山本精一/内橋和久。ミシェル・ンデゲオチェロ
2019年4月17日 音楽 まず、代官山・晴れたら空に豆まいてで、山本精一と内橋和久(2004年7月6日、2005年9月6日、2007年1月27日、2009年9月27日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年6月17日、2014年9月7日、2018年7月16日)のデュオによる実演を見る。お二人、同世代の関西人ですね。かつてピットインで録音されたギター合戦盤が出ていたが、ぬわんとこんかい山本は歌に専念、内橋が心に嵐を持つ伴奏役にまわるという設定なり。普段ギターを弾きながら歌う場合と違い、歌に専念できるので声量が2倍になり、本当はこうなんですみたいなMCを山本はした。
内橋のつまびきつつエフェクターを介するエレクトリック・ギター演奏にのり、(最初の方は少し安定していながったが)なるほど、堂々情の入った歌いっぷり。宝塚の著名曲(らしい)曲がオープナーとなるショウは日本語曲と英語曲が半々づつ、基本1960〜70年代の曲群か。日本語曲は演歌から「香港ブルース」や「ろっか・ばい・まい・べいびい」といった細野晴臣絡みの曲、洋楽はロバート・ワイアット作のマッチング・モール曲「O・キャロライン」やロジャー・ニコルズ作のカーペンターズのヒット曲「レイニー・デイズ・アンド・マンデイズ」なども披露。山本が内橋くんの青春の曲と紹介したサイモン&ガーファンクルの「ブックエンズ・テーマ」では内橋もコーラスをつけた。次の場への移動で、最後までは見れず。
かつて親しんだ歌を素直に慈しむ、そういう構図にジョン・ブライオンの“ラルゴ”ライヴ(2007年7月19日)を、ぼくは少し思い出した。
▶過去の、山本精一
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm ROVO
http://43142.diarynote.jp/200406080043380000/ ROVO
http://43142.diarynote.jp/200406100011020000/ ROVO
http://43142.diarynote.jp/200406111859060000/ ROVO
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http://43142.diarynote.jp/200607100307170000/ ROVO
http://43142.diarynote.jp/?day=20060827 ROVO
http://43142.diarynote.jp/200612060136540000/ ROVO
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/ 渋さ知らズ大オーケストラ
▶過去の、内橋和久
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090927
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20110522
http://43142.diarynote.jp/?day=20120617
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
https://43142.diarynote.jp/201807171220429185/
▶︎過去の、ジョン・ブライオン
https://43142.diarynote.jp/200707232252110000/
2019年のミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)の公演は、ギターのクリス・ブルース、キーボードのジェビン・ブルーニ、ドラムのエイブ・ラウンズというカルテットによる。ブルースとブルーニはここのところ彼女の公演に毎度同行しており、ラウンズも前回から来日メンバーで加わっている奏者だ。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。
とはいえ、今回はけっこう新たな感興を得たな。何気にまっつぐ、ストロング。おお、おお。今回はこう来るの、と引き込まれる部分があった。
まず、ンデゲオチェロのヴォーカル。これが地声で歌うものがまた増え、かつてのゆらゆらした情緒が払拭され、凛とした像を結ぶ。ベースを弾かずに歌だけを担当する曲もいくつか。その際、キーボード奏者が鍵盤ベース音をつける場合もあり。
