アロン・ヤブナイ&ジョカ・ペルピナン。ピーター・バラカンズ・ライヴ・マジック
2019年10月20日 音楽 まず、代官山・晴れたら空に豆まいて で、イスラエル人とブラジル人によるデュオを見る。在NYのイスラエル人であるアロン・ヤブナイは数作リーダー作を出すとともに、ヨー・ヨー・マからパキート・デリベラ(2013年10月26日、2014年10月5日、2018年6月28日)までいろんな人のリーダー・アルバムに名前が見られるジャズ・ピアニスト。他方、ブラジルのリオ生まれながらイスラエルに住むというパーカッショニストのジョカ・ペルピナンはザ・イダン・ライヒェル・プロジェクト(2014年10月7日)に入ったりもしているという。その2人は少なくても2作品双頭作を出しており、その2018年作『Dança Das Águas』(Chant 、2018年)は独ハンブルグのNDRビッグ・バンド(2016年3月9日)との連名作。大きなアレンジも得意なバークリー音大卒のヤブナイは自らの2012年リーダー作でもNDRビッグ・バンドを起用。彼の母親はアルゼンチン人であるそう。
完全な、デュオ表現。そして、ほぼヴォーカル付き、主ヴォーカルはジョカ・ペルピナンが担当するが、アロン・ヤブナイも歌い、詠唱合戦をしたりもする。実はこのお二人、声質が似ている。声が大きくて通るのは、ペルピナンのほうだ。演目はオリジナル曲とともに、アントニオ・カルロス・ジョビンやセザール・カマルゴ・マリアーノ他らブラジルの曲も取り上げる。
ジョカ・ペルピナンがポルトガル語で歌うためか、けっこうブラジル的機微を介した総花的な表現と感じる。ペルピナンは1曲で大々的にパンデイロも用いた。また、一曲はヤブナイがカホンを叩き、ペルピナンがボンゴみたいな太鼓を叩いた曲もあり。ヤブナイのピアノはアップ目のとき切れあり、ファースト・セットの最後の曲のソロは間違いなくスティング(2000年10月16日)の「ホエン・ザ・ワールド・イズ・ランニング・ダウン」のライヴ・ヴァージョンにおけるケニー・カークランドの闊達なソロ(https://43142.diarynote.jp/201612270940364817/ の下のほうを参照のこと 。https://www.youtube.com/watch?v=asPdkHD9k8M&list=RDEudXHJ60J_U&index=6 )を意識しているのは間違いなし。とか、そんなこんなでサーヴィス満点、いろいろな見せ方で、2人の息のあった丁々発止表現を聞き手に提示した。ときに、決めや仕掛けをいろいろと盛り込む場合があり、それについては子供っぽいとぼくは感じてしまう。だが、できるだけ聞き手にアピールすることを求め、支持者を取り込みたいとう面々の思いはよく伝わってきて、それは文句の言う筋合いではないだろう。2人はアートではなく、広い知識を介した万人に向けてのエンターテインメント表現をやっていた。
なお、ショウが始まって、音がいいなとすぐに思う。ピアノの音、各種打楽器の音がちゃんと立って、それらしい音でくっきり聞こえる。その感想を隣に座っていた知人に漏らしたら、ここはそっちもお金をかけていていつ来ても音がいいと思っているとの返答でした。
▶︎過去の、パキート・デ・リベラ
https://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
https://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
https://43142.diarynote.jp/201806291621332624/
▶︎過去の、ザ・イダン・ライヒェル・プロジェクト
https://43142.diarynote.jp/201410141139176172/
▶︎過去の、NDRビッグ・バンド
https://43142.diarynote.jp/201603111218495183/
▶︎過去の、スティング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
そして、昨日に続き恵比寿・ガーデンホールに行き、ライヴ・マジックの2日目。そういえば、先のアロン・ヤブナイとジョカ・ペルピナンの姿も会場で見た。
+東京中低域
ステージ上には、バリトン・サックスス奏者がずらり10人。うひょ。すでに四半世紀のキャリアを持つはずの〜構成員はかなり変わってきているんだろうな〜ある意味日本人らしいと言えそうな変則大所帯ユニットだ。様々な曲調、ヴァリエーション/構成(ときに、面々は動き立ち位置を変えたりもする)のもと中低音だけのブラス表現を送り出す。
+サカキマンゴー
