角銅真実、アグネス・オベル
2019年11月26日 音楽 神宮前・トランクホテルで、ユニバーサル・ミュージックのジャズ&クラシック部門が送り出す内外の二人の女性アーティストのショーケース・ライヴを見る。ともにちゃんとバンドを率いて6曲と9曲を披露。とくに後者は曲の尺も短くなく、1時間近くあるパフォーマンスをしたのではないか。
アコースティック・ギターをつまびきながら歌う角銅真実(2019年3月16日)は、生ギターやマンドリンやアコーディオンを手にする中村大史(少し、コーラスも取る)、チェロの巌裕美子、ダブル・ベースの秋田ゴールドマン(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日、2018年6月2日、2019年7月22日)の3人を擁する。中村と巌は、来年1月に出る角銅の『oar』のレコーディングに参加している。
間と漂う感覚を抱える、日本語によるウィスパー・ヴォーカル表現。へえと思ったのは、来年出るアルバムよりも、芯のある実演をしていると思えたこと。それは、角銅のアーティストとしての正の資質を接する者に伝える。芸大打楽器学科卒(ゆえに、同窓の石若駿〜2014年9月26日、2016年6月27日、2016年7月21日、2016年9月4日、2017年6月21日、2017年7月12日、2019年1月21日、2019年3月16日〜とは仲がいい)というからドラムやマリンバ、その他も出来ちゃうんだろうが、そういういろんな経験を通って来ているからこその余白も持つかな。
中村がバンジョーを手にしたクローザー「Lullaby」はアーシーさやビート感が増し、リアノン・ギデンズ(2016年3月15日)を想起させる仕上がりだった。わお。ぶっちゃけ、シンプルなサウンドのもと淡いメロディを伴う言葉/歌唱が宙に溶けていく感触を持つ近く出るアルバムよりも、ぼくは実演のほうにずっと魅力を感じた。
▶︎過去の、角銅真実
https://43142.diarynote.jp/?day=20190316
▶過去の、秋田ゴールドマン/SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
https://43142.diarynote.jp/201907230915151851/
▶︎過去の、石若駿
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170621
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180404
https://43142.diarynote.jp/201901231045028294/
https://43142.diarynote.jp/201903171331065828/
▶︎過去の、リアノン・ギデンズ
https://43142.diarynote.jp/?day=20160315
その後は、ベルリン在住のデンマーク人自作自演派シンガーのアグネス・オペル。ベルリンには住んで12年になり、デビューして間もなくデンマークで成功を得たが、それはベルリンで制作活動を始めてからのよう。来年2月にリリースされる新作『マイオピア』(通算5作目)は独グラモフォンと新たに契約してのもの。母親はクラシックを愛好していたものの、当人は高校中退で現場たたき上げ。彼女のアルバムを聞くと弦音なども入ってはいるものの、当人も(クラシックのレーベルである)独グラモフォンと契約して大丈夫なのかと思ったよう。同作、アメリカではブルーノートを介してリリースされる。
そんな彼女の新作はベルリンのホーム・スタジオですべての楽器や歌を扱い、自己プロデュースにて作ったと言っていたが、ここでは彼女のワーキング・バンドともに開かれる。そして、その処理がとてもオーガニックかつ、魅力的なので驚いた。
キーボードを弾きながら歌う(エフェクトのかかり具合の異なる2本のマイクを使用)当人に加え、ヴォオラ(と一部、キーボード)のアン・バッカー(オランダ人)、チェロ(と一部、小鍵盤)のクリスティーナ・コロペッキ(カナダ人)、電気ドラム(パーカッション的奏法をとるが、随時キック・パッドは用いる)や電気ヴァイブラフォンのルイス・アンナ・ドゥッガン(英国人)という女性奏者がつく。弦楽器奏者たちの足元には、膨大な機材が置かれていた。しかし、よくもまあ、この陣容の美点を100パーセント活かす起伏に富むアレンジを考えたものと感嘆。即興性はないが、もうその見事なバンド化サウンドはアーティスティックにしてプロフェッショナル。バンド員たちは適切にバックグラウンド・ヴォーカルものせ、一部は、“ゴシックが入ったエンヤ”と言いたくなるものあった。
漂う感触も抱える媚びたところのないユーロ情緒ポップ表現は、すべて英語にて。そんな彼女たちは新作がリリースされる2月から全33公演の欧州ツアーに出て、さらに4月からは4AD発のプロダクツはいまだ印象深いデッド・カン・ダンスの前座にて北米を回ることになっている。
▶︎過去の、デッド・カン・ダンスのメンバーが音楽をつけた映画
https://43142.diarynote.jp/?day=20120116
<今日の、あらら>
歯医者の受付のお姉さんから電話。正午からの診療予約を忘れていた。近くにある医院を使っているので、すぐに出向きことなきを得る。そういうの、自分としてはしっかりしているつもりだった(歯医者側もいつもぼくが時間に正確なので、もしやと電話したという)が、スケジュール表に書き込む際に誤ってしまった。インタヴューの日時の間違いじゃなくて幸い、としておこう。
