デビー・スレッジ・ウィズ・ニルス・ラン・ドーキー・トリオ
2017年6月25日 音楽 いろんなタイプのピアノ/鍵盤表現のアルバムを出していて、自らの才気と聞き手にとっての娯楽性を巧みに繋ごうとしているのは分かるものの、いまいち何をやりたいのかよく分からないという所感もぼくは持ってしまう、イケ面デンマーク人ピアニスト〜ヴェトナム人とデンマーク人の両親の元、1963年にコペンハーゲンに生まれる〜のニルス・ラン・ドーキー(2007年4月16日)の久しぶり(になるのかな?)の来日公演の1日は、彼の新作『インプロビゼーション・オブ・ライフ』でゲストとして1曲(プリンスの「キッス」)歌っていたシスター・スレッジの長女デビー・スレッジをフロントに立てたもの也。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
シスター・スレッジはフィラデルフィア出身の4人組コーラス・グループで、1975年にアトコ/アトランティックからデビューし、その全盛期となる『We Are Family』(Cottilion,1979)と『Love Somebody Tody』(Cottilion,1980)はシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)のナイル・ロジャーズと故バーナード・エドワーズの制作で、とくに全米総合2位に輝いた1979年作のタイトル・トラックはそのユニバーサル性を照らす曲として、今もシックの代表曲となっている。デビー・スレッジは1954年生まれで、一番エキゾな顔つきをしていましたね。なお、女優もしていた次女のジョニは今年の3月11日にフィニックスで亡くなった。
一曲目から、デビー・スレッジが全面に出て歌う。<プレイズ“ソウル・ミュージック”>というこの晩のキャッチ通り、マーヴィン・ゲイ、ファレル・ウィリアムス、ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)、プリンス(2002年11月19日)ら有名ソウル曲が次々に披露される。次は何かな? 少しワクワクできたな。アレンジは適切にジャジー化されていて、ラン・ドーキーの指さばきは実に闊達だなあと思う。長めのソロになると少し飽きたが、ジャズ入門として彼のピアノはおおいにありだろう。なんか、そのジャズの勘所を掴んだ彼の指さばきに触れながら、ぼくが制作者だったら、ラムゼイ・ルイス(2008年7月2日、2009年8月29日、2010年9月28日、2011年8月22日、2013年2月21日)の名快楽盤『ジ・イン・クラウド』(アーゴ、1965 年)のユーロ版みたいなのを作るのを提案するかもな〜んてふと思った。いかにも北欧系という感じのダブル・ベース奏者とドラマーは30代か。的確に演奏し、ジャズ文脈にあるソウル表現という像は、ちゃんと結んだ。
シスター・スレッジはもともとルックスがまずあったグループで、ニュートラルなノリの性格良さそうな姉妹を曲も作る制作陣が色をつけるという図式を持っていた(クリップを見ると、ダンスもおざなりだよなあ)ので、デビーさんを見たくてこの日の公演に足を運んだものの、特に彼女の歌唱に期待していたということはなかった。想像していた以上にジャジーな歌い方も見せた彼女の歌は、まあそこそこ。でも、初めて知る人だと40代かもと感じる人がいても不思議はない彼女は初々しくも、輝きあり。1曲はスネアを手で叩くドラマーとのデュオで披露した曲(スタンダードの「ダニー・ボーイ」だったっけ?)も披露した。かなりぼくは満足感を得たし、その総体は欧州と米国ソウルの好ましい関係を浮き上がらせるものになっていたか。
本編最後の曲は、「ウィ・アー・ファミリー」。米国ソウルやジャズは少なくても20世紀の音楽文脈において、いろんなところに住む普通の人々をユナイトする力を一番持っていた音楽であるとも、それを聞きながらぼくは思ってしまった。
▶︎過去の、ニルス・ラン・ドーキー
http://43142.diarynote.jp/200704251222490000/
▶︎過去の、ラムゼイ・ルイス
http://43142.diarynote.jp/200807031119590000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090829
http://43142.diarynote.jp/201009290720426339/
http://43142.diarynote.jp/201109100857091783/
http://43142.diarynote.jp/201302281043262653/
▶︎過去の、シック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 4月15日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
http://43142.diarynote.jp/200904120633434116/
http://43142.diarynote.jp/201005011117591329/
http://43142.diarynote.jp/201104220822068448/
http://43142.diarynote.jp/201301051329276221/
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶︎ジェイムズ・ブラウン・トリビュート@ティピティナズ
http://43142.diarynote.jp/200702090041480000/
▶︎デイヴィッド・マシューズが語るザ・JBズのアレンジ
http://43142.diarynote.jp/?day=20110421
▶︎ザ・オリジナル・ジェイムス・ブラウン・バンド
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/
▶︎過去の、映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
▶︎映画、「ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶︎過去のザ・ニュー・パワー・ジェネレーション