歌と親指ピアノとゴッタンのサカキ・マンゴー(2008/09/12、2011年10月2日、2012年1月28日、2013年8月27日)のショウは機材をシンプルに介しもしてのソロ・パフォーマンス。派手な格好しつつ、人懐こくも我を出す。鹿児島に戻って以降手がけるようになった、同地の廃物利用の弦楽器であるゴッタンの扱いを楽しみにしていたのだが、ぼくが見てからは持たなかった。残念。
▶︎過去の、サカキ・マンゴー
https://43142.diarynote.jp/200809160031546361/
https://43142.diarynote.jp/201110091256254404/
https://43142.diarynote.jp/201202071445258085/
https://43142.diarynote.jp/201309021132512714/
+3MA
1968年マリ生まれのコラ奏者のバラケ・シソコ(2011年6月6日)と1970年モロッコ生まれのウード奏者のドリス・エル・マルミと1964年マダガスカル生まれのヴァリハ(同国の弦楽器。尺八みたいな筒の外側に弦が張ってあり、それを寝かせて持ち操る)奏者であるラジェリによる、弦楽器トリオ。その接点は、フランス? 接してすぐに、これはすごい集中力を要する純度の高い演奏だと悟る。ラジェリは肉声なども繰り出し、奔放さや親しみやすさを少し出したりもするのだが、これは細心な歌心や演奏心得のもと紡ぎ出されるアンサンブルであるから。綺麗な文様を描きもし、弦群の音が集積離散していくようなそれはよくぞ、だな。ミュージシャンシップ度、高し。これもまた、異なる地域の音楽や楽器の最大公約数+を溶解させる方向にあるワールド・ビート表現だよねと思う。ステージ情報から淡い光が注いでくる感触も、ぼくは覚えた。
▶︎過去の、バラケ・シソコ
https://43142.diarynote.jp/201106131249004038/
+Amamiaynu
奄美の島唄の歌手である朝崎郁恵(2005年6月5日)とアイヌ文化を継承し旭川に住むトンコリ奏者のOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日、2016年11月18日、2018年5月9日)・ファミリー、まさに日本の北と南を繋ぐ出し物。実は、ガラス越しに見える外の席で知人とワインをぐびぐび飲みながら溢れてくる音に接しただけなので、ちゃんとした感想は書くことはできない。でも、各地に残る固有の文化の強固な流儀がワープし握手させちゃうような試みはなんかワクワクしちゃう。
▶︎過去の、朝崎郁恵
https://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
https://43142.diarynote.jp/201805101438514929/
+Flor de Toloacheフロール・デ・トロアーチ
“ゴキブリの花”という名を掲げるような、NY在住のマリアッチの5人の女性グループ。みんな、ラティーノなのかな。リード・ヴォーカル/ヴァイオリン、でかい(ベース系音を担う)弦楽器、生ギター、トランペット二人、みな赤い衣装でまとめていて、それだけで異国情処を醸し出すし、華がある。で、やはり今の時代、しかもNYという場を拠点にしているだけあって、広がりと確かな音楽素養/技量を介した表現を送り出す。ニルヴァーナやレッド・ゼッペリン曲からスタンダードまでを素材にし、娯楽性豊かに受け手を魅了。そして、ちゃんと柱とするマリアッチに対する興味も喚起するだろうパフォーマンスだった。
<今日の、アフター>
フェスはこの後、アルゼンチン人のファナ・モリーナ(2002年9月7日、9月15日。2003年7月29日、2011年8月1日、2013年12月3日、2015年2月6日、2016年3月17日、2017年8月18日)、日本人のThe Kota Oe Band、ベルリンに住むイスラエル人のJラモッタすずめ(2018年8月31日)と続いたはずだが、ぼくはこれにて打ち止め。ガーデンプレイス近くの友人ちに行って、ラグビーの日本vs.南アのTV中継を見る。家では地上波TV放送が映らないので、今回のラグビーW杯の試合には初めて接する。いや、約1ヶ月前にラスヴェガスのホテルで少し見たか。もう、すごい昔のような気がする。ともあれ、盛り上がってよかったなー。来年のオリンピックについては、様々な面でそうは思えないだろうと今から思う、、、。
▶過去の、ファナ・モリーナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm トゥルー・ピープルズ・セレブレーション(7日)、モリーナ&カブサッキ(15日)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20110801 コンゴトロニクスvs.ロッカーズ
http://43142.diarynote.jp/201312171240301597/
