イースト・ミーツ・ウエスト 2019。十中八九
2019年4月28日 音楽 有楽町・東京国際フォーラムCでの<東洋と西洋の出会い>、最終日の公演。前半は、藤巻亮太(2019年4月26日)と矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10日、2018年8月27日、2019年4月26日)。藤巻は初日に見たときより、声が出ている。一度きっちりお手合わせを披露したことが、しっかり実になっていることは明らか。それは演奏陣もそうだろうが、このイヴェント、その後の出演者の動向に目を向けたいと思わせられた。矢野は鉄板、そして昨日書いたように稀有な設定での彼女のパフォーマンスはなんど見ても興味深いったらありゃしない。
後半は、まずピアニストの桑原あい(2013年9月8日、2016年12月7日、2017年7月8日、2017年9月29日、2018年12月21日、2019年1月21日、2019年4月26日、2019年4月27日)。あれ、初日より演目が増えて、山田玲(2017年9月17日、2019年4月27日)とのデュオでスティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)曲「サー・デューク」も披露。しかし、ハウス・バンドでの演奏も含め、彼女は全5公演でずっぱり。根性、ついたろうなあ。サム・ムーア(2006年11月14日、2008年8月31日、2010年12月15日、2011年7月27日、2015年12月2日、2019年4月26日)は千両役者。初日よりも、少し足取りはかろやか。インタヴューした(最下部参照のこと)後だけに、余計に耳に入る。
最後の出演者ソロ回しフィナーレ「フリーダム・ジャズ・ダンス」では、今日は出番がないランディ・ブレッカーもニコニコ出てくる。おおっと思ったのは、近年は装置を介してシンセサイザーのような音しか採用しない彼が、ノー・エフェクトでソロを披露したこと。音色に過剰な輝きはないものの、ちゃんとふけるじゃないか。
ウィル・リー(2008年12月7日、2009年8月19日、2012年8月21日、2012年11月26日、2013年12月5日、2014年8月7日、2015年8月20日、2018年8月27日、2019年4月26日、2018年11月22日、2019年4月26日、2019年4月27日)の大リーダーシップと真心とお楽しみ精神には拍手。キーボードとピアノのジェフ・ヤング(2017年7月30日、2018年11月22日、2019年4月26日、2019年4月27日)と桑原あい、ギターのニア・フェルダー(2019年4月26日、2019年4月27日)、ダブル・ベースの鳥越啓介(2000年9月14日、2001年2月15日、2003年3月6日、2008年12月15日、2013年3月26日、2017年9月29日、2018年6月4日、2019年4月26日、2019年4月27日)、ドラムのクリス・パーカー(2009年8月19日、2012年8月21日、2014年8月7日、2015年8月20日、2018年8月27日)と山田玲、テナー・サックスとアルト・サックスのアーロン・ヘイク(2019年4月26日、2019年4月27日)、トロンボーンの村田陽一(2005年1月7日、2006年1月21日、2010年3月9日、2011年12月20日、2012年9月8日、2014年12月14日、2015年9月27日、2016年12月11日、2017年12月5日、2018年6月8日、2018年9月2日、2019年4月26日、2019年4月27日)、トランペットの西村浩二(2019年4月26日)、バックグラウンド・シンガーのエンディア・ダヴェンポート(2010年2月22日、2015年8月18日、2017年3月29日、2019年4月26日、2019年4月27日)とジェニーク・ニコル(2019年4月26日、2019年4月27日)とMARU(2010年2月22日、2015年7月23日、2019年4月26日、2019年4月27日)のハウス・バンドの面々もよくついていったなあ。みんなで顔を見合わせてせえので音を出す素敵、生音のライヴ・ミュージックの効用も見事に再確認しました。
▶︎過去の、藤巻亮太
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/201609201813357761/
http://43142.diarynote.jp/201712111145326498/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶︎過去の、桑原あい
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908
http://43142.diarynote.jp/201612100926461885/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
https://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
https://43142.diarynote.jp/201812220840383594/
https://43142.diarynote.jp/201901231045028294/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶︎過去の、山田玲
https://43142.diarynote.jp/201709180648097389/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶過去の、サム・ムーア
http://43142.diarynote.jp/200611190319380000/
http://43142.diarynote.jp/201012160928249431/
http://43142.diarynote.jp/201107310730365740/
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/201512030957287514/
▶過去の、ウィル・リー
http://43142.diarynote.jp/200812150312308154/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090819