アコースティック・ギターをつまびきながら歌う角銅真実(2019年3月16日)は、生ギターやマンドリンやアコーディオンを手にする中村大史(少し、コーラスも取る)、チェロの巌裕美子、ダブル・ベースの秋田ゴールドマン(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日、2018年6月2日、2019年7月22日)の3人を擁する。中村と巌は、来年1月に出る角銅の『oar』のレコーディングに参加している。
間と漂う感覚を抱える、日本語によるウィスパー・ヴォーカル表現。へえと思ったのは、来年出るアルバムよりも、芯のある実演をしていると思えたこと。それは、角銅のアーティストとしての正の資質を接する者に伝える。芸大打楽器学科卒(ゆえに、同窓の石若駿〜2014年9月26日、2016年6月27日、2016年7月21日、2016年9月4日、2017年6月21日、2017年7月12日、2019年1月21日、2019年3月16日〜とは仲がいい)というからドラムやマリンバ、その他も出来ちゃうんだろうが、そういういろんな経験を通って来ているからこその余白も持つかな。
中村がバンジョーを手にしたクローザー「Lullaby」はアーシーさやビート感が増し、リアノン・ギデンズ(2016年3月15日)を想起させる仕上がりだった。わお。ぶっちゃけ、シンプルなサウンドのもと淡いメロディを伴う言葉/歌唱が宙に溶けていく感触を持つ近く出るアルバムよりも、ぼくは実演のほうにずっと魅力を感じた。
▶︎過去の、角銅真実
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▶過去の、秋田ゴールドマン/SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
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http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
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▶︎過去の、石若駿
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
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▶︎過去の、リアノン・ギデンズ
https://43142.diarynote.jp/?day=20160315
その後は、ベルリン在住のデンマーク人自作自演派シンガーのアグネス・オペル。ベルリンには住んで12年になり、デビューして間もなくデンマークで成功を得たが、それはベルリンで制作活動を始めてからのよう。来年2月にリリースされる新作『マイオピア』(通算5作目)は独グラモフォンと新たに契約してのもの。母親はクラシックを愛好していたものの、当人は高校中退で現場たたき上げ。彼女のアルバムを聞くと弦音なども入ってはいるものの、当人も(クラシックのレーベルである)独グラモフォンと契約して大丈夫なのかと思ったよう。同作、アメリカではブルーノートを介してリリースされる。
そんな彼女の新作はベルリンのホーム・スタジオですべての楽器や歌を扱い、自己プロデュースにて作ったと言っていたが、ここでは彼女のワーキング・バンドともに開かれる。そして、その処理がとてもオーガニックかつ、魅力的なので驚いた。
キーボードを弾きながら歌う(エフェクトのかかり具合の異なる2本のマイクを使用)当人に加え、ヴォオラ(と一部、キーボード)のアン・バッカー(オランダ人)、チェロ(と一部、小鍵盤)のクリスティーナ・コロペッキ(カナダ人)、電気ドラム(パーカッション的奏法をとるが、随時キック・パッドは用いる)や電気ヴァイブラフォンのルイス・アンナ・ドゥッガン(英国人)という女性奏者がつく。弦楽器奏者たちの足元には、膨大な機材が置かれていた。しかし、よくもまあ、この陣容の美点を100パーセント活かす起伏に富むアレンジを考えたものと感嘆。即興性はないが、もうその見事なバンド化サウンドはアーティスティックにしてプロフェッショナル。バンド員たちは適切にバックグラウンド・ヴォーカルものせ、一部は、“ゴシックが入ったエンヤ”と言いたくなるものあった。
漂う感触も抱える媚びたところのないユーロ情緒ポップ表現は、すべて英語にて。そんな彼女たちは新作がリリースされる2月から全33公演の欧州ツアーに出て、さらに4月からは4AD発のプロダクツはいまだ印象深いデッド・カン・ダンスの前座にて北米を回ることになっている。
▶︎過去の、デッド・カン・ダンスのメンバーが音楽をつけた映画
https://43142.diarynote.jp/?day=20120116
<今日の、あらら>
歯医者の受付のお姉さんから電話。正午からの診療予約を忘れていた。近くにある医院を使っているので、すぐに出向きことなきを得る。そういうの、自分としてはしっかりしているつもりだった(歯医者側もいつもぼくが時間に正確なので、もしやと電話したという)が、スケジュール表に書き込む際に誤ってしまった。インタヴューの日時の間違いじゃなくて幸い、としておこう。
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