ダイアン・バーチ。ゴースト・ノート
2018年7月19日 音楽 六本木・ビルボード東京と南青山・ブルーノート東京のショウを、続けて見る。両会場とも、熱烈な反応を受けていて、ほうっ。アンコールでは、ともにあらっ(でも、なにげに納得)という曲を披露してくれたな。
まず、ピアノ弾き語りタイプの米国人シンガー・ソングライターのダイアン・バーチ。ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)のブレイク以降にいろいろ送りだれた一群のなかではトップ級に普遍的なシンガー・ソングライターとしての才をアピールした女性と言えるか。
エレクトリック・ピアノやピアノを弾きながら歌うバーチを、電気ベースのデイヴ・ページ とドラムのショーン・リー という、いかにもオールド・スクールな外見を持つ男性たちがしっかりとサポート。リーはかつてのグレッグ・オールマンを彷彿とさせるような外見の持つ主で、レギュラー・グリップにて演奏。2人のコーラスは確実に効いていた。
ときにキャロル・キングが好きなんだろうなあと思わせる、王道にあるとも言えるピアノ弾き語りのパフォーマンスを披露。彼女のドイツ経由の近作はリヴァーヴがかかった静謐傾向路線をとっていたが、ショウはそれ以前のS-カーヴと契約していた頃み近いのりでやっていた。熱心なファンが集まっていたのだろう、曲がはじまると、ワっと歓声が沸く。とともに、いろいろと客席側から声がかけられもした。ま、それは彼女のいかにもアメリカンと感じさせるようなフランクさもプラスに働いていたがと思うが。熱烈な反応(しょっちゅうライヴを見ているぼくにも、これはすごいなと思えるものでした)に彼女もかなり喜んでいたのはありあり。
牧師の娘との事だが、1部の曲はけっこうゴスペル調の指さばきをみせる。それだと、ポール・サイモンを思い出させるところもある? 歌声もかなり堂々、ディープ。で、きっちり60分で上げた後のアンコールの2曲目はフリート・ウッドマックの1977年全米1位曲「ドリーム」、なり。
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
ブルーノート東京で見たのは、スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)の構成員であるドラマーのロバート “スパット” シーライトとパーカッション奏者のネイト・ワース主導のグループである、ゴースト・ノート。他に今回の日本初公演に同行したのは、アルト・サックスのジョナサン・モーンズ、ギターのピーター・クヌーセン、キーボードのヴォーン “Vキーズ” ヘンリーとイビアー・タプリン、電気ベースのモノニオン(2017年9月1日、2018年3月22日)。
シーライトはワースのことをMCで、「マイ・パートナー」と複数回紹介する。なるほど、阿吽の呼吸を持つ2人の立体的かつ強靭なビートを下敷きに、テーマやソロが展開される。なにげに凝ったテーマ/構成を持つ(ときに、その巧妙さは騙し絵的とも言いたくなる)場合も少なくなかったが、皆いっさい譜面を置いていなかったのは立派。確かに、彼らは十分な技量を持っていた。
やっていることは往年のフュージョンを大きく超えるものではないのだが、目の前で生き生きと、手に取るようにミュージシャンシップに富んだ音が重ねられる様を見ると高揚させられるし、彼らを見る意義もあると頷く。実際、客からはバカ受け。知り合いの音大生は友達がいろいろ来ていると言っていたが、実際プレイヤー志望者の観客比率は高かったのではないか。その受け具合に接し、新しいフュージョン・エラが来るのかともふと思わせられたかな。
演奏時間はアンコールを含めると、90分超。アンコールでやったのは、ザ・ブレッカー・ブラザースの1975年曲「サム・スカンク・ファンク」。管楽器奏者が一人しかいないのに、この人気曲を取り上げるとは……。
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
http://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
<少し前の、R.I.P.>
“ハイウスマン”こと セリル・デクロウが、地元ニューオーリンズで亡くなったとい報が数日前に届いた。1951年9月17日〜2018年7月15日。彼はなにより、世代違いながらギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、触れてないが、2002年7月28日:ジョージ・クリントンが乱入、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)の初期4作にシンガーとして参加していたことで知られる叩き上げだ。ハリケーン・カトリーナ後は避難生活を経てシカゴに住んでいたが、2013年に彼が戻ってこれるようにと、ギャラクティックが支援公演を行ったという。享年、66歳。同地在住の山岸潤史(1999年8月5日、2000年12月7日、2001年7月16日、2004年3月30日、2005年7月30日、2005年7月31日、2007年2月3日、2007年2月4日、2007年2月5日、2008年9月11日、2009年5月19日、2009年7月27日、2010年8月4日、2011年5月17日、2012年9月8日、2013年6月13日、2014年7月29日、2015年1月29日、2016年1月15日、2018年2月13日)らが助力した初ソロ『The Houseman Cometh!』(Bullseye Blues Records、2001年)は00年代ニューオーリンズ・ソウルの傑作と言える仕上がりだった。蛇足だが、今本屋に出ているヤング・ギター誌にその関西時代のことを問うた山岸潤史への電話インタヴューが掲載されています。ハウスマンは、2016年ヘリテッジ・フェスのギャタクティックのステージにも登場。https://youtu.be/QOZwwerzQ2E の7分ごろから出てくる。
▶︎過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm ギャラクティック(バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm ギャラクティック(朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
▶過去の、山岸潤史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040330
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
http://43142.diarynote.jp/200702122331070000/
http://43142.diarynote.jp/200809160030188727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090519
http://43142.diarynote.jp/?day=20090727
http://43142.diarynote.jp/?day=20100804
http://43142.diarynote.jp/201105181052427410/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/201306171646424744/
http://43142.diarynote.jp/201408051721103640/
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201601190806343491/
