マイク・スターン。ボブ・ドロウ&ネリー・マッケイ
2015年6月5日 音楽 快活きわまりないキャラクターであるギタリストのマイク・スターン(2009年3月23日、2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日)のリーダー・グループの公演。彼にくわえて構成員は、ドラムのウィル・カルホーン(2008年8月6日)、エレクトリック・ベースのヴィクター・ウッテン(2000年8月12日、2004年3月24日、2008年9月8日)、テナー・サックスのボブ・フランチェスチーニ。ソロは各人しっかり、取る。丸の内・コットンクラブ。ファースト・ショウ。観客の歓声がとってもデカかった。
20分ほどの尺だった1曲目は、ヴァイタルなビートのジャンプ曲ながら、ブレイクした後は4ビートになり、その後は倍テンポに移行し、また立ったビートに戻ったりという、ビートや曲種がいろいろと変わる、聞いていて興味ひかれる曲。それに続く曲群はオープナーほどに身体が揺れるものはなかったが、ヌルくないがちんこフュージョンという質は持っていたはず。
ひえ〜と驚いてしまったのは、4弦のショート・スケールのモデルを手に質量感ありの演奏に終始したヴィクター・ウッテン。ええ、こんなにいい感じの電気ベーシストだったの? もっとペラペラ弾き倒す空虚な奏者だと思っていたが、これは考えを改めなくてはならない。最後のほうの長いベース・ソロにもびっくり。途中までは多彩な弾き方のもと多様で雄弁な演奏を披露し、途中からはサンプラーを駆使してのものになったのだが、こんな豊かな多重音ソロが聞けるとは思わなかった。才、あるな。
一世を風靡したブラック・ロック・バンドのリヴィング・カラーのドラマーとしてまず知られるカルホーンは、バスドラを2つ置いたセッッティングで演奏。レギュラーとマッチド・グリップ併用にて、けっこう場合によっては叩きまくる。彼の近作『Life in This World』(Motema、2013年)はタックヘッド/リヴィング・カラーのダグ・ウィンブッシュ(2000年4月9日)とロン・カーター(2001年6月7日、2004年1月14日、2010年5月6日、2011年1月30日、2012年3月3日、2012年12月11日、2014年1月19日、2014年9月7日)をベース奏者に据えた、”私の考えるジャズ”・アルバムだ。
スターンやウッテンのアルバムに参加しているフランチェスチーニ(NYサルサ大御所のウィリー・コロンのアレンジャーも務めているとか)は、へえこんな奏者なの? スタジオ仕事では各種リードを吹くようだが、ここではテナー・サックスを吹く。で、近年の奏者だとカマシ・ワシントン(2014年5月28日)を思わせるような濁った質感のブっとびブレイズを連発したりもし、また一方では時々ブレッカー兄弟(2000年3月2日;弟、2004年2月13日;弟、2009年6月18日;兄、2010年6月6日;兄、2012年6月13日;兄)の作法を思い出させるような電気エフェクトを吹き音にかましたりもする。
主役のスターンは、もうやんちゃかつ小僧的音楽愛好ココロ剥き出しに(それが、彼の美点なり)ロックぽくある流動的ギター演奏を繰り出す。それに触れつつ、1980年代初頭に音楽界に復帰した際のマイルス・デイヴィスにスターンが抜擢された理由の一つが分ったような気にもなった。
▶過去の、スターン
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196
▶過去の、ヴィクター・ウッテン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm バークシャー・フェスティヴァル 8/12
http://43142.diarynote.jp/200403241554160000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080908
▶過去の、ウィル・カルホーン
http://43142.diarynote.jp/200808090220540000/
▶過去の、ダグ・ウィンブッシュ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm ポーラ・コール・バンド
▶過去の、ロン・カーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401140000000000/
http://43142.diarynote.jp/201005071023536171/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201212141028575543/
http://43142.diarynote.jp/201401221302405299/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
▶過去の、ランディ・ブレッカー
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
▶過去の、マイケル ・ブレッカー
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200402171832080000/
その後は、南青山・ブルーノート東京(セカンド・ショウ)で、ボブ・ドロウ(2013年6月28日)とネリー・マッケイのショウを見る。ドロウの方には前回と同じ、ギターのスティーヴ・バーガーとウッド・ベースのパット・オリアリーが付く。その内容は、
http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2015/06/04/bob-dorough-nellie-mckay.html
▶過去の、ドロウ
http://43142.diarynote.jp/201307010908249319/
<今日の、雨>
17時ごろ。家を出る少し前に、どっひゃーという豪雨。やだなあ。だが、家を出るときには小降りに。雀も、鳴いていた。今年、最初のゲリラ豪雨? 夏が亜熱帯化しつつある日本の近年、部分的な雨無茶降りが決して珍しいことではなくなったが、今夏はどうだろう。それに会わない幸運を願いたい。夜半の返り道も、降雨量はそれなり。雨の日用の、なかなか中まで濡れてこない靴を梅雨前に用意したほうがいいかもなあ。大雨で外出し、靴の内側まで濡れるのってほんとヤ。ニュー・バランスのとっても防水するようなヘヴィー仕様のスニーカーを今日は履いたが、それ以外にも長靴じゃないものを用意しておきたい。
