ピーター・バラカンズ・マジックに出演して以来の、来日。その項(2015年10月25日)ではフェスの概要をまとめることを主眼としていて、彼女のパフォーマンス詳細にはあまり触れていないが、2015年に見た女性シンガーの実演のなかで、トップ級の手応えを得たという印象がぼくのなかにはしっかり残っている。そこにキューバの積み上げられてきた滋養があり、一方で今の風をしっかりと持ち、そして凛とした強さや活力があって、ぼくは浮かれた。

 そんな人だから、1年半ぶりの来日はすごく嬉しい、南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。本人にくわえ。ホルヘ・ルイス・ラガルサ・ペレス(ピアノ、キーボード)、ラファエル・アルダマ(エレクトリック・ベースとアコースティック・ベース)、ラウル・ヘレーラ・マルティネス(ドラムス)、エミール・サンタクルス(テナー・サックス)というキューバ人たちによるサポートのもと、彼女は事に当たった。

 まず、すぐに再確認したのは、かなりジャズっぽいということ。結構、スキャットもかますしなあ。それは、<キューバ←→ジャズ>という項目の好サンプルになり得る。で、他方ではサンテリア流れの色もちゃんと出したりとかキューバ色もしかとあるのだから、これはうれしくなる。そこには確かな個を芯とする、美味しい文化の溶解の様があった。まだ、20代半ばだろうMCは英語でしていた彼女、かなり小柄なんだけど、陽性で、スケールでかいよなあ。カウベル叩きながら野太い声を泳がせるあたりは、本当に惹かれました。

▶︎過去の、ダイメ・アセロナ
http://43142.diarynote.jp/?day=20151025

<今日の、ふむ>
 夕方、ライヴ会場で日頃よく会うTOKU(2000年2月25日、2001年9月6日、2004年3月10日、2006年2月16日、2008年8月19日、2011年3月16日、2012年6月19日、2013年9月22日、2014年2月5日、2015年3月19日、2015年3月28日、2016年3月1日, 2016年12月12日)にインタヴュー。その後、野暮用をこなしつつ、時間調整を兼ねて渋谷パトロール。平日とはいえゴーデン・ウィークのなかではあったが、そんなに華やいている感じを受けなかったのは、ぼくが寝不足であったためか。その一環で渋谷駅直結のブックファーストにも寄ったのだが、6月初旬に閉店という張り紙がしてあり、驚く。渋谷下車した際に、ちらり寄るには便利だったんだけどなあ。まあ、近くの東急本店にはもっとデカい書店がありじっくり本を探すゾというときはいいんだが、上の階までに登るのは面倒だし、ちょい見とかにはそこは適さない。なんと、その後にはヴィレッジヴァンガードが入るそう。あの2フロアをどう使うのか。今まで、ぼくの日常にヴィレッジヴァンガードが入ることはなかったが、今後事情は変わるか。TOKUの新作『SHAKE』(ソニー)は日頃の付き合いを持つ人とのコラボを柱に置くもので、それは彼がロイ・エアーズやカサンドラ・ウィルソンやシンディ・ローパーら様々なアーティストのライヴに呼ばれていることとも底では繋がるか。その質疑応答は、ミュージック・マガジン誌に出ます。
▶過去の、TOKU
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm ロニー・プラキシコ
http://43142.diarynote.jp/200403101442170000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080819
http://43142.diarynote.jp/201103171354125352/
http://43142.diarynote.jp/201206210944302024/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130922
http://43142.diarynote.jp/201503211741478728/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150328
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/

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