http://43142.diarynote.jp/?day=20170401
<今日の、ギョギョギョ>
昼寝しちゃい、起きたらライヴ開演時間の25分前。うわー。でも、ちゃんと間に合った。さすが? 生活の刺激として、これはアリなのか、それとも経験しないで済むならない方がいいのか、一瞬考える。どーでもいいや。でも、すぐに適切に対応できるのが肝要と思う。ぼくの日々の生活にはもっと大切なことが山ほどある。
シスター・スレッジはフィラデルフィア出身の4人組コーラス・グループで、1975年にアトコ/アトランティックからデビューし、その全盛期となる『We Are Family』(Cottilion,1979)と『Love Somebody Tody』(Cottilion,1980)はシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)のナイル・ロジャーズと故バーナード・エドワーズの制作で、とくに全米総合2位に輝いた1979年作のタイトル・トラックはそのユニバーサル性を照らす曲として、今もシックの代表曲となっている。デビー・スレッジは1954年生まれで、一番エキゾな顔つきをしていましたね。なお、女優もしていた次女のジョニは今年の3月11日にフィニックスで亡くなった。
一曲目から、デビー・スレッジが全面に出て歌う。<プレイズ“ソウル・ミュージック”>というこの晩のキャッチ通り、マーヴィン・ゲイ、ファレル・ウィリアムス、ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)、プリンス(2002年11月19日)ら有名ソウル曲が次々に披露される。次は何かな? 少しワクワクできたな。アレンジは適切にジャジー化されていて、ラン・ドーキーの指さばきは実に闊達だなあと思う。長めのソロになると少し飽きたが、ジャズ入門として彼のピアノはおおいにありだろう。なんか、そのジャズの勘所を掴んだ彼の指さばきに触れながら、ぼくが制作者だったら、ラムゼイ・ルイス(2008年7月2日、2009年8月29日、2010年9月28日、2011年8月22日、2013年2月21日)の名快楽盤『ジ・イン・クラウド』(アーゴ、1965 年)のユーロ版みたいなのを作るのを提案するかもな〜んてふと思った。いかにも北欧系という感じのダブル・ベース奏者とドラマーは30代か。的確に演奏し、ジャズ文脈にあるソウル表現という像は、ちゃんと結んだ。
シスター・スレッジはもともとルックスがまずあったグループで、ニュートラルなノリの性格良さそうな姉妹を曲も作る制作陣が色をつけるという図式を持っていた(クリップを見ると、ダンスもおざなりだよなあ)ので、デビーさんを見たくてこの日の公演に足を運んだものの、特に彼女の歌唱に期待していたということはなかった。想像していた以上にジャジーな歌い方も見せた彼女の歌は、まあそこそこ。でも、初めて知る人だと40代かもと感じる人がいても不思議はない彼女は初々しくも、輝きあり。1曲はスネアを手で叩くドラマーとのデュオで披露した曲(スタンダードの「ダニー・ボーイ」だったっけ?)も披露した。かなりぼくは満足感を得たし、その総体は欧州と米国ソウルの好ましい関係を浮き上がらせるものになっていたか。
本編最後の曲は、「ウィ・アー・ファミリー」。米国ソウルやジャズは少なくても20世紀の音楽文脈において、いろんなところに住む普通の人々をユナイトする力を一番持っていた音楽であるとも、それを聞きながらぼくは思ってしまった。
▶︎過去の、ニルス・ラン・ドーキー
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▶︎過去の、ラムゼイ・ルイス
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▶︎過去の、シック
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http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
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▶過去の、JB
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▶︎ジェイムズ・ブラウン・トリビュート@ティピティナズ
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▶︎デイヴィッド・マシューズが語るザ・JBズのアレンジ
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▶︎ザ・オリジナル・ジェイムス・ブラウン・バンド
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▶︎過去の、映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」
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▶︎映画、「ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」
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▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶︎過去のザ・ニュー・パワー・ジェネレーション
http://43142.diarynote.jp/?day=20170401
<今日の、ギョギョギョ>
昼寝しちゃい、起きたらライヴ開演時間の25分前。うわー。でも、ちゃんと間に合った。さすが? 生活の刺激として、これはアリなのか、それとも経験しないで済むならない方がいいのか、一瞬考える。どーでもいいや。でも、すぐに適切に対応できるのが肝要と思う。ぼくの日々の生活にはもっと大切なことが山ほどある。
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