現代ソンの大御所ピアニスト/作編曲家/バンド・リーダーである、アダルベルト・アルバレスがハバナで亡くなった。アフロ・キューバン表現の最たるダンス・ミュージックであるソンはサルサの根本にもなっている。死因は、Covid-19による合併症とのこと。キューバの医療環境は高いと言われ、確かマイラ・アンドラーテ(2007年10月25日、2014年8月27日)は2007年にセビーリャで取材した際、高い医療を求めて母親がキューバに行って私を出産したと言っていたと記憶する。事実、キューバは対Covid-19 優秀国で医師を海外にも派遣していたが、この夏場に爆発的感染したことが報じられている。つまみ食いしかしていないぼくにはアルバレスの功績を書き留める蓄積はないが、しなやかな創造性を抱えた彼がいなかったらキューバのソンは停滞せざるを得なかったのではないか。円満な顔つきの彼は2013年から2018年にかけて国会議員を務めてもいたようで、人権派の態度を貫いたという。キューバの人々は深い悲しみを覚えているに違いない。

▶︎過去の、マイラ・ アンドラーデ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071025
https://43142.diarynote.jp/201408301136411048/

 女性ブルース・シンガーのキャロン・フランもお亡くなりになった。ピアノも弾く人で、天真爛漫な歌い口を持つ。そんな彼女は1990年代下半期にパーク・タワー・ブルース・フェスティヴァル〜今となっては、奇跡と書くとあまりに大袈裟だが、素晴らしいフェスであったと思う〜で、来日したよなあ。わりと遅咲きで、シングル盤は1960年代から出していたが、アルバムを出すのは1990年代に入ってからだった。彼女はサックス奏者やギタリストなど同業者と結婚しているが、後者のクラレンス・ホリモンとは双頭名義で来日公演を行った。何気に、旦那は色男だったよな? ルイジアナ州ラファイエット生まれで、ニューオーリンズやテキサス州など南部一円をベースとしたはず。ずっとそこに住んでいたのかな? なんか、ワタクシ様を貫いたブルース・レイディという所感も得るか。彼女は、カナダの2015年ドキュメンタリー映画「Im the Blues」にも出演した。

<ここのところ……>
 ここ数日、涼しい。とくに、今日は。とともに、感染者数は頭うちというか、少し下がり気味。とはいえ、3000人代は余裕でキープだが。夕方には、久しぶりに対面ではなくズーム取材をする。来週アタマのインタヴューもリモートだ。

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