R.I.P.チック・コリア(1941年6月12日〜2020年2月9日)
2021年2月12日 音楽 今の末広がりなジャズの形成に多大な役割を果たしたピアニスト/キーボーディストのチック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日、2017年9月2日、2019年8月31日)が亡くなった。死因は、最近発見された癌だったという。それなりの年齢ではあったが、コロナ禍においても元気そうであったので、驚きは大きい。SNS上における反応も膨大、TVのニュースでも扱われていて(たまたま母親詣でした際に、そこで見た)、彼はジャズ・アーティストとして本当に広く知られていたんだなと再認識することしきり。
けっこうフリーの入った方から、フュージョンまで。クラシックに足を伸ばしたものもあったし、編成も様々。本当に好奇心旺盛に音楽にあたった人だった。マイルズ・デイヴィス・バンドでのエフェクターを噛ませたエレクトリック・ピアノ演奏も忘れ難いし、彼の“かもめ”はパット・メセニーの諸作とともに、ECMという新機軸ジャズ・レーベルの門戸を新しい聞き手に対して開いたはずだ。個人的なことを書けば、ぼくが一番聞いた彼のレコードはリアル・タイムで買った『フレンズ』(ポリドール、1978年。あれいつ頃か、人形のキャラクター使用の問題か、ジャケット・カヴァーが変わったんだよな)かな。ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日、2017年6月5日、2018年1月3日、2019年1月12日)は最初にインタヴューしたときに、一番コピーしたのはチック・コリアだと言っていた。
インタヴューは1990年代に一度だけ。ぼくのなかでは関わりが少ないほうの著名人ではあったが、ウィットに富む、気配りのできる人という感じだったかな。コドモの心を持つ包容力のあるオトナ、という言い方もあるだろうか。かつて彼が持っていたLAのマッド・ハッター・スタジオには1990年ごろ、一度行ったことがある。セルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日、2016年9月4日、2018年11月12日)のところで弾いていたキーボード奏者のフレディ・ラヴェル(少しして、EW&Fに入ったこともあった。cf.1993年作『ミレニアム』)のデビュー作『ミッドナイト・パッション』(ポリドール、1991年)のレコーディングを取材したのだが、その使用スタジオがコリアのスタジオだったのだ。少し丘陵地にあるその一軒家に、3日ぐらい通ったのかな。
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
https://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
https://43142.diarynote.jp/201909011034527807/
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201706061756141899/
https://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
https://43142.diarynote.jp/201901141233456475/
▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050809
http://43142.diarynote.jp/200610020643550000/
http://43142.diarynote.jp/200802101517380000/
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
https://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
https://43142.diarynote.jp/201811141355524842/
<今日の、仲野麻紀と大熊ワタル>
偶然、2人の管楽器奏者からそれぞれのCDが同日に届いた。前者はまず丁寧にメールで連絡をもらい、後者はCDと一緒に手書きのカードが封入されており、恐縮する。
フランス在住の仲野麻紀(2018年7月7日、2018年10月21日)はヤン・ピタールとのお馴染みのユニットであるKyの新作『CYRCLES』(openmusic,OPJP-CD1012)。日本でも2月10日からディスクユニオンによる配給が始まった。2019年3月に録音されたもので、ダブル・ベース奏者とドラマーが参加してのカルテットでの録音。100年強前のサティの曲を3つカヴァー(うち、「La Balançoire」の解釈が特にシビれた)とともに、フリー・インプロヴィゼイションによる4曲を収録。その4つ、なかなか成熟した味も持ち、しっとりしていて、鼓舞は受けるが聞きづらくはない。リズム・セクションのニコラ・ファイファー (https://www.youtube.com/watch?v=c7VZlUB1Z8k&list=PLSV6euga4JYKyKT-65z66c91oKyK3sD3t&index=1)とモガン・コルネベール (https://www.youtube.com/watch?v=o7J3JaWfAK0)については、ともに彼ら自身のYouTubeのリンクもつけてくれて、ありがたい。それらもチェックするに値する。
