プリンス・ファミリー出で、ピンとなり一番成功を一時期おさめたのは彼? いや、違うのかな? でも、80年代中期のA&Mのプライオリティ・アーティストとして前に立っていたときはなかなかに華々しかったよなー。そして年月がたち、唐突にあのディアンジェロ(2015年8月18日)のバンドの一員として同行したのには驚いた。逸材は逸材を知る、という感じで、あのサプライズはおおいにうなずかされもしたな。あんときはかなりおっさんになったなあという感じにも見えたのだが、中央に立つ今回、帽子を深く被りご尊顔をストレートに見ることはできなかったが、年齢よりは若めに見えたかな。一階の後ろ中央目で見ていたのだが、足元も見えないので、どのぐらいエフェクターを置いているかもわからなかあった。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。

 ギターを弾き歌う御大に加え、女性キーボード奏者のバニー・ハーツ(ローランド2台重ねで、効果音的な音出し役を担う。コーラスもつけた)、エレクトリック・ベースのデル・アトキンズ(5弦をいろんな弾き方で着実に弾く)、ドラムのブライアン・エドワーズ(下敷きビート音併用の場合もあり、ヘッドフォンをする)という3人がサポート。皆、アフリカ系の奏者だ。

 演奏が始まった途端、そうコレコレ、これこそはミニアポリス・ファンクと言いたくなるアクセントを持つファンク・ロック曲を彼は送り出し、アガる。もうリリースされて10年もたつが、『Verbal Penetration』(Bellavenix 、2009年)という傑作2枚組(けっこう、P-ファンク的な味も持っていた)をモノにしているので、A&M時代の曲を含め、自作で通すのかなと思えば、プリンス(2002年11月19日)の「コントラヴァシー」や「フィール・フォー・ユー」やザ・タイム(2019年6月23日)の「ジャングル・ラヴ」などもやる。

 まずギター小僧というイメージがあるが、ヴォーカルは音程は確かで、声量もあり。そして、陰影にはかけるが欠けるがけっこうプリンスと重なる感じを持つと再確認。一方、ギターは右利きながらわざわざリバース・ヘッドのストラトキャスター型のギターを使っていることに如実に表れているようにジミ・ヘンドリックス(左利きの彼は、右利き用のギターを逆さに構え〜リバースヘッドとなる〜ていた)耽溺を全面的に出し、ソロもたっぷりとる。アームはほとんど使わなかった。

 驚いたのは、曲間にちょっとウォーミング・アップ的にギターをつま弾いたりするのだが、1曲は指弾きで古いブルース調のそれを繰り出したこと。おお、彼はちゃんとブルースも通っていると思わせた。と、思ったら、中盤少し後で、もろにジ・ヘンドリックスのスロー・ブルース「レッド・ハウス」調のブルース曲をやる。歌詞までちゃんと認知していないので、それが「レッド・ハウス」かどうかは知らないけど。思っていた以上に、いろんな蓄積を持つ人物と感じさせたのはうれしい収穫でした。

▶︎過去の、ジェシー・ジョンソン/ディアンジェロ
https://43142.diarynote.jp/201508200741137207/
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶︎過去の、ザ・タイム
https://43142.diarynote.jp/201906240933026811/

<今日の、悲しみとその他>
 ジョンソンに取材を申し込んでいたのだが、取材受ける気なしということで、とぶ。至極、ざんねん。気難しいところがある人なのかなと思って見ていたが、そんなことはなさそうだよな。ところで、彼やブラックバード・マックナイト (2002年7月28日、2009年9月5日、2011年1月22日、2013年4月12日、2015年4月12日、2016年11月29日、2017年4月8日、2019年4月30日)やジューン・ヤマギシ(1999年8月5日、2000年12月7日、2001年7月16日、2004年3月30日、2005年7月30日、2005年7月31日、2007年2月3日、2007年2月4日、2007年2月5日、2008年9月11日、2009年5月19日、2009年7月27日、2010年8月4日、2011年5月17日、2012年9月8日、2013年6月13日、2014年7月29日、2015年1月29日、2016年1月15日、2018年2月13日、2019年2月7日)らを並べたアルバム作りてえと、思った。あ、近く出る(15日発売かな)ギター・マガジンには、ブラックバード・マックナイトの長〜いインタヴューやコラムが掲載されています。
▶過去の、ブラックバード・マックナイト
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
http://43142.diarynote.jp/201612011925201175/
https://43142.diarynote.jp/201704130838405526/
▶過去の、山岸潤史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040330
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
http://43142.diarynote.jp/200702122331070000/
http://43142.diarynote.jp/200809160030188727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090519
http://43142.diarynote.jp/?day=20090727
http://43142.diarynote.jp/?day=20100804
http://43142.diarynote.jp/201105181052427410/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/201306171646424744/
http://43142.diarynote.jp/201408051721103640/
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201601190806343491/
https://43142.diarynote.jp/201802141255168037/
https://43142.diarynote.jp/201902081714487228/

コメント