日)とピアノの三枝伸太郎がやってきた。こちらは、公園通りクラシックスでのライヴ帰りだそうだ。文壇バーというのはあるが、これはまさに音壇バーではないか。
▶︎過去の、近藤哲平
http://43142.diarynote.jp/201603011023174338/
http://43142.diarynote.jp/201709261222472364/
https://43142.diarynote.jp/?day=20171217
https://43142.diarynote.jp/201903151046159191/
https://43142.diarynote.jp/201909091048167448/
▶過去の、みどりん/SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/ Soil
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/ Soil
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/ Soil
J.A.M
http://43142.diarynote.jp/amp/201006171603353982/ J.A.M
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/ J.AM
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/ Soil
http://43142.diarynote.jp/201105230925539578/ ハナレグミ
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/ Soil
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/ Soil
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/ Soil
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/ J.A.M
http://43142.diarynote.jp/201311021703148497/ HEX
http://43142.diarynote.jp/?day=20140723 J.A.M
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/  Soil
https://43142.diarynote.jp/201702141642011828/ × 池澤龍作
https://43142.diarynote.jp/202104270842552952/ 勝井祐二ほか
▶︎過去の、北村聡
http://43142.diarynote.jp/?day=20101016
http://43142.diarynote.jp/201206210942136482/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130323
https://43142.diarynote.jp/201706281510173316/
https://43142.diarynote.jp/202008290914077509/

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