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
https://43142.diarynote.jp/201811251043143983/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶︎過去の、ジェフ・ヤング
https://43142.diarynote.jp/201708081430263083/
https://43142.diarynote.jp/201811251043143983/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶︎過去の、鳥越啓介
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm phat (オーガニック・グルーヴ)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm phat (オーガニック・グルーヴ)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm phat
http://43142.diarynote.jp/200812281441122331/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130326
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
https://43142.diarynote.jp/201806060708363548/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶︎過去の、ニア・フィルダー
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶過去の、クリス・パーカー
http://43142.diarynote.jp/?day=20090819
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
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https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶過去の、村田陽一
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111220
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/?day=20141214
http://43142.diarynote.jp/?day=20150927
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
https://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
https://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶過去の、エンディア・ダヴェンポート
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150818
http://43142.diarynote.jp/201704031056083140/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶︎過去の、ジェニーク・ニコル
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶過去の、MARU
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
https://43142.diarynote.jp/201507251003319800/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
その後、東京駅から中央快速で一本、吉祥寺へ。スター・パインズ・カフェで、不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日、2018年4月28日)がダンドリするいわき市の市民楽団である十中八九(2013年5月19日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日、2018年4月28日)のライヴを見る。吉祥寺のこのハコに来るのは前回十中八九が公演をしたちょうど1年前。おれる道を誤り、あれれ。怪しいお店の客引きおにいさんに親切に教えていただき、やっと着く。とほほ。なんか、モーロクしているなあ。
客席に背を見せるコンダクターの不破を取り囲むように、7人の菅奏者(ホルン奏者もいた)、3人の肉声担当者(一人は、ビート・ボクサー)、3人のギター、キーボード、2人のベース、ドラム、パーカッションという面々がステージに乗る。またダンサーも4人いて、ステージ後には十中八九美術担当者によるその場で書いている絵も映される。それ、曲名が書かれたりもし、曲名が分かりありがたい。曲ごとに器楽奏者はそれぞれ長いソロ・パートを与えられるので、その人の本業のイラストなんかとともに該当奏者の名前と一口メモなどもその場で書き添えるのもアリかもしれない。それは、シンガーやダンサー陣も同様だし、終演後は関与者の名前やセット・リストをサーヴィスで見せるのもいいのではないか。やっぱり人数が多いと匿名的になってしまうし、鮮やかなパフォーマンスを受けた者はもっと面々の情報を知りたくなると思う。また、ジャケ写をお茶目にだして、物販を告知するのもいいと思う。美術班、張り切れ。
新曲が多くて、フレッシュに楽しめた。管楽器有志が横笛や小さな尺八や琴を手にし、無茶な和テイストを出したときもあり。「九死に一生のブルース」というブルース・コード基調曲はいろいろな仕掛けがあってこの手の担い手がやるブルースとしては一番面白いできと感心。聞けば、2週間に唐突にブルースをやろうと不破が言いだし作った曲で、今回初演だそう。信じられない!