http://43142.diarynote.jp/201502071011467530/
http://43142.diarynote.jp/201603221010109346/
https://43142.diarynote.jp/201708191803252111/
▶︎過去の、Jラモッタすずめ
https://43142.diarynote.jp/201809031607547023/
完全な、デュオ表現。そして、ほぼヴォーカル付き、主ヴォーカルはジョカ・ペルピナンが担当するが、アロン・ヤブナイも歌い、詠唱合戦をしたりもする。実はこのお二人、声質が似ている。声が大きくて通るのは、ペルピナンのほうだ。演目はオリジナル曲とともに、アントニオ・カルロス・ジョビンやセザール・カマルゴ・マリアーノ他らブラジルの曲も取り上げる。
ジョカ・ペルピナンがポルトガル語で歌うためか、けっこうブラジル的機微を介した総花的な表現と感じる。ペルピナンは1曲で大々的にパンデイロも用いた。また、一曲はヤブナイがカホンを叩き、ペルピナンがボンゴみたいな太鼓を叩いた曲もあり。ヤブナイのピアノはアップ目のとき切れあり、ファースト・セットの最後の曲のソロは間違いなくスティング(2000年10月16日)の「ホエン・ザ・ワールド・イズ・ランニング・ダウン」のライヴ・ヴァージョンにおけるケニー・カークランドの闊達なソロ(https://43142.diarynote.jp/201612270940364817/ の下のほうを参照のこと 。https://www.youtube.com/watch?v=asPdkHD9k8M&list=RDEudXHJ60J_U&index=6 )を意識しているのは間違いなし。とか、そんなこんなでサーヴィス満点、いろいろな見せ方で、2人の息のあった丁々発止表現を聞き手に提示した。ときに、決めや仕掛けをいろいろと盛り込む場合があり、それについては子供っぽいとぼくは感じてしまう。だが、できるだけ聞き手にアピールすることを求め、支持者を取り込みたいとう面々の思いはよく伝わってきて、それは文句の言う筋合いではないだろう。2人はアートではなく、広い知識を介した万人に向けてのエンターテインメント表現をやっていた。
なお、ショウが始まって、音がいいなとすぐに思う。ピアノの音、各種打楽器の音がちゃんと立って、それらしい音でくっきり聞こえる。その感想を隣に座っていた知人に漏らしたら、ここはそっちもお金をかけていていつ来ても音がいいと思っているとの返答でした。
▶︎過去の、パキート・デ・リベラ
https://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
https://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
https://43142.diarynote.jp/201806291621332624/
▶︎過去の、ザ・イダン・ライヒェル・プロジェクト
https://43142.diarynote.jp/201410141139176172/
▶︎過去の、NDRビッグ・バンド
https://43142.diarynote.jp/201603111218495183/
▶︎過去の、スティング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
そして、昨日に続き恵比寿・ガーデンホールに行き、ライヴ・マジックの2日目。そういえば、先のアロン・ヤブナイとジョカ・ペルピナンの姿も会場で見た。
+東京中低域
ステージ上には、バリトン・サックスス奏者がずらり10人。うひょ。すでに四半世紀のキャリアを持つはずの〜構成員はかなり変わってきているんだろうな〜ある意味日本人らしいと言えそうな変則大所帯ユニットだ。様々な曲調、ヴァリエーション/構成(ときに、面々は動き立ち位置を変えたりもする)のもと中低音だけのブラス表現を送り出す。
+サカキマンゴー
歌と親指ピアノとゴッタンのサカキ・マンゴー(2008/09/12、2011年10月2日、2012年1月28日、2013年8月27日)のショウは機材をシンプルに介しもしてのソロ・パフォーマンス。派手な格好しつつ、人懐こくも我を出す。鹿児島に戻って以降手がけるようになった、同地の廃物利用の弦楽器であるゴッタンの扱いを楽しみにしていたのだが、ぼくが見てからは持たなかった。残念。
▶︎過去の、サカキ・マンゴー
https://43142.diarynote.jp/200809160031546361/
https://43142.diarynote.jp/201110091256254404/
https://43142.diarynote.jp/201202071445258085/