彼女は、現在ソロ・アルバム作りを行っているそう。メールには「フランスは18時以降一切外出できなく、また日本のようにライブ・ハウスの配信システム等整ってなく、観劇、演奏会などがロックダウンです....(涙)。しかし、プロジェクト(リハーサル)はあり、今後の展開を保障する政府の力を感じてもおります」と、書かれていた。「昨年約3ヶ月の外出禁止が解禁(それでもマスク着用義務=罰金制)になった夏は、屋外の演奏は可能で、わたしも何度かカフェのテラス、あるいはミニ・コンサート(客は着席義務=フランス人は音楽に合わせてついつい踊りだしちゃいますものね)をしていました。そして10月中旬に再度の外出禁止、12月中旬から18時以降の外出が全面禁止(仕事、緊急医療を除く)となり、それによりレストラン、カフェ、観劇等一切閉まる、という流れです」、とのこと。また、ミュージシャンが率先してweb TVという配信システムを立ち上げ、ジャズは https://adlib-tv.com/ 。9.9ユーロ/月、5ユーロ/24時間の登録有料性だそう。また、ラジオ・フランスでは無観客のスタジオ・ライブは継続して行っていたり、地方のコンサート・ホールでは外出禁止令の間に会場を改装し、配信用のシステムを構築したりもしているそう。やはり、それらは日本でいう文化庁、あるいは地方自治体の枠から文化芸術へ支援助成金が出されているとのことだ。
そして、大熊ワタル(2001年3月24日、2010年12月13日、2012年7月1日2019年9月7日)が送ってくれたのは大昔に在籍していた絶対零度の『絶対零度LIVE at 回天’80 + Jumk Connection EP』(ZEZCO,ZR-001)。当人たちもすっかり忘れていたという1980年3月4日のレコーディング・ライヴの蔵出し6曲と、1980年7月4〜5日に録音された3つのEP 曲がカップリングされたもの。わあ、パンク/ニュー・ウェイヴ期に出た絶対零度の名前は知っていたが、ちゃんと聞くのは初めてかもしれない。ポスト・パンク的混沌に加えNYノー・ウェイヴ的なトビもあり、7月録音の方はニュー・ウェイヴ的な味も持つか。どっちにしろ、当時の東京のひりひりザラついた情緒は収められた。そして、そんなバンドでシンセサイザー(一部ギターも)を弾いていた大熊がその後クラリネットを手にし出し、それを“魔法の絨毯”としちんどんやクレツマーら生理的にあまりに広い音楽の旅に出るようになったのは興味深すぎる。
あ、それはアルト・サックスとジャズへの耽溺し、やはりそれを魔法の絨毯とすることで日本を飛び出し、フランスやアフリカや中東にたどり着いてしまった仲野も同様か。『CYRCLES』のサックスも純な歌心を讃えていて、潤いを覚えずにはいられない。大熊の郵便物には、こぐれみわぞうの「みわぞうsings 三文オペラ」公演(東京は2月28日クラブグッドマン。もちろん、大熊も出る)のちらしも同封。意気盛んだな。————ともに、胸を張り自立して、自分の音楽をしがらみなく追い求めている。あ、パートナーとの二人三脚でブレない活動をしていることも重なるか。一番多くCDを長年送り続けてくれいる藤井郷子(2018年には還暦記念で月に1枚必ずアルバムを出していたので、12枚かそれ以上)と田村夏樹も夫妻だよなあ。
▶過去の、仲野麻紀 と ヤン・ピタール
http://43142.diarynote.jp/201807080932266789/
https://43142.diarynote.jp/201810221139492314/
▶過去の、大熊ワタル/こぐれみわぞう
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
https://43142.diarynote.jp/201012150816313582/
https://43142.diarynote.jp/?day=20120701
https://43142.diarynote.jp/201909091048167448/
▶過去の、藤井郷子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァイザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703 藤井オーケストラ名古屋/同東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824 レイモンド・マクドナルド・インターナショナル・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200812281445103402/ 藤井4
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ ガトー・リブレ、ファースト・ミーティング、ma-do、オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20100607 ファースト・ミーティング
http://43142.diarynote.jp/201008261616172628/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120701
http://43142.diarynote.jp/201601301017037781/ KAZE
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/ Quartet Maho。Maho、 Satoko Fujii Orchestra Tokyo、Tobira―one、Satoko Fujii Quartet
