ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ。アンプ・フィドラー
2017年2月9日 音楽 近年のザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ(1999年8月2日、2010年2月22日、2013年9月18日、2014年10月23日)はドーン・ジョセフというフィジカル度の高いシンガーが加入し活性をバンドに持ち込んだが、彼らの2015年のスウェーデンでのライヴ盤は日本在住のエンディア・ダヴェンポート(2010年2月22日、2015年8月18日)が戻って歌唱。そして、今回のシンガーは、UKジャジー・ファンク界ではよく知られるスリーン・フレミング(2015年7月9日)。彼女は、昨年からザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズに関わっている。
全8人による実演。わ、デビュー以来(というか、高校時代以来と言えるはず)ずっと一緒だったヤン・キンケイドが今回同行せず。代わりのドラマーのルーク・ハリスはトリッキー(2001年7月27日)のバンドいる人だ。彼、外見は白人のただのおっさんだった。
黒のレオタードに身を包んだフレミングは、滅茶歌える人。どこか MOR的な部分を持つが、歌えるということにかけては歴代No.1ではないか。声がでかく、余韻たっぷり。スキャットも確かな感覚でかます。そんな彼女の歌が中央にあることで、「ネヴァー・ストップ」らおなじみの好曲がこれまでよりちょっと大人ぽく聞こえたのは確か。人気カヴァー曲「ミッドナイト・アット・ザ・オアシス」はもとももと中東砂漠地帯を舞台に設定するエキゾ曲(キャメルやベリーダンスという単語も歌詞には出てくる)だが、彼女の濃密なじっくり歌唱で開かれるとバンド・サウンドが少しラテンのアクセントも入っているためか、湿度の高い地域の妖艶歌に聞こえるじゃないか! また、伴奏陣は結構ソロを取っていたが、それもフレミングの喉があるからこそと思えた。彼女の存在感ある歌があるからこそ、演奏部に力を入れても、ポップ・ミュージックとしての表情は保てていると思えるもの。
バンドのフロントを変えることで、バンドの意義や輝きを得る。そんなザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズの確かな方法論を感じた。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
▶過去の、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/201309201841355632/
http://43142.diarynote.jp/201410251056112035/
▶過去の、エンディア・ダヴェンポート
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150818
▶︎過去の、スリーン・フレミング
http://43142.diarynote.jp/201507110856518338/
▶︎過去の、トリッキー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm フジ・ロック27日
そして、この晩は渋谷・Contactに回り、アンプ・フィドラー(2004年9月25日、2005年7月30日、2012年12月9日、2016年11月29日)の単独のショウを見る。持ち時間は90分の予定であったが、フィドラーはそれを気にする様子もなく、ニコニコごんごんはるかに時間を超えてやってくれた。
基本は、DJ。PCに入れた音をツマミをいじって音の足し算や引き算をしたり、流れをどんどん動かして行く。いろんなビートやメロディや歌や楽器音が入っていたが、基本はファンクとハウスの掛け合わせと乱暴に言える? そして、それに合わせて複数の鍵盤を弾いたり、地声や裏声で歌ったり。実は、歌が良かった。下手じゃないし、フィーリングがいい。というか、もろにP−ファンク味が横溢していて、ぼくは軽く悶絶した。シンセ使いも、やはりバーニー・ウォレル(2007年8月7日、2011年8月12日、2012年7月27日、2013年1月30日、2014年10月28日)直系にあるもの。電気ピアノ音のキーボードを弾いた際はなるほどハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)好きと言うだけあって、彼っぽい軽くアウトする指さばきを繰り出す。さすが、器用だな。
途中からベーシストが加わったが、あれは英国人のスチュワード・ゼンダーだったよう。今回のフィドラーの来日主目的は、B’zの稲葉浩志とスティーヴィー・サラス(2004年7月29日、2004年8月3日、2007年5月9日)の結構規模の大きい双頭ツアーのサポート。そして、1998年ぐらいまでジャミロクワイ(1999年11月17日、2005年11月15日)にいたゼンダーもそれに入っている。彼の演奏はなくてもいいものだったかな。
フィドラーは踊ったりもするが、とにもかくにも“ファンキー・ガイ”たる有形無形の真っ黒いもやもやは山ほど。光が前から当たらずステージがちょい見えにくいとか、ステージがDJブースとは反対側に設定され、音は後方の主スピーカーから聞こえてくるなどマイナス面もあったが、僕はとっても大満足じゃ。
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161129
▶過去の、バーニー・ウォレル
http://43142.diarynote.jp/200708051740450000/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
http://43142.diarynote.jp/201208091303253665/
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
http://43142.diarynote.jp/?day=20141028
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎過去の、スティーヴィ・サラス
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200408030059330000/
http://43142.diarynote.jp/200705181808030000/
▶︎過去の、ジャミロクワイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
<今日の、飲み屋>
昼は少し、雪もちらついたのかな。って、明るいうちは外に出ていないので、はっきりは分からない。ブルーノート東京とContactの間に少し時間があったので、近くのバーに寄る。まだ時間も早い(というか、開店して、それほど時間もたっていないだろう)し客はいないかと思ったら、すでにカウンターに男女一組づつ、計4人も座っていてあら。この前行ったときも深夜にもかかわらずなかなか混んでいたし、繁盛してんなあ。もっと、お酒濃くしてくんないかなあ。一組は日本語が達者で、かつ日本文化にも何気に詳しい豪州人(大使館関係者と言っておった)で、もう一組はともにブラジル居住経験を持つ日本人。女性のほうはブラジリアに住んでいたそうで、時間があれば、かの地の模様をたずねたかった(http://43142.diarynote.jp/?day=20121207 の項を参照のこと)。なんか、インターナショナルだなあ。飲み屋はこういう邂逅が面白いよなあ。
