イェトゥルー・ルンデ。Groovin’( 齊藤易子、他)
2020年2月1日 音楽 ドイツに住むノルウェー人女性と日本人女性がリーダーとなる公演を、昼間と夜見る。それぞれ、ケルンとベルリン在住となるのかな。
まず、代官山・晴れたら空に豆まいて で、イェトゥルー・ルンデ(2017年11月19日)のマチネー公演。前回とまったく同じ豪華メンバーをつれて、パフォーマンスを行った。ドイツ人ギタリストのフロリアン・ゼンカー、オランダ人ピアニストのヴォルファート・ブレーデローデ(2016年5月14日)、ファーマーズ・マーケット(2001年6月16日、2008年5月24日、2012年11月15日 )で日本に来ているノルウェー人ドラマーのヤーレ・ヴェスぺシュタという面々。
幽玄、透明感、リリシズム……シャープなジャズ感覚をはらみつつも、それらプラスαの要素が自然に上乗せされたパフォーマンスは、もう“北の、オルタナティヴなジャズ”としてこれ以上何を求めるのというもの。感じ入り、聞き惚れました。今回、ドラマーのアイデア豊富な叩き味にも感心。また、今回あれっと思ったのは、ギターのゼンカーがけっこうフィーチャーされていたこと。それ、ルンデの体調が思わしくないための方策であったのだが、そのインスト部もとっても魅力的かつ新鮮であった。そして、歌う時間は前回時より短かったかもしれないが、ぼくはルンデの歌唱になんの不備も感じず。彼女は英語、フランス語、スキャットなどで歌っていた。アンコールは演奏陣、3人だけで対応。
リーダー作やスザンヌ・アビュール(2016年5月14日)作などECMから9作品関与作を出しているピアニストのヴォルファート・ブレーデローデは、今年10月に誰だかのサポートでくるようだ。
▶︎過去の、イェトゥルー・ルンデと同行者たち
https://43142.diarynote.jp/201711201009595785/
▶︎過去の、ファーマーズ・マーケット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200805281150320000/
http://43142.diarynote.jp/201211170929436724/
▶︎過去の、スザンヌ・アビュール
https://43142.diarynote.jp/201605240830291122/
鍵盤打楽器奏者の齊藤易子(2019年6月29日)が帰国中のおり、桐朋学園大学の先輩や後輩たちに声をかけて持たれたライヴ。渋谷・公園通りクラシックス。
今回はマリンバ(それには、KOROGIという商標が。福井県に本社があるメイカーのよう)を弾く齊藤易子にくわえ、パーカッションの佐藤直子(2019年11月25日)、ベースのカイドーユタカ(2014年7月22日)、ドラムの小林拡史(スネアを二つ置き。すべてマッチド・グリップで叩いていた)の4人にて演奏。“Groovin’”という公演名称は、この4人でやるギグのために用意されたもののよう。この面々で演奏するために2週間前に書いたと紹介された曲もあったが、曲はすべて齊藤が用意したものか。リフをもとに発展していく曲があったり、ブルージィと思わせる曲があったり。それなりに仕掛けが施されていたりもし、それをこなしてメンバー間で笑顔を交わす局面もあり。その様を受けて、ああこれは音楽家のプレイグラウンドになっているナと頷く。
仕掛け/構成のあり具合からけっこうプログ・ロックの愛好者に受けそうと思える局面も多々、あった。また、佐藤が少しパンデイロでアクセントをくわえていたものの「ワン・ノート・テクノ」という曲はほとんど齊藤のソロ演奏曲であったのだが、それは左手に持つ棒で鍵をミュートしながら右手で持つ一本のマレットで音色の表情が変わるリズムを刻むような曲だった。奏法はなんでも、いくらでもあり。その様が音楽家の自由謳歌の姿にすんなり繋がり、接していてとても気分が良い。彼女は多いときは右手2本、左手3本のマレットを持ち、意気揚々と演奏していた。
最後のほう、3曲で石原信輔が加わり、マリンバを連弾する。2人は左右の立ち位置を変えたり、どちらかがマリンバ前側に周り向き合って叩きあったり。石原は左右3本づづ、計6本のマレットを持って演奏したりもする。本編最後の曲はまず延々とフリーフォームでことがなされたが、それも面白い。その際に石原はストンプしたり、床を叩いたりとか自在。それ、どこか現代音楽流れの即興という感じがして、ぼくには新鮮だった。アンコールもフリーフォーム。その際の、カイドーのコントラバスのアルコ弾きソロはなかなか大胆。糸巻きもぐりぐりいじっていた。
旧知の気心が知れている人たちとの演奏のためか、齊藤のMCも何気に奔放。根がお転婆さんであるのが、よく分かりました。
▶︎過去の、齊藤易子
https://43142.diarynote.jp/201906301115529387/
▶︎過去の、佐藤直子
https://43142.diarynote.jp/?day=20191125
▶︎過去の、カイドーユタカ
https://43142.diarynote.jp/201407231341189225/
<今日の、あれ?>
昔から眠りが浅いのか、よく夢を見て、起きた際にも直近に見たそれはわりかし覚えているというタイプだった。これは夢なんだから楽しんじゃえと、よく夢を自分なりにコントロールすることもあった。だが、年をとってから、あまり夢を見ない(=起きても、夢を覚えていない)というように状況が変わった。てな塩梅であったのが、ここのところ起きた際、ああこんな夢を見ていたなとすぐに自覚することがまた多くなっている。今日は海外か日本かよく分からないが、バスに乗って目的地に行こうとしているのに、それがなかなか乗れず、いろいろ困惑思案しちゃっている……というもの。まだまだ、成長過程のようです。