http://43142.diarynote.jp/201709141146381271/ 藤井オーケストラ東京
https://43142.diarynote.jp/201801100512178732/ あれもこれも
https://43142.diarynote.jp/201901141236416025/ あれもこれも
https://43142.diarynote.jp/201903231350548821/ モリ・イクエ
https://43142.diarynote.jp/201906280923527705/ 2019年ダウンビート誌クリティクス・ポール
https://43142.diarynote.jp/201906301115529387/ +齊藤貿子
https://43142.diarynote.jp/201912220907352341/ 東京トリオ
https://43142.diarynote.jp/202001141031439634/ あれもこれも
▶過去の田村夏樹
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820 板橋オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァイザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703 藤井オーケストラ名古屋/同東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824 レイモンド・マクドナルド・インターナショナル・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200812281445103402/ 藤井4
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ ガトー・リブレ、ファースト・ミーティング、ma-do、オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20100607 ファースト・ミーティング
http://43142.diarynote.jp/201601301017037781/ KAZE
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/ Quartet Maho。Maho、 Satoko Fujii Orchestra Tokyo、Tobira―one、Satoko Fujii Quartet
http://43142.diarynote.jp/201709141146381271/ 藤井オーケストラ東京
https://43142.diarynote.jp/201801100512178732/ あれもこれも
https://43142.diarynote.jp/201901141236416025/ あれもこれも
https://43142.diarynote.jp/201903231350548821/ モリイクエ
https://43142.diarynote.jp/202001141031439634/ あれもこれも
けっこうフリーの入った方から、フュージョンまで。クラシックに足を伸ばしたものもあったし、編成も様々。本当に好奇心旺盛に音楽にあたった人だった。マイルズ・デイヴィス・バンドでのエフェクターを噛ませたエレクトリック・ピアノ演奏も忘れ難いし、彼の“かもめ”はパット・メセニーの諸作とともに、ECMという新機軸ジャズ・レーベルの門戸を新しい聞き手に対して開いたはずだ。個人的なことを書けば、ぼくが一番聞いた彼のレコードはリアル・タイムで買った『フレンズ』(ポリドール、1978年。あれいつ頃か、人形のキャラクター使用の問題か、ジャケット・カヴァーが変わったんだよな)かな。ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日、2017年6月5日、2018年1月3日、2019年1月12日)は最初にインタヴューしたときに、一番コピーしたのはチック・コリアだと言っていた。
インタヴューは1990年代に一度だけ。ぼくのなかでは関わりが少ないほうの著名人ではあったが、ウィットに富む、気配りのできる人という感じだったかな。コドモの心を持つ包容力のあるオトナ、という言い方もあるだろうか。かつて彼が持っていたLAのマッド・ハッター・スタジオには1990年ごろ、一度行ったことがある。セルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日、2016年9月4日、2018年11月12日)のところで弾いていたキーボード奏者のフレディ・ラヴェル(少しして、EW&Fに入ったこともあった。cf.1993年作『ミレニアム』)のデビュー作『ミッドナイト・パッション』(ポリドール、1991年)のレコーディングを取材したのだが、その使用スタジオがコリアのスタジオだったのだ。少し丘陵地にあるその一軒家に、3日ぐらい通ったのかな。
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
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▶過去の、ロバート・グラスパー
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▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
