外苑前・月見る君想フで、地道に活動を続けている4人組ロック・バンドの東京ローカル・ホンクを見る。かつて久保田麻琴(会場にいらっしゃった。2009年10月12日、2010年4月15日、2010年11月21日、2011年8月7日ち2012年8月12日、2012年9月5日、2013年1月29日、2013年8月7日、2013年8月11日、2014年10月25日、2017年11月13日)がアルバムをプロデュースしたことがあって、その後に彼から誘いを受けてどこか(ここだったような)で見て以来、ものすご〜く間があいて彼らのライヴに接した。

 この晩は客席フロアの中央にアンプやドラムが置かれ見合うように位置しパフォーマンスするメンバーたちの周りを、お客(50歳がらみのバンドなのに、何気に客は若かったかも)が囲むという設定での実演。ぼくはステージ上に置かれた椅子に座って見た。

 おお、印象がだいぶ違う。まず、朗々と通るリード・ヴォーカル(と、ギター)の声にこんなだったけ? また、他のメンバーが取るコーラスも存在感あり。かつてはアーシーな通受け実直米国ロックにインスパイアされたバンドという印象があったが曲調も広がっていて、いい方に動いているなあと頷く。今の彼らは、<山ほどの歌心にとむ、地に足をつけた手作りロック>の担い手と推すにたる。技も知識もココロもある。ぼくは、ピーター・バラカンズ・ライヴ・マジック(2014年10月25日、2015年10月25日、2016年10月22日、2017年10月21日、2017年10月22日)に出てもなんら不思議はないよなあとも感じた。

 会場で、知人から精神科医の名越康文さんを紹介される。聞けば、前に東京ローカル・ホンクと一緒にやっていたことがあるそう。渋い米国ロックが好きなんですか? 僕はもっぱらブルースですけどね。彼、音楽もされるそうです。

▶過去の、久保田麻琴
http://43142.diarynote.jp/200405071410000000/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101204
http://43142.diarynote.jp/201302091324078636/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130920
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
http://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
▶︎過去の、ピーター・バラカンズ・ライヴ・マジック
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201610241405267224/
http://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
http://43142.diarynote.jp/201710240958114009/

<今日の、ありがとうございます>
 1部で失礼して、徒歩10分ぐらいのところにある北青山・プラッサオンゼに向かう。東京にブラジル音楽とブラジル料理を広く知らせた老舗の、真心のライヴ・ヴェニュー/レストラン。写真家として活躍されていた浅田英了さんが南米撮影旅のフライト中に逝去して(その報は当時、朝日新聞社会面で大きく掲載された)しまっていこう店を運営してきた奥様のクラウジアの誕生日を祝うパーティ・ライヴが持たれ、ゆかりのオールスター的なミュージシャンたちが華を添える。途中、クラウジアと娘の花梨ちゃんが挨拶。クラウジアの体力と店の入っているビル(開店した38年前からずっと同じ場所で営業している)の再開発などもあり、今年いっぱいで店を畳むことが告げられる。本当にお疲れ様、ですね。ぼくはブラジル音楽も聞くという人で、この店の多くのお客さんと異なり熱心な愛好者ではない。だが、いつの間にか母娘ともども懇意になり、楽しい時間をいろいろ過ごさせていただいている。なにげにこことの付き合いは、ぼくの音楽生活のご褒美の一つかもしれない。

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