1980年代前半に、アート・ブレイキー(1919年10月11日〜1990年10月16日)&ザ・ジャズ・メッセンジャーズのセカンド・ドラマーも務めたこともあったドラム名手がマサチューセッツ州ノースダートマスで、6年前から患っていた癌の合併症で亡くなった。ニュージャージー州のドラム家系に生まれ、3歳からパーカッションを叩くとともにトランペットも吹き、高校時代はファンク・バンドで演奏、大学もトランペット専攻で入ったという。

 ブルーノートが若手を集めたアウト・オブ・ブルーで1985年にアルバム・デビュー、今様な4ビートの皮切りとなる人物と言えるかもしれない。1988年からは日本主導のサムシング・エルス(米国ではブルーノートから出された)から順次リーダー作を出すとともに、エヴィデンス.シロッコ・ジャズ、クリス・クロス、自己レーベルのオニクスなどから25枚ほどのリーダー作をリリース。また、デイヴィッド・マレイ(2003年8月9日、2004年6月6 日、2012年9月28日、2013年7月22日)、トム・ハレル((2015年6月23日)、ユリ・ケイン、チャールズ・ロイド(2005年5月11日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日、2019年9月2日、2019年9月3日)ら敏感なジャズ・アーティストからも起用された。なお、テコンドーのマスターで、バークリー音大で教えていた彼はボストンにその道場を持っていたという話もある。
▶過去の、デイヴィッド・マレイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm(ハンラハンズ・コンジュア)
http://43142.diarynote.jp/200406062249580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120928
http://43142.diarynote.jp/201307230845338219/
▶︎過去の、チャールス・ロイド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
https://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
https://43142.diarynote.jp/201909031830055314/
https://43142.diarynote.jp/201909071014576603/
▶︎過去の、トム・ハレル
http://43142.diarynote.jp/201506251047401015/

 ザ・ウェイラーズのリーダーでもあった、大レゲエ・マンがジャマイカでお亡くなりになった。本名、ネヴィル・オライリー・リヴィングストン。ボブ・マーリーとはは幼少期からの付き合いで、彼の父親とマーリーの母親のもとに妹が生まれたりもし、2人はまさに義兄弟であり、ある時期までは最良の音楽仲間だった。世界的天下を取ろうとしていた1973年にウェイラーはザ・ウェイラーズを脱退し、ソロ・アーティストとして活動し出す。自らのレーベルであるソロモニクを設立。初期のアルバムはアイランドから出されたが、数多くのアルバム数を誇るその多くは同レーベルからリリースされた。何気にダンスホールではなくスクラッチ音を入れてのヒップホップとの親和性が高い曲をときに出すなどもし、例えば「Almighty Is A Rappa」とか「Teeni Wappaz」(ともに、2010作『Communication』に収録)などのラップ曲にぼくは惹かれたりもした。2018年(このとき、言語障害が残った)と2020年に彼は脳卒中で倒れ、入院中のアンドリュース記念病院で亡くなった。

▶︎過去の、バーニー・ウェイラーズが出てくる映画
https://43142.diarynote.jp/200806180854420000/

<今日の、無常じゃない>
 鍵盤奏者のキャメロン・グレイヴス(2015年9月30日、2020年1月5日、2020年2月15日)の新作『Seven』(Artistry/Mack Avenue)を聞いて笑った。録音は2018年2月から2019年2月にかけてなされ、33分弱で11曲収録。わー。こんなに収録時間が短いアルバムは久しぶり。しかも、インストゥメンタルのアルバムだからなー。蛇足だけど、スタイリストとメイクアップとヘア担当者と衣服提供者の名前もジャケには堂々クレジット。録音参加者は昨年2月の来日公演とまったく同じで、プラスしてカマシ・ワシントン(2014年5月28日、2015年10月31日、2016年12月6日、2018年8月19日、2019年9月2日)が2曲に参加。その聞き味は、本人はメタル・ジャズと称しているようだが、来日公演のときと同じだ。あーしかし、昨年彼が来日したころには新型コロナ・ウィルスに怯えてコンサートに行っていたわけで、それがもう1年以上たつんだなー。かなしいなー。
▶︎過去の、キャメロン・グレイヴス
https://43142.diarynote.jp/201510021221454336/
https://43142.diarynote.jp/202001060957069830/
https://43142.diarynote.jp/202002161253276164/
▶︎過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201511040742444324/
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
https://43142.diarynote.jp/201808211635045064/
https://43142.diarynote.jp/201909031830055314/

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