ブラクストン・クック
2017年10月25日 音楽 ブラクストン・クック(2015年10月8日)はメリーランド州生まれで、ニューヨークに拠点を置くアルト・サックス奏者。彼はクリスチャン・スコット((2008年7月23日、2008年9月10日、2009年1月31日、2009年9月15日、2010年9月3日、2011年12月17日、2015年10月8日、2016年11月1日)の2015年作レコーディングや来日公演にも同行したこともある。モーション・ブルー・ヨコハマ。2セット、約100分のパフォーマンスを披露した。
ギターのアンドリュー・レンフロー、エレクトリック・ベースのザク・クロクサル、ドラムのトモという陣容で、事にあたる。ギタリストとベーシストは白人で完全にジャズを知っている人たちであり、秀逸な腕の持ち主。とくに、新作にも参加しているレンフローにクックは全幅の信頼をおいているようで、かなりソロを振る。で、彼のちゃんと芯を持つそれは良い。一方、ドラマーは日本人で、日本で調達されたよう。よく合わせていたな。
クックの自主制作による2015年デビュー・フル・アルバム『Braxton Cook Meets Butcher Brown』は、クリスチャン・スコットのバンドで一緒になったドラマーのコーリー・フォンヴィル(2016年11月1日)が参画するブッチャー・ブラウンをバックにしたインスト盤だった。フォンヴィルのドラムが格好いい同作(曲は2曲の共作を含め、すべてブラクストンが提供)はまさしくヒップホップ時代のグローヴァー・ワシントンJr.という内容であったが、2017年新作『Smewher in Between』(Fresh Selects。やはり全曲オリジナルにして、リズムが何気に良い)では曲によってはヴォーカルも取るようになり現代メロウ・ソウル色を前に出した曲が出て来たのがポイント。多分、雨のなか会場に来た人はそのヴォーカル・ナンバーの味の良さに惹かれて来た人のほうが多かったのではないか。
キーボード奏者が入らないなど片肺の設定による実演はアルバムで聞くことができる以上にジャジー。ブラクストンのブロウは突き抜け感はないものの、見事に誰々風と言うことができない自分のフレイズを紡いでいて好印象。なるほど、スコットが音大を出るか出ないかの頃のクックをバンドに誘ったのもよく分かる。そして、3分の1が歌もので、もう少し歌を聞きたかったかな。ファースト・セットでは小さなキーボードを抑えながら歌う場面もあり。また、サム・クックの「ユー・センド・ミー」のカヴァーも披露し(ソロ・パートは別のコード進行でやっていた)、それは彼の声質に合っていた。
そのヴォーカル曲に浸りつつ、秀でたソウル・ジャズ演奏者という定評を得つつ、トミー・リプーマの舵取りのもとヴォーカル表現に踏み出しスターになったジョージ・ベンソン(2016年9月17日)のことを思い出す。まあベンソンの成功は例外でははあるが、いかにもナイス・ガイな感じのクックも歌った方が可能性が広がるとぼくは考えている。
▶︎過去の、ブラクストン・クック
http://43142.diarynote.jp/?day=20151008
▶過去の、クリスチャン・スコット
http://43142.diarynote.jp/200807241546500000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080910
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/201112201159168538/
http://43142.diarynote.jp/201510091112494150/
http://43142.diarynote.jp/201611030803017474/
▶︎過去の、コーリー・フォンヴィル
http://43142.diarynote.jp/201611030803017474/
▶︎過去の、ジョージ・ベンソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
<今日の、ゲンメツ>
おお、もしかして今年初めての横浜行き? 少し早めに向かい、ヨコハマのディープ飲み屋街の野毛を散策。まだ、開いていない店も多いじちゃん。ホルモン焼き屋に入る。モワモワな油っぽい煙の中にいて、衣服にそうとう臭いがついたに違いない。その後、タクシーで赤レンガ倉庫に向かったのだが、運転手の無礼さに驚愕。ぼくの記憶に残るなか、タクシーに乗って一番イヤな気分になった。たまたまだろうが、横浜サイテーとなっちゃう。関係ないけど、東京は今初乗り410円だが、横浜は710円だかだった。ちょい乗り客獲得のために初乗り運賃を低くしたのは、東京だけであったのか。