全8人による実演。わ、デビュー以来(というか、高校時代以来と言えるはず)ずっと一緒だったヤン・キンケイドが今回同行せず。代わりのドラマーのルーク・ハリスはトリッキー(2001年7月27日)のバンドいる人だ。彼、外見は白人のただのおっさんだった。
黒のレオタードに身を包んだフレミングは、滅茶歌える人。どこか MOR的な部分を持つが、歌えるということにかけては歴代No.1ではないか。声がでかく、余韻たっぷり。スキャットも確かな感覚でかます。そんな彼女の歌が中央にあることで、「ネヴァー・ストップ」らおなじみの好曲がこれまでよりちょっと大人ぽく聞こえたのは確か。人気カヴァー曲「ミッドナイト・アット・ザ・オアシス」はもとももと中東砂漠地帯を舞台に設定するエキゾ曲(キャメルやベリーダンスという単語も歌詞には出てくる)だが、彼女の濃密なじっくり歌唱で開かれるとバンド・サウンドが少しラテンのアクセントも入っているためか、湿度の高い地域の妖艶歌に聞こえるじゃないか! また、伴奏陣は結構ソロを取っていたが、それもフレミングの喉があるからこそと思えた。彼女の存在感ある歌があるからこそ、演奏部に力を入れても、ポップ・ミュージックとしての表情は保てていると思えるもの。
バンドのフロントを変えることで、バンドの意義や輝きを得る。そんなザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズの確かな方法論を感じた。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
▶過去の、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/201309201841355632/
http://43142.diarynote.jp/201410251056112035/
▶過去の、エンディア・ダヴェンポート
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150818
▶︎過去の、スリーン・フレミング
http://43142.diarynote.jp/201507110856518338/
▶︎過去の、トリッキー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm フジ・ロック27日
そして、この晩は渋谷・Contactに回り、アンプ・フィドラー(2004年9月25日、2005年7月30日、2012年12月9日、2016年11月29日)の単独のショウを見る。持ち時間は90分の予定であったが、フィドラーはそれを気にする様子もなく、ニコニコごんごんはるかに時間を超えてやってくれた。
基本は、DJ。PCに入れた音をツマミをいじって音の足し算や引き算をしたり、流れをどんどん動かして行く。いろんなビートやメロディや歌や楽器音が入っていたが、基本はファンクとハウスの掛け合わせと乱暴に言える? そして、それに合わせて複数の鍵盤を弾いたり、地声や裏声で歌ったり。実は、歌が良かった。下手じゃないし、フィーリングがいい。というか、もろにP−ファンク味が横溢していて、ぼくは軽く悶絶した。シンセ使いも、やはりバーニー・ウォレル(2007年8月7日、2011年8月12日、2012年7月27日、2013年1月30日、2014年10月28日)直系にあるもの。電気ピアノ音のキーボードを弾いた際はなるほどハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)好きと言うだけあって、彼っぽい軽くアウトする指さばきを繰り出す。さすが、器用だな。
途中からベーシストが加わったが、あれは英国人のスチュワード・ゼンダーだったよう。今回のフィドラーの来日主目的は、B’zの稲葉浩志とスティーヴィー・サラス(2004年7月29日、2004年8月3日、2007年5月9日)の結構規模の大きい双頭ツアーのサポート。そして、1998年ぐらいまでジャミロクワイ(1999年11月17日、2005年11月15日)にいたゼンダーもそれに入っている。彼の演奏はなくてもいいものだったかな。
フィドラーは踊ったりもするが、とにもかくにも“ファンキー・ガイ”たる有形無形の真っ黒いもやもやは山ほど。光が前から当たらずステージがちょい見えにくいとか、ステージがDJブースとは反対側に設定され、音は後方の主スピーカーから聞こえてくるなどマイナス面もあったが、僕はとっても大満足じゃ。
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161129
▶過去の、バーニー・ウォレル
http://43142.diarynote.jp/200708051740450000/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
http://43142.diarynote.jp/201208091303253665/
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
http://43142.diarynote.jp/?day=20141028
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎過去の、スティーヴィ・サラス
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200408030059330000/
http://43142.diarynote.jp/200705181808030000/
▶︎過去の、ジャミロクワイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
<今日の、飲み屋>
昼は少し、雪もちらついたのかな。って、明るいうちは外に出ていないので、はっきりは分からない。ブルーノート東京とContactの間に少し時間があったので、近くのバーに寄る。まだ時間も早い(というか、開店して、それほど時間もたっていないだろう)し客はいないかと思ったら、すでにカウンターに男女一組づつ、計4人も座っていてあら。この前行ったときも深夜にもかかわらずなかなか混んでいたし、繁盛してんなあ。もっと、お酒濃くしてくんないかなあ。一組は日本語が達者で、かつ日本文化にも何気に詳しい豪州人(大使館関係者と言っておった)で、もう一組はともにブラジル居住経験を持つ日本人。女性のほうはブラジリアに住んでいたそうで、時間があれば、かの地の模様をたずねたかった(http://43142.diarynote.jp/?day=20121207 の項を参照のこと)。なんか、インターナショナルだなあ。飲み屋はこういう邂逅が面白いよなあ。
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