1曲、1曲は長め(時間の都合上、はしょった曲もあったよう)。まずはメンバーが書く曲がちゃんとしているからできることだが、それをもとに不破は構成員の個性や持ち味を見た上で、様々なキューを出し、マジカルに膨らませていく。いやあ、その様はあっぱれ。もう、楽曲に鋭意水が与えられ、どんどん育つ。大げさに言えば花壇が最後には森になっていたりする。その過程を手に取るように味わえるのだから、これは楽しい。また、面々の謙虚さ(それは様々な音楽をすべからく愛でる姿勢にもつながる)、音楽やパフォーマンスをできる歓びもまた、“正”に働かないはずがない。<プロフェッショナリズムにおける澄んだアマチュア性の重要性>、彼らを素材にそんな趣旨を論じることも可能なのではないか。
▶過去の、十中八九
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 起点
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
https://43142.diarynote.jp/201804290935481570/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
https://43142.diarynote.jp/201804290935481570/
<今日の、好々爺>
国際フォーラムの楽屋で、サム・ムーア御大にインタヴューする。想像していた以上に、気安い好人物。誘い受けて、取材後に一緒に写真をとっちゃいましたよ(普段、自らはしない)。TV番組用のインタヴューだったので(黒子のぼくは映りません)、わりと一般的な項目を中心に聞く。以下、彼の答えを少し紹介。▶︎今回、出演の打診があったとき、腰を痛めていたので、最初は断った。でも、ウィルが熱心に誘ってくれ、ギリのタイミングの際(昨年、秋ぐらいだと思う)に「日本に行けば、針のマスターもいるので腰もよくなるよ」と言われて、日本に行くことを決めた。▶︎ウィルとの出会いは、「(彼がハウス・バンドの一員を務めていた)ディヴィッド・レター・マン・ショウ。あのときはまだ小僧で、こんなに才能があるなんて思いもしなかった」▶︎「(ビリー・プレストンと忌野清志郎ともう一人の名前を挙げ)彼らが上から見守ってくれているおかげで、今も俺は歌い続けていられる」▶︎彼は、桑原あいにぞっこん。「あの女の子はすごいな。(鍵盤に指を這わせる仕草を見せながら)まるで、ビリー・プレストンじゃないか!(←ザ・ビートルズとザ・ローリング・ストーンズの一時期の表現をサポート奏者として牛耳り、珠玉のリーダー作群をモノにしている彼を比較にだすなんて、最高の褒め言葉だ)」▶︎「(トランプ大統領が就任しホワイト・ハウスで歌ったが)あれについては、いろんな批判を受けた。だがな、トランプのためではなく、俺は純粋な愛国者、アメリカ国民として出席したんだ。あの場に行き、ああマーティン・ルーサー・キングもこの同じ場所に立ったのかと思ったときにはじーんと来た」▶︎今、ゴスペル回帰モードにあり、次作はゴスペル盤。現在マイアミに住んでいるが、アラバマだか南部に行きゴスペルを探すドキュメンタリーを作るとか。また、日本でゴスペルを柱とする公演を行いたいそう。あなたを信奉する若い歌い手たちもいますし、桑原あいも含めたあなたの“ウェスト・ミーツ・イースト”をやればと進言しちゃった。▶︎とてもポップなカーディガンを身につけていた(ステージにもそれで登場)が、それは奥様(白人)の見立てとか。とっても夫婦円満そうですねというと、かなりうれしそう。▶生まれ変わっても、ソウル・マンになりたいですかと問うと、「いいや」。プレジデントかなとジョークを飛ばしつつ、知らないことはたくさんあるはずで、違うことをやってみたいそう。なるほどの、好奇心にあふれたお答えでした。なんか前回来日時に、邦楽中心の北海道のフェスにも出演しちゃったのも、そういう気質の表れ?
