チャップリン《モダン・タイムス》
2016年5月7日 音楽 錦糸町・すみだトリフォニーホール。1日2回しで、遅い方(といっても、17時開演だが)を見る。チャールズ・チャップリン(1989〜1977年)の1936年映画『モダン・タイムス』を流し、映画で使われていたオーケストラ音楽を画面に合わせてリアルで付けるという出し物だ。ほぼ、セリフのない映画だからこそ、ありがたみが増す。と、いうことですね。
その音楽の多くはチャップリン自身が作り、口頭で説明したものが映画のためにハリウッド系編曲者の手によりオーケストレーションがされたよう。この日の指揮は、米国生まれ英国在住のカール・デイヴィス。今年80歳で(つまり、「モダン・タイムス」発表の年に生まれた)、ポール・マッカートニーの1991年クラシック作『リヴァプール・オラトリオ』は、彼が指揮している。オケは、トリフォニーホール付きの新日本フォルハーモニー交響楽団(2012年10月2日、2012年11月30日、2015年9月26日)だ。本編が始まる前に、狂言回し役で、チャップリンを模したパフォーマー(山本光洋)が客席を回る。
当然、名前は頭のなかに登録してある(米国からレッド・パージされた、ヒューマニズムに溢れた人とまず出てくるか)ものの、ぼくはチャップリンの映画をほとんど見たことがない。代表作の一つと言われる「モダン・タイムス」も有名な“歯車のシーン”などはスチール写真かなんかで知っているものの、ちゃんと見るのは初めてではないのか。ゆえに、普通に映画館で見るように画面に入り込み、楽しんじゃう。来る前は、肩のこらない状況で生のオーケストラ演奏の妙を楽しみたいと考えていたのだが、大きなスクリーンに映画が映し出されると、そちらに入り込んでしまい、せっかくの生の音楽はその奥にある普通の映画伴奏音になってしまった。それは、映像にきっちりズレることなく、オーケストラ音がちゃんと付けられていた証左となるものだろう。
名曲「スマイル」(このときは、インストゥルメンタル)はヒロイン女性との微笑ましい場面で、数度使われていたのか。へえ。なかなかに、目が点。それから、映画が終わり、チャップリンの若いころの写真がスクリーンに映し出されたが、けっこう優男なハンサムさんだった。
その後、一緒に飲みに流れたとても博識なA田君から、いろいろな情報を得る。とっても女好き&女にだらしない御仁であったそうで子供は沢山いたらしいが、うちユージン・チャップマンはかつてレコーディング・エンジニアをしていたそう。ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」でフランク・ザッパが録音してたら火事になったと歌われるレマン湖ほとりのスタジオで働いたこともあったそうで(なるほど、米国追放になったチャップリンはスイスに住んだ)、確かにデイヴィッド・ボウイの『ロウ』や『ヒーローズ』にはアシスタント・エンジニオアとして、彼の名がクレジットされている。なんでも、チャップリンの音楽を司っていいと容認された指揮者は3人で、カール・デイヴィスはその一人であるらしい。
▶過去の、新日本フィルハーモニー交響楽団
http://43142.diarynote.jp/201210060944303925/
http://43142.diarynote.jp/201212111331075592/
http://43142.diarynote.jp/201509291629428595/
<今日の、付録>
以下は、ぼくがライヴで過去に触れた、「スマイル」の抜粋。→→→細野晴臣(2009年10月12日,2013年8月7日)、エルヴィス・コステロ(2011年3月1日 )、アンア・サリー(2011年7月24日)、ヘイリー・ロレン(2012年2月13日)、ウィル・リー(2013年12月5日)、青葉市子と細野晴臣(2013年8月7日 )、クリス・ターナー(2014年5月28日)、渡辺貞夫(2014年7月8日)。あと、2011年12月13日 に代々木球技場第一体育館で持たれた<マイケル・ジャクソン・トリビュート・ライヴ>〜http://43142.diarynote.jp/201112201157058751/でも、誰か『スマイル』を歌ったはず。
▶過去の、細野晴臣
http://43142.diarynote.jp/?day=20091012
http://43142.diarynote.jp/?day=20130807
▶過去の、エルヴィス・コステロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20110301
▶過去の、アン・サリー
http://43142.diarynote.jp/?day=20110724
▶過去の、ヘイリー・ロレン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120213
▶過去の、ウィル・リー
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
▶過去の、クリス・ターナー
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