まず、代官山・晴れたら空に豆まいて で、イェトゥルー・ルンデ(2017年11月19日)のマチネー公演。前回とまったく同じ豪華メンバーをつれて、パフォーマンスを行った。ドイツ人ギタリストのフロリアン・ゼンカー、オランダ人ピアニストのヴォルファート・ブレーデローデ(2016年5月14日)、ファーマーズ・マーケット(2001年6月16日、2008年5月24日、2012年11月15日 )で日本に来ているノルウェー人ドラマーのヤーレ・ヴェスぺシュタという面々。
幽玄、透明感、リリシズム……シャープなジャズ感覚をはらみつつも、それらプラスαの要素が自然に上乗せされたパフォーマンスは、もう“北の、オルタナティヴなジャズ”としてこれ以上何を求めるのというもの。感じ入り、聞き惚れました。今回、ドラマーのアイデア豊富な叩き味にも感心。また、今回あれっと思ったのは、ギターのゼンカーがけっこうフィーチャーされていたこと。それ、ルンデの体調が思わしくないための方策であったのだが、そのインスト部もとっても魅力的かつ新鮮であった。そして、歌う時間は前回時より短かったかもしれないが、ぼくはルンデの歌唱になんの不備も感じず。彼女は英語、フランス語、スキャットなどで歌っていた。アンコールは演奏陣、3人だけで対応。
リーダー作やスザンヌ・アビュール(2016年5月14日)作などECMから9作品関与作を出しているピアニストのヴォルファート・ブレーデローデは、今年10月に誰だかのサポートでくるようだ。
▶︎過去の、イェトゥルー・ルンデと同行者たち
https://43142.diarynote.jp/201711201009595785/
▶︎過去の、ファーマーズ・マーケット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200805281150320000/
http://43142.diarynote.jp/201211170929436724/
▶︎過去の、スザンヌ・アビュール
https://43142.diarynote.jp/201605240830291122/
鍵盤打楽器奏者の齊藤易子(2019年6月29日)が帰国中のおり、桐朋学園大学の先輩や後輩たちに声をかけて持たれたライヴ。渋谷・公園通りクラシックス。
今回はマリンバ(それには、KOROGIという商標が。福井県に本社があるメイカーのよう)を弾く齊藤易子にくわえ、パーカッションの佐藤直子(2019年11月25日)、ベースのカイドーユタカ(2014年7月22日)、ドラムの小林拡史(スネアを二つ置き。すべてマッチド・グリップで叩いていた)の4人にて演奏。“Groovin’”という公演名称は、この4人でやるギグのために用意されたもののよう。この面々で演奏するために2週間前に書いたと紹介された曲もあったが、曲はすべて齊藤が用意したものか。リフをもとに発展していく曲があったり、ブルージィと思わせる曲があったり。それなりに仕掛けが施されていたりもし、それをこなしてメンバー間で笑顔を交わす局面もあり。その様を受けて、ああこれは音楽家のプレイグラウンドになっているナと頷く。
仕掛け/構成のあり具合からけっこうプログ・ロックの愛好者に受けそうと思える局面も多々、あった。また、佐藤が少しパンデイロでアクセントをくわえていたものの「ワン・ノート・テクノ」という曲はほとんど齊藤のソロ演奏曲であったのだが、それは左手に持つ棒で鍵をミュートしながら右手で持つ一本のマレットで音色の表情が変わるリズムを刻むような曲だった。奏法はなんでも、いくらでもあり。その様が音楽家の自由謳歌の姿にすんなり繋がり、接していてとても気分が良い。彼女は多いときは右手2本、左手3本のマレットを持ち、意気揚々と演奏していた。
最後のほう、3曲で石原信輔が加わり、マリンバを連弾する。2人は左右の立ち位置を変えたり、どちらかがマリンバ前側に周り向き合って叩きあったり。石原は左右3本づづ、計6本のマレットを持って演奏したりもする。本編最後の曲はまず延々とフリーフォームでことがなされたが、それも面白い。その際に石原はストンプしたり、床を叩いたりとか自在。それ、どこか現代音楽流れの即興という感じがして、ぼくには新鮮だった。アンコールもフリーフォーム。その際の、カイドーのコントラバスのアルコ弾きソロはなかなか大胆。糸巻きもぐりぐりいじっていた。
旧知の気心が知れている人たちとの演奏のためか、齊藤のMCも何気に奔放。根がお転婆さんであるのが、よく分かりました。
▶︎過去の、齊藤易子
https://43142.diarynote.jp/201906301115529387/
▶︎過去の、佐藤直子
https://43142.diarynote.jp/?day=20191125
▶︎過去の、カイドーユタカ
https://43142.diarynote.jp/201407231341189225/
<今日の、あれ?>
昔から眠りが浅いのか、よく夢を見て、起きた際にも直近に見たそれはわりかし覚えているというタイプだった。これは夢なんだから楽しんじゃえと、よく夢を自分なりにコントロールすることもあった。だが、年をとってから、あまり夢を見ない(=起きても、夢を覚えていない)というように状況が変わった。てな塩梅であったのが、ここのところ起きた際、ああこんな夢を見ていたなとすぐに自覚することがまた多くなっている。今日は海外か日本かよく分からないが、バスに乗って目的地に行こうとしているのに、それがなかなか乗れず、いろいろ困惑思案しちゃっている……というもの。まだまだ、成長過程のようです。
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