バック・ステージはわきあいあい。椅子とテーブルがいくつも置いてあるオープンなスペースでウィルがなごんでいたので、日本のポップ・ミュージックにも多大な興味を持っている彼に、挨拶がてらアニーキー・ア・ゴー・ゴー(2009年5月16日、2011年1月15日、2013年3月2日、2013年10月22日、2016年9月23日)の『黄金の翼』(新作ではないが、たまたま封をきっていないCDがあったもので……。オノセイゲンのコプロデュース記載もあるので身近に感じる?)を渡しちゃった。そしたら、すぐにCDを置いたりしまったりせずに興味深げに、彼はピアノを弾きながら歌う人なの? (ジャケット・カヴァーの英文字表記を指差し)これが彼の名前なのと、いろいろ聞いてくる。ほんと、誠実な人だな。そういえば、一番出番が少なかった鳥越啓介への気遣いも並並ならぬものがあった。
▶過去の、アニーキー・ア・ゴーゴー
http://43142.diarynote.jp/200905181017287290/
http://43142.diarynote.jp/201101171218542943/
http://43142.diarynote.jp/201303070813599854/
http://43142.diarynote.jp/201310241000242214/
https://43142.diarynote.jp/201609260928001576/
後半は、まずピアニストの桑原あい(2013年9月8日、2016年12月7日、2017年7月8日、2017年9月29日、2018年12月21日、2019年1月21日、2019年4月26日、2019年4月27日)。あれ、初日より演目が増えて、山田玲(2017年9月17日、2019年4月27日)とのデュオでスティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)曲「サー・デューク」も披露。しかし、ハウス・バンドでの演奏も含め、彼女は全5公演でずっぱり。根性、ついたろうなあ。サム・ムーア(2006年11月14日、2008年8月31日、2010年12月15日、2011年7月27日、2015年12月2日、2019年4月26日)は千両役者。初日よりも、少し足取りはかろやか。インタヴューした(最下部参照のこと)後だけに、余計に耳に入る。
最後の出演者ソロ回しフィナーレ「フリーダム・ジャズ・ダンス」では、今日は出番がないランディ・ブレッカーもニコニコ出てくる。おおっと思ったのは、近年は装置を介してシンセサイザーのような音しか採用しない彼が、ノー・エフェクトでソロを披露したこと。音色に過剰な輝きはないものの、ちゃんとふけるじゃないか。
ウィル・リー(2008年12月7日、2009年8月19日、2012年8月21日、2012年11月26日、2013年12月5日、2014年8月7日、2015年8月20日、2018年8月27日、2019年4月26日、2018年11月22日、2019年4月26日、2019年4月27日)の大リーダーシップと真心とお楽しみ精神には拍手。キーボードとピアノのジェフ・ヤング(2017年7月30日、2018年11月22日、2019年4月26日、2019年4月27日)と桑原あい、ギターのニア・フェルダー(2019年4月26日、2019年4月27日)、ダブル・ベースの鳥越啓介(2000年9月14日、2001年2月15日、2003年3月6日、2008年12月15日、2013年3月26日、2017年9月29日、2018年6月4日、2019年4月26日、2019年4月27日)、ドラムのクリス・パーカー(2009年8月19日、2012年8月21日、2014年8月7日、2015年8月20日、2018年8月27日)と山田玲、テナー・サックスとアルト・サックスのアーロン・ヘイク(2019年4月26日、2019年4月27日)、トロンボーンの村田陽一(2005年1月7日、2006年1月21日、2010年3月9日、2011年12月20日、2012年9月8日、2014年12月14日、2015年9月27日、2016年12月11日、2017年12月5日、2018年6月8日、2018年9月2日、2019年4月26日、2019年4月27日)、トランペットの西村浩二(2019年4月26日)、バックグラウンド・シンガーのエンディア・ダヴェンポート(2010年2月22日、2015年8月18日、2017年3月29日、2019年4月26日、2019年4月27日)とジェニーク・ニコル(2019年4月26日、2019年4月27日)とMARU(2010年2月22日、2015年7月23日、2019年4月26日、2019年4月27日)のハウス・バンドの面々もよくついていったなあ。みんなで顔を見合わせてせえので音を出す素敵、生音のライヴ・ミュージックの効用も見事に再確認しました。
▶︎過去の、藤巻亮太
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▶過去の、矢野顕子
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http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
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▶︎過去の、桑原あい
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https://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
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https://43142.diarynote.jp/201901231045028294/
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▶︎過去の、山田玲
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▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶過去の、サム・ムーア
http://43142.diarynote.jp/200611190319380000/
http://43142.diarynote.jp/201012160928249431/
http://43142.diarynote.jp/201107310730365740/
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▶過去の、ウィル・リー
http://43142.diarynote.jp/200812150312308154/
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http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