▶過去の、渡辺貞夫
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
その音楽の多くはチャップリン自身が作り、口頭で説明したものが映画のためにハリウッド系編曲者の手によりオーケストレーションがされたよう。この日の指揮は、米国生まれ英国在住のカール・デイヴィス。今年80歳で(つまり、「モダン・タイムス」発表の年に生まれた)、ポール・マッカートニーの1991年クラシック作『リヴァプール・オラトリオ』は、彼が指揮している。オケは、トリフォニーホール付きの新日本フォルハーモニー交響楽団(2012年10月2日、2012年11月30日、2015年9月26日)だ。本編が始まる前に、狂言回し役で、チャップリンを模したパフォーマー(山本光洋)が客席を回る。
当然、名前は頭のなかに登録してある(米国からレッド・パージされた、ヒューマニズムに溢れた人とまず出てくるか)ものの、ぼくはチャップリンの映画をほとんど見たことがない。代表作の一つと言われる「モダン・タイムス」も有名な“歯車のシーン”などはスチール写真かなんかで知っているものの、ちゃんと見るのは初めてではないのか。ゆえに、普通に映画館で見るように画面に入り込み、楽しんじゃう。来る前は、肩のこらない状況で生のオーケストラ演奏の妙を楽しみたいと考えていたのだが、大きなスクリーンに映画が映し出されると、そちらに入り込んでしまい、せっかくの生の音楽はその奥にある普通の映画伴奏音になってしまった。それは、映像にきっちりズレることなく、オーケストラ音がちゃんと付けられていた証左となるものだろう。
名曲「スマイル」(このときは、インストゥルメンタル)はヒロイン女性との微笑ましい場面で、数度使われていたのか。へえ。なかなかに、目が点。それから、映画が終わり、チャップリンの若いころの写真がスクリーンに映し出されたが、けっこう優男なハンサムさんだった。
その後、一緒に飲みに流れたとても博識なA田君から、いろいろな情報を得る。とっても女好き&女にだらしない御仁であったそうで子供は沢山いたらしいが、うちユージン・チャップマンはかつてレコーディング・エンジニアをしていたそう。ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」でフランク・ザッパが録音してたら火事になったと歌われるレマン湖ほとりのスタジオで働いたこともあったそうで(なるほど、米国追放になったチャップリンはスイスに住んだ)、確かにデイヴィッド・ボウイの『ロウ』や『ヒーローズ』にはアシスタント・エンジニオアとして、彼の名がクレジットされている。なんでも、チャップリンの音楽を司っていいと容認された指揮者は3人で、カール・デイヴィスはその一人であるらしい。
▶過去の、新日本フィルハーモニー交響楽団
http://43142.diarynote.jp/201210060944303925/
http://43142.diarynote.jp/201212111331075592/
http://43142.diarynote.jp/201509291629428595/
<今日の、付録>
以下は、ぼくがライヴで過去に触れた、「スマイル」の抜粋。→→→細野晴臣(2009年10月12日,2013年8月7日)、エルヴィス・コステロ(2011年3月1日 )、アンア・サリー(2011年7月24日)、ヘイリー・ロレン(2012年2月13日)、ウィル・リー(2013年12月5日)、青葉市子と細野晴臣(2013年8月7日 )、クリス・ターナー(2014年5月28日)、渡辺貞夫(2014年7月8日)。あと、2011年12月13日 に代々木球技場第一体育館で持たれた<マイケル・ジャクソン・トリビュート・ライヴ>〜http://43142.diarynote.jp/201112201157058751/でも、誰か『スマイル』を歌ったはず。
▶過去の、細野晴臣
http://43142.diarynote.jp/?day=20091012
http://43142.diarynote.jp/?day=20130807
▶過去の、エルヴィス・コステロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20110301
▶過去の、アン・サリー
http://43142.diarynote.jp/?day=20110724
▶過去の、ヘイリー・ロレン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120213
▶過去の、ウィル・リー
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
▶過去の、クリス・ターナー
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
▶過去の、渡辺貞夫
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
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