著名カントリー・ロック・バンドであるポコの中心人物であるラスティ・ヤングが、ミズーリ州デイヴィスヴィルの自宅で心臓発作で亡くなった。奥様は当然のこと、子や孫にも恵まれ、データーだけだと幸せな家庭環境のもと音楽生活をまっとうした人のように思える。

 いろんなスティール・ギター類、各種ギター、バンジョー、マンドリンなど、今で言うアメリカーナな弦楽器のスペシャリストだ。カリフォルニア州ロングビーチで生まれ、コロラド州デンヴァーで育つ。6歳からラップ・スティールを弾き出し、高校に入るとギターやペダル・スティールなどを習った。1967年からロサンゼルスに住み、知人がバッファロー・スプリングフィールドのロード・マネイジャーになったこともあり、その最終作『ラスト・タイム・アラウンド』(アトコ、1968年)の1曲にペダル・スティールでレコーディング参加した。そして、そのメンバーだったジム・メッシーナやリッチー・フューレイ、その後イーグルズを結成するランディ・マイズナー(その後任はティモシー・B・シュミットで、彼はイーグルズでもマイズナーの後に加入)らと、同年にポコを結成した。
 
 他のメンバーが別のことをするためにポコを去ったが、彼はポコの休止期間を除いてずっと在籍した。再結成後の1990年だかには来日公演(中野サンプラザ)もあり、ロギンス&メッシーナやイーグルズの曲もすんなりやっていたと記憶する。そのころ、ヤングはフォー・ウィール・ドライヴ→スカイ・キングズというバンドを組んだりもした。2013年に一度引退を発表したものの、すぐに撤回。ゆるやかにポコの活動は維持され、パンデミック期に入る2020年3月までショウをしていたという。リーダー作はおそらく『Waitin’ for the Sun』(Blue Élan,2017年)1作だけか。口先だけで歌う歌は魅力薄だが、楽曲やサウンドは1級。心優しくも得難いアメリカの襞がいろいろと入った好作として推せる。

<今日の、諦観> 
 ぼくは乱暴者なので、これまでPCキーボードのキーは購入して1年たたずにひびが入ったり、脱着してしまったりしするのが常だった。でも、ぼくは思うままワイルドにキーを打って原稿を書きたいのでそれも致し方ないと思ってきた。だが、2年前に購入した今使っているマックブック・エアーはこれまでキーが壊れそうな気配がなく、おおマックも少しはリファインされている部分もあるのだなと思っていた。その自覚のため、ぼくはより乱暴にキーを打つようになった。しかし、ついに本日、エンター・キーにヒビが入った。打ちずれえ。ご愁傷様〜〜〜。世の中、そんなに甘かあない。アップルが優良企業であるはずもない。ららら〜ららら〜ららら〜。