https://43142.diarynote.jp/201811251043143983/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶︎過去の、ジェフ・ヤング
https://43142.diarynote.jp/201708081430263083/
https://43142.diarynote.jp/201811251043143983/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶︎過去の、鳥越啓介
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm phat (オーガニック・グルーヴ)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm phat (オーガニック・グルーヴ)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm phat
http://43142.diarynote.jp/200812281441122331/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130326
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
https://43142.diarynote.jp/201806060708363548/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶︎過去の、ニア・フィルダー
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶過去の、クリス・パーカー
http://43142.diarynote.jp/?day=20090819
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http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
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▶過去の、村田陽一
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
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http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111220
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/?day=20141214
http://43142.diarynote.jp/?day=20150927
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
https://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
https://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
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https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶過去の、エンディア・ダヴェンポート
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150818
http://43142.diarynote.jp/201704031056083140/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
▶︎過去の、ジェニーク・ニコル
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
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▶過去の、MARU
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
https://43142.diarynote.jp/201507251003319800/
https://43142.diarynote.jp/201904271153238361/
https://43142.diarynote.jp/201904281151232549/
その後、東京駅から中央快速で一本、吉祥寺へ。スター・パインズ・カフェで、不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日、2018年4月28日)がダンドリするいわき市の市民楽団である十中八九(2013年5月19日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日、2018年4月28日)のライヴを見る。吉祥寺のこのハコに来るのは前回十中八九が公演をしたちょうど1年前。おれる道を誤り、あれれ。怪しいお店の客引きおにいさんに親切に教えていただき、やっと着く。とほほ。なんか、モーロクしているなあ。
客席に背を見せるコンダクターの不破を取り囲むように、7人の菅奏者(ホルン奏者もいた)、3人の肉声担当者(一人は、ビート・ボクサー)、3人のギター、キーボード、2人のベース、ドラム、パーカッションという面々がステージに乗る。またダンサーも4人いて、ステージ後には十中八九美術担当者によるその場で書いている絵も映される。それ、曲名が書かれたりもし、曲名が分かりありがたい。曲ごとに器楽奏者はそれぞれ長いソロ・パートを与えられるので、その人の本業のイラストなんかとともに該当奏者の名前と一口メモなどもその場で書き添えるのもアリかもしれない。それは、シンガーやダンサー陣も同様だし、終演後は関与者の名前やセット・リストをサーヴィスで見せるのもいいのではないか。やっぱり人数が多いと匿名的になってしまうし、鮮やかなパフォーマンスを受けた者はもっと面々の情報を知りたくなると思う。また、ジャケ写をお茶目にだして、物販を告知するのもいいと思う。美術班、張り切れ。
新曲が多くて、フレッシュに楽しめた。管楽器有志が横笛や小さな尺八や琴を手にし、無茶な和テイストを出したときもあり。「九死に一生のブルース」というブルース・コード基調曲はいろいろな仕掛けがあってこの手の担い手がやるブルースとしては一番面白いできと感心。聞けば、2週間に唐突にブルースをやろうと不破が言いだし作った曲で、今回初演だそう。信じられない!
