南青山・月見ル君思フ。会場入りしたのは、ファースト・セットの終わり。セカンドからしっかりと、“パラシュート・セッション”と名付けられた、ここで時々持たれている、二つのバンドが同時に立ち交互に曲をやり合うという出し物(2014年7月23日)を見る。客フロアに両バンドが向き合うように位置し、従来のステージ部分を含め、その回りを観客が取り囲む。

 出演者のさいとうりょうじ+ヤマザキタケル と うすいしんすけ は共にアナログEPやCDを出したばかりで、今回は両者の“レコ発”もかねるという。彼らの演奏中、曲ごとにリアル・タイムで白い紙にクレヨンで描いていく絵がステージ背景のスクリーンに映し出されもする。それ、両者のプロダクツのジャケットのアートワークを担当した、このハコの店長タカハシ・コーキがやっていた。

 エレクトリック・ギターとピアノ音色キーボードのデュオである さいとうりょうじ(2013年2月3日、2013年8月19日)+ヤマザキタケル(2013年8月19日)は、縦ベースの瀬野恒が加わるトリオにて。瀬野は普段はオケで弾いているようだ。一方、歌うとともにチェロも弾く うすいしんすけ のほうは、ピアノ音色キーボードを弾く坂本剛と縦ベースや1曲でバンジョー・カヴァコを弾いた渡辺健吾(2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年6月15日)からなるトリオで事にあたる。渡辺の縦ベースの演奏は初めて聞く。

 さいとう は うすい のCDにも入っているようでもり、他の出演者も親交があるようで、和気あいあい。なんせ、MCでも丁々発止していたから、な。パラシュート・セッションは申し合わせもなしにその場のノリで2組の出演者が演奏し合う事を是としているようだが、それぞれの持ち曲を交互に演奏し合っても、今回は余っているほうのユニットの奏者が一人音を足したり、また6人一緒に音を重ねる場合もあったりと、この場合はそれなりにすり合せもしているよう。皆でやっている場合、曲によっては、チェロと一人のベースはアルコ弾き(もう一人のベースの渡辺は指弾き)している局面もあった。

 さいとう のほうはスウィートな好メロディのジャズやポップの名曲を素直にジャジーに開くなかで、当人のブルージィにして歌心と飛躍やエモーション満載のギター演奏をフィーチャー。終盤はかなり枠を壊し、場を震わせる。やっぱり、ぼくが今一番ひかれるギター奏者だ。←なぜか、日野 皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日)と一緒にやらせたいと、切に思う。だって、日野さん好みのタイプのギタリストだと思うし、狂おしい衝動の出し方が両者が近似すると感じてしまうから。一方の、うすい はフォーク的楽曲(少し、コード使いは面白いと思わせるときも)をかゆい、もとい生理的に甘ったるい歌詞と歌いかたで披露。ロマンティストではないぼくの趣味からまったく離れる。

▶過去の、パラシュ—ト・セッション
http://43142.diarynote.jp/201407261219061857/
▶過去の、さいとうりょうじ_
http://43142.diarynote.jp/201302041828146553/
http://43142.diarynote.jp/201308201205053116/
▶過去の、渡辺健吾
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201302041828146553/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
▶過去の、日野 皓正
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201404070654593139/
http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/

<今日の、昼下がり>
 近くある区議会選挙の候補者の宣伝カーがうるさい。それは今に始まったことではないが、あんな事やっても、入れようと思う人がいるとは毛頭思えない。反感買うだけぢゃん。まったくもって、空虚な行為であり、私は表面だけ独りよがりに整えている気になって悦にいっている大バカで〜すと、公道でアピールしているようなものではないか。なんか、そういう選挙にまつわる不毛さも、選挙率の低さにつなっがっているのかもなー。

コメント