ジョン・ビーズリー・モンケストラ
2017年11月2日 音楽 過去何度もこの素晴らしいハコには出ているけど、リーダーとしては初めてでとっても光栄。みたいなMCをする、ピアノのジョン・ビーズリー(2011年12月8日、2014年5月28日、2015年3月3日、2015年3月10日)は本当にうれしそう。
アルト・サックスのボブ・シェパード(メインはテナーなはずだが、今回はそちらを吹く。ときにソプラノやフルートも吹いた。2004年2月13日、2014年11月22日、2014年11月22日、2015年2月8日)、テナー・サックスとクラリネットのグレゴリー・ターディー(テナー・サックス、クラリネット)、トランペットのラシャウン・ロス、トロンボーンのフランシスコ・トーレス、ニュージーランド出身でLAのカル・アーツを出ているベンジャミン・シェパード(6弦フレッテッドの電気ベースが主。2曲ではダブル・ベースも弾いた)、おそらく今回はスネアは一つ置きであったと思われるドラマーのテリオン・ガリー(2006年9月17日、2010年3月23日、2010年5月30日、2012年6月19日、2017年5月29日)という面々を擁した今回の公演は、生誕100年となるセロニアス・モンクの楽曲を取り上げようとするもの。当然、通り一遍のものではなく、これはまさに“上級者設定”のモンク・プロジェクトと言えるのではないか。
だまし絵のように楽器音やリズムを交錯させ、曲もときに他のモンク曲をさらりとインサートさせたり。それの様は自然、これ見よがしにそれをやればDJミュージック/サンプリング的と言いたくなるのかもしれないが、流麗なのでそういう形容とは繋がらず、その総体はモンク表現の大人な伸長のさせ方をちゃんとビーズリーなりにしているゾと痛感。ただ、ぼくはモンクの流儀を米国黒人表現の精華と取っているので、ドス黒さが希薄なのは少し不満。でも、ビーズリーはアフリカ系ではないし、それは当然のこととも言える。モンクの漆黒の世界を、より広いフィールドに解き放つ意味を持っていたという指摘もできなくはないし。
過剰にソロを取らないビーズリーはアレンジャー/リーダーとしての姿をまっとう。一部はシンセサイザーも用いたが、それは明瞭にジョー・ザヴィヌル((2003年10月8日)的な押さえ方と思わせる。その方法論はジャズだが、やはりリズム音は立ちを持つもので、それはガリオン・テリーを採用していることでも示唆されるが、ビーズリーが意図したところだろう。
▶過去の、ジョン・ビーズリー
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
http://43142.diarynote.jp/201405291806044863/
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/
▶過去の、ボブ・シェパード
http://43142.diarynote.jp/200402171832080000/
http://43142.diarynote.jp/201411251049018018/
http://43142.diarynote.jp/201411251049018018/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150208
▶︎過去の、テリオン・ガリー
http://43142.diarynote.jp/200609190457510000/
http://43142.diarynote.jp/201006071814015815/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100323
http://43142.diarynote.jp/201206210944302024/
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/ ダイアン・リーヴス
▶過去の、ジョー・ザヴィヌル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
<今日の、追憶>
モンクは変テコゆえ〜その変がいかにアフリカン・アメリカンの凸凹や美学が昇華したものであるかを知り震えるのは後だが〜、高校生の頃から親しみやすいジャズとして聞いた。あ、ハル・ウィルナー制作の2枚組1984年作『That’s The Way I Feel Now: A Tribute to Thelonious Monk (A&M)はぼくがモンクに耽溺するきっかけになったアルバムかな。あの内袋には、ちゃんとオリジナル出展のソースも克明に印刷されていたと記憶する。ウィルナーは各界の担い手が特定アーティスト曲をそれぞれにカヴァーする“コンポーサー・シリーズ”と呼ばれるアルバムを何枚も送り出してるが、モンク曲集はその一連のなかベストとなるものだと思う。ウィルナーには一度インタヴューしたことがあるが、前夜にU2(2006年12月4日)のボーノと深酒をしてしまったとかで、二日酔いで情けないほどヘロヘロだった。ボーノは途方もない大酒飲みで、飲んでも変わらないことで知られますね。
▶過去の、U2