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<今日の、仲野麻紀と大熊ワタル>
偶然、2人の管楽器奏者からそれぞれのCDが同日に届いた。前者はまず丁寧にメールで連絡をもらい、後者はCDと一緒に手書きのカードが封入されており、恐縮する。
フランス在住の仲野麻紀(2018年7月7日、2018年10月21日)はヤン・ピタールとのお馴染みのユニットであるKyの新作『CYRCLES』(openmusic,OPJP-CD1012)。日本でも2月10日からディスクユニオンによる配給が始まった。2019年3月に録音されたもので、ダブル・ベース奏者とドラマーが参加してのカルテットでの録音。100年強前のサティの曲を3つカヴァー(うち、「La Balançoire」の解釈が特にシビれた)とともに、フリー・インプロヴィゼイションによる4曲を収録。その4つ、なかなか成熟した味も持ち、しっとりしていて、鼓舞は受けるが聞きづらくはない。リズム・セクションのニコラ・ファイファー (https://www.youtube.com/watch?v=c7VZlUB1Z8k&list=PLSV6euga4JYKyKT-65z66c91oKyK3sD3t&index=1)とモガン・コルネベール (https://www.youtube.com/watch?v=o7J3JaWfAK0)については、ともに彼ら自身のYouTubeのリンクもつけてくれて、ありがたい。それらもチェックするに値する。
彼女は、現在ソロ・アルバム作りを行っているそう。メールには「フランスは18時以降一切外出できなく、また日本のようにライブ・ハウスの配信システム等整ってなく、観劇、演奏会などがロックダウンです....(涙)。しかし、プロジェクト(リハーサル)はあり、今後の展開を保障する政府の力を感じてもおります」と、書かれていた。「昨年約3ヶ月の外出禁止が解禁(それでもマスク着用義務=罰金制)になった夏は、屋外の演奏は可能で、わたしも何度かカフェのテラス、あるいはミニ・コンサート(客は着席義務=フランス人は音楽に合わせてついつい踊りだしちゃいますものね)をしていました。そして10月中旬に再度の外出禁止、12月中旬から18時以降の外出が全面禁止(仕事、緊急医療を除く)となり、それによりレストラン、カフェ、観劇等一切閉まる、という流れです」、とのこと。また、ミュージシャンが率先してweb TVという配信システムを立ち上げ、ジャズは https://adlib-tv.com/ 。9.9ユーロ/月、5ユーロ/24時間の登録有料性だそう。また、ラジオ・フランスでは無観客のスタジオ・ライブは継続して行っていたり、地方のコンサート・ホールでは外出禁止令の間に会場を改装し、配信用のシステムを構築したりもしているそう。やはり、それらは日本でいう文化庁、あるいは地方自治体の枠から文化芸術へ支援助成金が出されているとのことだ。
そして、大熊ワタル(2001年3月24日、2010年12月13日、2012年7月1日2019年9月7日)が送ってくれたのは大昔に在籍していた絶対零度の『絶対零度LIVE at 回天’80 + Jumk Connection EP』(ZEZCO,ZR-001)。当人たちもすっかり忘れていたという1980年3月4日のレコーディング・ライヴの蔵出し6曲と、1980年7月4〜5日に録音された3つのEP 曲がカップリングされたもの。わあ、パンク/ニュー・ウェイヴ期に出た絶対零度の名前は知っていたが、ちゃんと聞くのは初めてかもしれない。ポスト・パンク的混沌に加えNYノー・ウェイヴ的なトビもあり、7月録音の方はニュー・ウェイヴ的な味も持つか。どっちにしろ、当時の東京のひりひりザラついた情緒は収められた。そして、そんなバンドでシンセサイザー(一部ギターも)を弾いていた大熊がその後クラリネットを手にし出し、それを“魔法の絨毯”としちんどんやクレツマーら生理的にあまりに広い音楽の旅に出るようになったのは興味深すぎる。
あ、それはアルト・サックスとジャズへの耽溺し、やはりそれを魔法の絨毯とすることで日本を飛び出し、フランスやアフリカや中東にたどり着いてしまった仲野も同様か。『CYRCLES』のサックスも純な歌心を讃えていて、潤いを覚えずにはいられない。大熊の郵便物には、こぐれみわぞうの「みわぞうsings 三文オペラ」公演(東京は2月28日クラブグッドマン。もちろん、大熊も出る)のちらしも同封。意気盛んだな。————ともに、胸を張り自立して、自分の音楽をしがらみなく追い求めている。あ、パートナーとの二人三脚でブレない活動をしていることも重なるか。一番多くCDを長年送り続けてくれいる藤井郷子(2018年には還暦記念で月に1枚必ずアルバムを出していたので、12枚かそれ以上)と田村夏樹も夫妻だよなあ。
▶過去の、仲野麻紀 と ヤン・ピタール
http://43142.diarynote.jp/201807080932266789/
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▶過去の、大熊ワタル/こぐれみわぞう
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
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▶過去の、藤井郷子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
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