1曲、1曲は長め(時間の都合上、はしょった曲もあったよう)。まずはメンバーが書く曲がちゃんとしているからできることだが、それをもとに不破は構成員の個性や持ち味を見た上で、様々なキューを出し、マジカルに膨らませていく。いやあ、その様はあっぱれ。もう、楽曲に鋭意水が与えられ、どんどん育つ。大げさに言えば花壇が最後には森になっていたりする。その過程を手に取るように味わえるのだから、これは楽しい。また、面々の謙虚さ(それは様々な音楽をすべからく愛でる姿勢にもつながる)、音楽やパフォーマンスをできる歓びもまた、“正”に働かないはずがない。<プロフェッショナリズムにおける澄んだアマチュア性の重要性>、彼らを素材にそんな趣旨を論じることも可能なのではないか。
▶過去の、十中八九
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 起点
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
https://43142.diarynote.jp/201804290935481570/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
https://43142.diarynote.jp/201804290935481570/
<今日の、好々爺>
国際フォーラムの楽屋で、サム・ムーア御大にインタヴューする。想像していた以上に、気安い好人物。誘い受けて、取材後に一緒に写真をとっちゃいましたよ(普段、自らはしない)。TV番組用のインタヴューだったので(黒子のぼくは映りません)、わりと一般的な項目を中心に聞く。以下、彼の答えを少し紹介。▶︎今回、出演の打診があったとき、腰を痛めていたので、最初は断った。でも、ウィルが熱心に誘ってくれ、ギリのタイミングの際(昨年、秋ぐらいだと思う)に「日本に行けば、針のマスターもいるので腰もよくなるよ」と言われて、日本に行くことを決めた。▶︎ウィルとの出会いは、「(彼がハウス・バンドの一員を務めていた)ディヴィッド・レター・マン・ショウ。あのときはまだ小僧で、こんなに才能があるなんて思いもしなかった」▶︎「(ビリー・プレストンと忌野清志郎ともう一人の名前を挙げ)彼らが上から見守ってくれているおかげで、今も俺は歌い続けていられる」▶︎彼は、桑原あいにぞっこん。「あの女の子はすごいな。(鍵盤に指を這わせる仕草を見せながら)まるで、ビリー・プレストンじゃないか!(←ザ・ビートルズとザ・ローリング・ストーンズの一時期の表現をサポート奏者として牛耳り、珠玉のリーダー作群をモノにしている彼を比較にだすなんて、最高の褒め言葉だ)」▶︎「(トランプ大統領が就任しホワイト・ハウスで歌ったが)あれについては、いろんな批判を受けた。だがな、トランプのためではなく、俺は純粋な愛国者、アメリカ国民として出席したんだ。あの場に行き、ああマーティン・ルーサー・キングもこの同じ場所に立ったのかと思ったときにはじーんと来た」▶︎今、ゴスペル回帰モードにあり、次作はゴスペル盤。現在マイアミに住んでいるが、アラバマだか南部に行きゴスペルを探すドキュメンタリーを作るとか。また、日本でゴスペルを柱とする公演を行いたいそう。あなたを信奉する若い歌い手たちもいますし、桑原あいも含めたあなたの“ウェスト・ミーツ・イースト”をやればと進言しちゃった。▶︎とてもポップなカーディガンを身につけていた(ステージにもそれで登場)が、それは奥様(白人)の見立てとか。とっても夫婦円満そうですねというと、かなりうれしそう。▶生まれ変わっても、ソウル・マンになりたいですかと問うと、「いいや」。プレジデントかなとジョークを飛ばしつつ、知らないことはたくさんあるはずで、違うことをやってみたいそう。なるほどの、好奇心にあふれたお答えでした。なんか前回来日時に、邦楽中心の北海道のフェスにも出演しちゃったのも、そういう気質の表れ?
バック・ステージはわきあいあい。椅子とテーブルがいくつも置いてあるオープンなスペースでウィルがなごんでいたので、日本のポップ・ミュージックにも多大な興味を持っている彼に、挨拶がてらアニーキー・ア・ゴー・ゴー(2009年5月16日、2011年1月15日、2013年3月2日、2013年10月22日、2016年9月23日)の『黄金の翼』(新作ではないが、たまたま封をきっていないCDがあったもので……。オノセイゲンのコプロデュース記載もあるので身近に感じる?)を渡しちゃった。そしたら、すぐにCDを置いたりしまったりせずに興味深げに、彼はピアノを弾きながら歌う人なの? (ジャケット・カヴァーの英文字表記を指差し)これが彼の名前なのと、いろいろ聞いてくる。ほんと、誠実な人だな。そういえば、一番出番が少なかった鳥越啓介への気遣いも並並ならぬものがあった。
▶過去の、アニーキー・ア・ゴーゴー
http://43142.diarynote.jp/200905181017287290/
http://43142.diarynote.jp/201101171218542943/
http://43142.diarynote.jp/201303070813599854/
http://43142.diarynote.jp/201310241000242214/
https://43142.diarynote.jp/201609260928001576/
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