http://43142.diarynote.jp/201802141255168037/
まず、ピアノ弾き語りタイプの米国人シンガー・ソングライターのダイアン・バーチ。ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)のブレイク以降にいろいろ送りだれた一群のなかではトップ級に普遍的なシンガー・ソングライターとしての才をアピールした女性と言えるか。
エレクトリック・ピアノやピアノを弾きながら歌うバーチを、電気ベースのデイヴ・ページ とドラムのショーン・リー という、いかにもオールド・スクールな外見を持つ男性たちがしっかりとサポート。リーはかつてのグレッグ・オールマンを彷彿とさせるような外見の持つ主で、レギュラー・グリップにて演奏。2人のコーラスは確実に効いていた。
ときにキャロル・キングが好きなんだろうなあと思わせる、王道にあるとも言えるピアノ弾き語りのパフォーマンスを披露。彼女のドイツ経由の近作はリヴァーヴがかかった静謐傾向路線をとっていたが、ショウはそれ以前のS-カーヴと契約していた頃み近いのりでやっていた。熱心なファンが集まっていたのだろう、曲がはじまると、ワっと歓声が沸く。とともに、いろいろと客席側から声がかけられもした。ま、それは彼女のいかにもアメリカンと感じさせるようなフランクさもプラスに働いていたがと思うが。熱烈な反応(しょっちゅうライヴを見ているぼくにも、これはすごいなと思えるものでした)に彼女もかなり喜んでいたのはありあり。
牧師の娘との事だが、1部の曲はけっこうゴスペル調の指さばきをみせる。それだと、ポール・サイモンを思い出させるところもある? 歌声もかなり堂々、ディープ。で、きっちり60分で上げた後のアンコールの2曲目はフリート・ウッドマックの1977年全米1位曲「ドリーム」、なり。
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
ブルーノート東京で見たのは、スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)の構成員であるドラマーのロバート “スパット” シーライトとパーカッション奏者のネイト・ワース主導のグループである、ゴースト・ノート。他に今回の日本初公演に同行したのは、アルト・サックスのジョナサン・モーンズ、ギターのピーター・クヌーセン、キーボードのヴォーン “Vキーズ” ヘンリーとイビアー・タプリン、電気ベースのモノニオン(2017年9月1日、2018年3月22日)。
シーライトはワースのことをMCで、「マイ・パートナー」と複数回紹介する。なるほど、阿吽の呼吸を持つ2人の立体的かつ強靭なビートを下敷きに、テーマやソロが展開される。なにげに凝ったテーマ/構成を持つ(ときに、その巧妙さは騙し絵的とも言いたくなる)場合も少なくなかったが、皆いっさい譜面を置いていなかったのは立派。確かに、彼らは十分な技量を持っていた。
やっていることは往年のフュージョンを大きく超えるものではないのだが、目の前で生き生きと、手に取るようにミュージシャンシップに富んだ音が重ねられる様を見ると高揚させられるし、彼らを見る意義もあると頷く。実際、客からはバカ受け。知り合いの音大生は友達がいろいろ来ていると言っていたが、実際プレイヤー志望者の観客比率は高かったのではないか。その受け具合に接し、新しいフュージョン・エラが来るのかともふと思わせられたかな。
演奏時間はアンコールを含めると、90分超。アンコールでやったのは、ザ・ブレッカー・ブラザースの1975年曲「サム・スカンク・ファンク」。管楽器奏者が一人しかいないのに、この人気曲を取り上げるとは……。
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
http://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
<少し前の、R.I.P.>
“ハイウスマン”こと セリル・デクロウが、地元ニューオーリンズで亡くなったとい報が数日前に届いた。1951年9月17日〜2018年7月15日。彼はなにより、世代違いながらギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、触れてないが、2002年7月28日:ジョージ・クリントンが乱入、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)の初期4作にシンガーとして参加していたことで知られる叩き上げだ。ハリケーン・カトリーナ後は避難生活を経てシカゴに住んでいたが、2013年に彼が戻ってこれるようにと、ギャラクティックが支援公演を行ったという。享年、66歳。同地在住の山岸潤史(1999年8月5日、2000年12月7日、2001年7月16日、2004年3月30日、2005年7月30日、2005年7月31日、2007年2月3日、2007年2月4日、2007年2月5日、2008年9月11日、2009年5月19日、2009年7月27日、2010年8月4日、2011年5月17日、2012年9月8日、2013年6月13日、2014年7月29日、2015年1月29日、2016年1月15日、2018年2月13日)らが助力した初ソロ『The Houseman Cometh!』(Bullseye Blues Records、2001年)は00年代ニューオーリンズ・ソウルの傑作と言える仕上がりだった。蛇足だが、今本屋に出ているヤング・ギター誌にその関西時代のことを問うた山岸潤史への電話インタヴューが掲載されています。ハウスマンは、2016年ヘリテッジ・フェスのギャタクティックのステージにも登場。https://youtu.be/QOZwwerzQ2E の7分ごろから出てくる。
▶︎過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm ギャラクティック(バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm ギャラクティック(朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
▶過去の、山岸潤史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040330
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
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http://43142.diarynote.jp/200809160030188727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090519
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http://43142.diarynote.jp/201105181052427410/
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http://43142.diarynote.jp/201306171646424744/
http://43142.diarynote.jp/201408051721103640/
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201601190806343491/
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