ギターのアンドリュー・レンフロー、エレクトリック・ベースのザク・クロクサル、ドラムのトモという陣容で、事にあたる。ギタリストとベーシストは白人で完全にジャズを知っている人たちであり、秀逸な腕の持ち主。とくに、新作にも参加しているレンフローにクックは全幅の信頼をおいているようで、かなりソロを振る。で、彼のちゃんと芯を持つそれは良い。一方、ドラマーは日本人で、日本で調達されたよう。よく合わせていたな。
クックの自主制作による2015年デビュー・フル・アルバム『Braxton Cook Meets Butcher Brown』は、クリスチャン・スコットのバンドで一緒になったドラマーのコーリー・フォンヴィル(2016年11月1日)が参画するブッチャー・ブラウンをバックにしたインスト盤だった。フォンヴィルのドラムが格好いい同作(曲は2曲の共作を含め、すべてブラクストンが提供)はまさしくヒップホップ時代のグローヴァー・ワシントンJr.という内容であったが、2017年新作『Smewher in Between』(Fresh Selects。やはり全曲オリジナルにして、リズムが何気に良い)では曲によってはヴォーカルも取るようになり現代メロウ・ソウル色を前に出した曲が出て来たのがポイント。多分、雨のなか会場に来た人はそのヴォーカル・ナンバーの味の良さに惹かれて来た人のほうが多かったのではないか。
キーボード奏者が入らないなど片肺の設定による実演はアルバムで聞くことができる以上にジャジー。ブラクストンのブロウは突き抜け感はないものの、見事に誰々風と言うことができない自分のフレイズを紡いでいて好印象。なるほど、スコットが音大を出るか出ないかの頃のクックをバンドに誘ったのもよく分かる。そして、3分の1が歌もので、もう少し歌を聞きたかったかな。ファースト・セットでは小さなキーボードを抑えながら歌う場面もあり。また、サム・クックの「ユー・センド・ミー」のカヴァーも披露し(ソロ・パートは別のコード進行でやっていた)、それは彼の声質に合っていた。
そのヴォーカル曲に浸りつつ、秀でたソウル・ジャズ演奏者という定評を得つつ、トミー・リプーマの舵取りのもとヴォーカル表現に踏み出しスターになったジョージ・ベンソン(2016年9月17日)のことを思い出す。まあベンソンの成功は例外でははあるが、いかにもナイス・ガイな感じのクックも歌った方が可能性が広がるとぼくは考えている。
▶︎過去の、ブラクストン・クック
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▶過去の、クリスチャン・スコット
http://43142.diarynote.jp/200807241546500000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080910
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http://43142.diarynote.jp/201611030803017474/
▶︎過去の、コーリー・フォンヴィル
http://43142.diarynote.jp/201611030803017474/
▶︎過去の、ジョージ・ベンソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
<今日の、ゲンメツ>
おお、もしかして今年初めての横浜行き? 少し早めに向かい、ヨコハマのディープ飲み屋街の野毛を散策。まだ、開いていない店も多いじちゃん。ホルモン焼き屋に入る。モワモワな油っぽい煙の中にいて、衣服にそうとう臭いがついたに違いない。その後、タクシーで赤レンガ倉庫に向かったのだが、運転手の無礼さに驚愕。ぼくの記憶に残るなか、タクシーに乗って一番イヤな気分になった。たまたまだろうが、横浜サイテーとなっちゃう。関係ないけど、東京は今初乗り410円だが、横浜は710円だかだった。ちょい乗り客獲得のために初乗り運賃を低くしたのは、東京だけであったのか。
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