今年で30周年、J-ウェイヴの人気番組名を掲げた毎年2月11日に持たれるイヴェント、渋谷・クラブクアトロ。会場入りし、うわ今年は混んでいるなーと思ったら、歴代3位のいりなのだとか。ここに来ての盛況は、ブラジル音楽人気がうわ向いていることを示すものか。

 最初にパフォーマンスしたのは、歌のLica、ギターとヴォーカルの小池龍平(2011年10月8日、2016年7月16日)、フレットレスの電気ベースとコーラスの織原良次(2016年7月16日)からなるボファーナ。ゆったり、しっとり。無理のないブラジル曲カヴァーを中心に、揺れる洗練を具現する。

▶︎過去の、小池龍平
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/
https://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
▶︎過去の、織原良次
https://43142.diarynote.jp/201607191312426603/

 2番目は、サンバ・ヘギをやる女性チームのバンダ・ジラソウ(2015年2月11日、2017年2月11日、2018年2月11)。打楽器隊に歌やダンサーたちが絡み、華ある場を作り出す。何人かはチリチリした派手な髪型をしていて、それだとOLはNGなはずで普段は何をしているのかなあと少し思いは飛ぶ。最後はステージを降りて、フロアの真ん中で演奏する。その間に、ステージ上では次の大所帯バンドの楽器セッティングを始めていて、うまく構成してあるなと思った。
▶過去の、Banda Girassol
http://43142.diarynote.jp/?day=20150211
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
https://43142.diarynote.jp/201802131131538961/

 次の出演者は、オルケストラ・ムラータ。サンバマシーンズ(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年6月15日、2015年7月12日)改め、カルナバケーション(2016年2月11日、2016年5月22日、2018年6月17日)を率いる村田匠(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日、2016年5月22日、2016年12月1日、2017年2月11日、2018年2月11日、2018年6月17日)のスペシャル・バンドで、全11人。伊藤彬彦(dr)、梅田誠志(ba、ch)、スガメス ジャポン(kyd、per) 、仲啓志(cavaco、vo)、淡路泰平(tp、flh)、原田彩香(tb)、林遼佑(sax、fl)、宮地良平(per)、岡部量平(per)、工藤めぐみ(dancer、vo) という面々。発想は、カシン、ドメニコ、モレーノらのオルケストラ・インペリアルか。演目はどれも村田の日本語オリジナルで約半数は新曲であったよう。洒落で有名曲「 Mulata Bossa Nova」をカヴァーするかとも思ったが、それもなかったよう。サンバマシーンズの名曲「憧れのブラジル航路」のリフレインを一緒にがなれて楽しかった。

▶過去の、サンバマシーンズ/カルナバケーション関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
https://43142.diarynote.jp/201806181751451387/

 オルケストラ・ムラータの途中まで見て、移動。南青山・ブルーノート東京で、LAのアフリカ系女性歌手であるジョージア・アン・マルドロウのショウを見る。

 1983年生まれで、2006年にデビュー作をストーン・スロウから出して以降、プロジェクト作も含めれば発表したアルバムの数は15枚ほど。そして、最新作はブレインフィーダーから。たいそうなキャリアを持つ人ながら、ぼくがちゃんと彼女に着目したのはその新作『オーヴァーロード』からだったが、昔から今様な感覚を持つ、電気音をうまく介した流動性あるアフロ色濃厚表現をやっている人だよなあ。

 キーボード奏者、6弦電気ベーシスト、ドラマーからなるザ・ライチャスなるバンドととものパフォーマンス。そのアルバムのノリだと、DJやプリセット音を使った方が決まりそうだが、隙間も持つバンド音のみでアフロ・ヘアの彼女はライヴを進める。ほんの少し、コンガも叩く。だが、そのほうが彼女のいい意味のふてぶてしさ、毅然としたノリは伝わったとは言えそう。アルバムと違い、ヴォーカルもイフェクターはあまり使っていなかったんじないか。女傑感、ぶりぶり。そんな彼女に触れながら、アンジー・ストーン(2005年3月22日、2007年7月18日)のことを少し思い出す。また1曲では共同アルバムも出している旦那のダッドリー・パーキンス / a.k.a.デクレイムがラップで入った。

▶︎過去の、アンジー・ストーン
https://43142.diarynote.jp/200503240458070000/
https://43142.diarynote.jp/200707232251010000/

<今日の、告知>
 オーストラリア出身の在独の男女デュオ、ティム・マクミラン&レイチェル・スノウ(2018年9月29日)の来月下旬の再来日が決まった。最高にハート・ウォームで、笑顔のお二人……。
20.03. Kyoto MOJO
21.03. Osaka ORT LOUNGE
22.03. Nagano The Venue
23.03. Ibaraki Tsukuba Park Diner
26.03. Kanagawa Yokohama FAD
27.03. Tokyo Shinjuku ACB
二人のHP。
http://www.timmcmillanrachelsnow.com
▶︎過去の、ティム・マクミラン&レイチェル・スノウ
https://43142.diarynote.jp/201809300634456583/

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