20分ほどの尺だった1曲目は、ヴァイタルなビートのジャンプ曲ながら、ブレイクした後は4ビートになり、その後は倍テンポに移行し、また立ったビートに戻ったりという、ビートや曲種がいろいろと変わる、聞いていて興味ひかれる曲。それに続く曲群はオープナーほどに身体が揺れるものはなかったが、ヌルくないがちんこフュージョンという質は持っていたはず。
ひえ〜と驚いてしまったのは、4弦のショート・スケールのモデルを手に質量感ありの演奏に終始したヴィクター・ウッテン。ええ、こんなにいい感じの電気ベーシストだったの? もっとペラペラ弾き倒す空虚な奏者だと思っていたが、これは考えを改めなくてはならない。最後のほうの長いベース・ソロにもびっくり。途中までは多彩な弾き方のもと多様で雄弁な演奏を披露し、途中からはサンプラーを駆使してのものになったのだが、こんな豊かな多重音ソロが聞けるとは思わなかった。才、あるな。
一世を風靡したブラック・ロック・バンドのリヴィング・カラーのドラマーとしてまず知られるカルホーンは、バスドラを2つ置いたセッッティングで演奏。レギュラーとマッチド・グリップ併用にて、けっこう場合によっては叩きまくる。彼の近作『Life in This World』(Motema、2013年)はタックヘッド/リヴィング・カラーのダグ・ウィンブッシュ(2000年4月9日)とロン・カーター(2001年6月7日、2004年1月14日、2010年5月6日、2011年1月30日、2012年3月3日、2012年12月11日、2014年1月19日、2014年9月7日)をベース奏者に据えた、”私の考えるジャズ”・アルバムだ。
スターンやウッテンのアルバムに参加しているフランチェスチーニ(NYサルサ大御所のウィリー・コロンのアレンジャーも務めているとか)は、へえこんな奏者なの? スタジオ仕事では各種リードを吹くようだが、ここではテナー・サックスを吹く。で、近年の奏者だとカマシ・ワシントン(2014年5月28日)を思わせるような濁った質感のブっとびブレイズを連発したりもし、また一方では時々ブレッカー兄弟(2000年3月2日;弟、2004年2月13日;弟、2009年6月18日;兄、2010年6月6日;兄、2012年6月13日;兄)の作法を思い出させるような電気エフェクトを吹き音にかましたりもする。
主役のスターンは、もうやんちゃかつ小僧的音楽愛好ココロ剥き出しに(それが、彼の美点なり)ロックぽくある流動的ギター演奏を繰り出す。それに触れつつ、1980年代初頭に音楽界に復帰した際のマイルス・デイヴィスにスターンが抜擢された理由の一つが分ったような気にもなった。
▶過去の、スターン
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196
▶過去の、ヴィクター・ウッテン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm バークシャー・フェスティヴァル 8/12
http://43142.diarynote.jp/200403241554160000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080908
▶過去の、ウィル・カルホーン
http://43142.diarynote.jp/200808090220540000/
▶過去の、ダグ・ウィンブッシュ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm ポーラ・コール・バンド
▶過去の、ロン・カーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401140000000000/
http://43142.diarynote.jp/201005071023536171/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201212141028575543/
http://43142.diarynote.jp/201401221302405299/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
▶過去の、ランディ・ブレッカー
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
▶過去の、マイケル ・ブレッカー
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200402171832080000/
その後は、南青山・ブルーノート東京(セカンド・ショウ)で、ボブ・ドロウ(2013年6月28日)とネリー・マッケイのショウを見る。ドロウの方には前回と同じ、ギターのスティーヴ・バーガーとウッド・ベースのパット・オリアリーが付く。その内容は、
http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2015/06/04/bob-dorough-nellie-mckay.html
▶過去の、ドロウ
http://43142.diarynote.jp/201307010908249319/
<今日の、雨>
17時ごろ。家を出る少し前に、どっひゃーという豪雨。やだなあ。だが、家を出るときには小降りに。雀も、鳴いていた。今年、最初のゲリラ豪雨? 夏が亜熱帯化しつつある日本の近年、部分的な雨無茶降りが決して珍しいことではなくなったが、今夏はどうだろう。それに会わない幸運を願いたい。夜半の返り道も、降雨量はそれなり。雨の日用の、なかなか中まで濡れてこない靴を梅雨前に用意したほうがいいかもなあ。大雨で外出し、靴の内側まで濡れるのってほんとヤ。ニュー・バランスのとっても防水するようなヘヴィー仕様のスニーカーを今日は履いたが、それ以外にも長靴じゃないものを用意しておきたい。
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