https://43142.diarynote.jp/201309021132512714/
+3MA
1968年マリ生まれのコラ奏者のバラケ・シソコ(2011年6月6日)と1970年モロッコ生まれのウード奏者のドリス・エル・マルミと1964年マダガスカル生まれのヴァリハ(同国の弦楽器。尺八みたいな筒の外側に弦が張ってあり、それを寝かせて持ち操る)奏者であるラジェリによる、弦楽器トリオ。その接点は、フランス? 接してすぐに、これはすごい集中力を要する純度の高い演奏だと悟る。ラジェリは肉声なども繰り出し、奔放さや親しみやすさを少し出したりもするのだが、これは細心な歌心や演奏心得のもと紡ぎ出されるアンサンブルであるから。綺麗な文様を描きもし、弦群の音が集積離散していくようなそれはよくぞ、だな。ミュージシャンシップ度、高し。これもまた、異なる地域の音楽や楽器の最大公約数+を溶解させる方向にあるワールド・ビート表現だよねと思う。ステージ情報から淡い光が注いでくる感触も、ぼくは覚えた。
▶︎過去の、バラケ・シソコ
https://43142.diarynote.jp/201106131249004038/
+Amamiaynu
奄美の島唄の歌手である朝崎郁恵(2005年6月5日)とアイヌ文化を継承し旭川に住むトンコリ奏者のOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日、2016年11月18日、2018年5月9日)・ファミリー、まさに日本の北と南を繋ぐ出し物。実は、ガラス越しに見える外の席で知人とワインをぐびぐび飲みながら溢れてくる音に接しただけなので、ちゃんとした感想は書くことはできない。でも、各地に残る固有の文化の強固な流儀がワープし握手させちゃうような試みはなんかワクワクしちゃう。
▶︎過去の、朝崎郁恵
https://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
https://43142.diarynote.jp/201805101438514929/
+Flor de Toloacheフロール・デ・トロアーチ
“ゴキブリの花”という名を掲げるような、NY在住のマリアッチの5人の女性グループ。みんな、ラティーノなのかな。リード・ヴォーカル/ヴァイオリン、でかい(ベース系音を担う)弦楽器、生ギター、トランペット二人、みな赤い衣装でまとめていて、それだけで異国情処を醸し出すし、華がある。で、やはり今の時代、しかもNYという場を拠点にしているだけあって、広がりと確かな音楽素養/技量を介した表現を送り出す。ニルヴァーナやレッド・ゼッペリン曲からスタンダードまでを素材にし、娯楽性豊かに受け手を魅了。そして、ちゃんと柱とするマリアッチに対する興味も喚起するだろうパフォーマンスだった。
<今日の、アフター>
フェスはこの後、アルゼンチン人のファナ・モリーナ(2002年9月7日、9月15日。2003年7月29日、2011年8月1日、2013年12月3日、2015年2月6日、2016年3月17日、2017年8月18日)、日本人のThe Kota Oe Band、ベルリンに住むイスラエル人のJラモッタすずめ(2018年8月31日)と続いたはずだが、ぼくはこれにて打ち止め。ガーデンプレイス近くの友人ちに行って、ラグビーの日本vs.南アのTV中継を見る。家では地上波TV放送が映らないので、今回のラグビーW杯の試合には初めて接する。いや、約1ヶ月前にラスヴェガスのホテルで少し見たか。もう、すごい昔のような気がする。ともあれ、盛り上がってよかったなー。来年のオリンピックについては、様々な面でそうは思えないだろうと今から思う、、、。
▶過去の、ファナ・モリーナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm トゥルー・ピープルズ・セレブレーション(7日)、モリーナ&カブサッキ(15日)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20110801 コンゴトロニクスvs.ロッカーズ
http://43142.diarynote.jp/201312171240301597/
http://43142.diarynote.jp/201502071011467530/
http://43142.diarynote.jp/201603221010109346/
https://43142.diarynote.jp/201708191803252111/
▶︎過去の、Jラモッタすずめ
https://43142.diarynote.jp/201809031607547023/
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