http://43142.diarynote.jp/200612070141170000/
アルト・サックスのボブ・シェパード(メインはテナーなはずだが、今回はそちらを吹く。ときにソプラノやフルートも吹いた。2004年2月13日、2014年11月22日、2014年11月22日、2015年2月8日)、テナー・サックスとクラリネットのグレゴリー・ターディー(テナー・サックス、クラリネット)、トランペットのラシャウン・ロス、トロンボーンのフランシスコ・トーレス、ニュージーランド出身でLAのカル・アーツを出ているベンジャミン・シェパード(6弦フレッテッドの電気ベースが主。2曲ではダブル・ベースも弾いた)、おそらく今回はスネアは一つ置きであったと思われるドラマーのテリオン・ガリー(2006年9月17日、2010年3月23日、2010年5月30日、2012年6月19日、2017年5月29日)という面々を擁した今回の公演は、生誕100年となるセロニアス・モンクの楽曲を取り上げようとするもの。当然、通り一遍のものではなく、これはまさに“上級者設定”のモンク・プロジェクトと言えるのではないか。
だまし絵のように楽器音やリズムを交錯させ、曲もときに他のモンク曲をさらりとインサートさせたり。それの様は自然、これ見よがしにそれをやればDJミュージック/サンプリング的と言いたくなるのかもしれないが、流麗なのでそういう形容とは繋がらず、その総体はモンク表現の大人な伸長のさせ方をちゃんとビーズリーなりにしているゾと痛感。ただ、ぼくはモンクの流儀を米国黒人表現の精華と取っているので、ドス黒さが希薄なのは少し不満。でも、ビーズリーはアフリカ系ではないし、それは当然のこととも言える。モンクの漆黒の世界を、より広いフィールドに解き放つ意味を持っていたという指摘もできなくはないし。
過剰にソロを取らないビーズリーはアレンジャー/リーダーとしての姿をまっとう。一部はシンセサイザーも用いたが、それは明瞭にジョー・ザヴィヌル((2003年10月8日)的な押さえ方と思わせる。その方法論はジャズだが、やはりリズム音は立ちを持つもので、それはガリオン・テリーを採用していることでも示唆されるが、ビーズリーが意図したところだろう。
▶過去の、ジョン・ビーズリー
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
http://43142.diarynote.jp/201405291806044863/
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/
▶過去の、ボブ・シェパード
http://43142.diarynote.jp/200402171832080000/
http://43142.diarynote.jp/201411251049018018/
http://43142.diarynote.jp/201411251049018018/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150208
▶︎過去の、テリオン・ガリー
http://43142.diarynote.jp/200609190457510000/
http://43142.diarynote.jp/201006071814015815/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100323
http://43142.diarynote.jp/201206210944302024/
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/ ダイアン・リーヴス
▶過去の、ジョー・ザヴィヌル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
<今日の、追憶>
モンクは変テコゆえ〜その変がいかにアフリカン・アメリカンの凸凹や美学が昇華したものであるかを知り震えるのは後だが〜、高校生の頃から親しみやすいジャズとして聞いた。あ、ハル・ウィルナー制作の2枚組1984年作『That’s The Way I Feel Now: A Tribute to Thelonious Monk (A&M)はぼくがモンクに耽溺するきっかけになったアルバムかな。あの内袋には、ちゃんとオリジナル出展のソースも克明に印刷されていたと記憶する。ウィルナーは各界の担い手が特定アーティスト曲をそれぞれにカヴァーする“コンポーサー・シリーズ”と呼ばれるアルバムを何枚も送り出してるが、モンク曲集はその一連のなかベストとなるものだと思う。ウィルナーには一度インタヴューしたことがあるが、前夜にU2(2006年12月4日)のボーノと深酒をしてしまったとかで、二日酔いで情けないほどヘロヘロだった。ボーノは途方もない大酒飲みで、飲んでも変わらないことで知られますね。
▶過去の、U2
http://43142.diarynote.jp/200612070141170000/
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