今回も、すべて歌もの。バンド音はソロ・パートをいれることなくアンサンブルのみでことにあたり、曲の尺は長くなく、完全にポップ・ミュージック仕様。だが、それでも奏者4人の演奏音は秀でた知見と技がすけて見えるもので、ほれぼれ。今回、キーボード奏者の音の付け方のヴァリエイションが広がり存在感を増し、またレギュラー・グリップとマッチド・グリップ併用のドラマーがどっしりした叩き音をだしていたことも、新たな聞き味を得たことに繋がっていると感じる。
2018年新作(でき良し)は、やはりカヴァーもの。ゆえに今回もカヴァーもやったのだろうが(ジョージ・クリントンの「アトミック・ドッグ」はすぐに分かった)、どれもオリジナル曲をやっているみたいと思わされる。ゆらゆらした根無し草キブンが何気に横溢していた過去の(ニュー・ウェイヴ的)ヴォーカル路線と比べると、今回はきっちり地に足をつけた感じが倍加していて、自分の歌を毅然と開いているという風情が増していた! 結果的に今回はロックっぽい、シンガー・ソングライター的濃度が高いと、ぼくは感じた。
あと、今回のパフォーマンスで初めてだったのは、ンデゲオチェロの前に小さな鍵盤がおいてあって、ある曲の間奏で彼女はキーボード奏者の音と相乗し合うような感じで、それを少し押さえた。また、終盤の2曲で、初めてギタリストがソロを取る。その演奏、ブルージーさとアフリカ性を同居させるような手触りを持っていた。
ジャズかポップかとかいう浅薄な仕切りの不毛さを示唆するような、深みある、圧巻の大人のヴォーカル表現。その開く様を見逃さんと対峙するお客さんも、その質に見合ったものであったと思う。
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
http://43142.diarynote.jp/201311191050581790/
http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
<今日は、お座り>
晴れたら空に豆まいてに行くときは、一つだけ留意することがある。ここはフロアを畳敷きにしてライヴをやる場合があり、その際は靴を脱がなきゃいけないので、靴は履き脱ぎがしやすいもので向かうということ。そしたら、今日はそうだった。靴を入れる袋が立派なものになっていた。しかし、椅子ではなく、ずっと床に座っているのは少し疲れるナ。途中から、もぞもぞ姿勢をかえる。そういう人、あまり見受けられなくて、それはぼくだけ?
内橋のつまびきつつエフェクターを介するエレクトリック・ギター演奏にのり、(最初の方は少し安定していながったが)なるほど、堂々情の入った歌いっぷり。宝塚の著名曲(らしい)曲がオープナーとなるショウは日本語曲と英語曲が半々づつ、基本1960〜70年代の曲群か。日本語曲は演歌から「香港ブルース」や「ろっか・ばい・まい・べいびい」といった細野晴臣絡みの曲、洋楽はロバート・ワイアット作のマッチング・モール曲「O・キャロライン」やロジャー・ニコルズ作のカーペンターズのヒット曲「レイニー・デイズ・アンド・マンデイズ」なども披露。山本が内橋くんの青春の曲と紹介したサイモン&ガーファンクルの「ブックエンズ・テーマ」では内橋もコーラスをつけた。次の場への移動で、最後までは見れず。
かつて親しんだ歌を素直に慈しむ、そういう構図にジョン・ブライオンの“ラルゴ”ライヴ(2007年7月19日)を、ぼくは少し思い出した。
▶過去の、山本精一
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▶︎過去の、ジョン・ブライオン
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2019年のミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)の公演は、ギターのクリス・ブルース、キーボードのジェビン・ブルーニ、ドラムのエイブ・ラウンズというカルテットによる。ブルースとブルーニはここのところ彼女の公演に毎度同行しており、ラウンズも前回から来日メンバーで加わっている奏者だ。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。
とはいえ、今回はけっこう新たな感興を得たな。何気にまっつぐ、ストロング。おお、おお。今回はこう来るの、と引き込まれる部分があった。
まず、ンデゲオチェロのヴォーカル。これが地声で歌うものがまた増え、かつてのゆらゆらした情緒が払拭され、凛とした像を結ぶ。ベースを弾かずに歌だけを担当する曲もいくつか。その際、キーボード奏者が鍵盤ベース音をつける場合もあり。
今回も、すべて歌もの。バンド音はソロ・パートをいれることなくアンサンブルのみでことにあたり、曲の尺は長くなく、完全にポップ・ミュージック仕様。だが、それでも奏者4人の演奏音は秀でた知見と技がすけて見えるもので、ほれぼれ。今回、キーボード奏者の音の付け方のヴァリエイションが広がり存在感を増し、またレギュラー・グリップとマッチド・グリップ併用のドラマーがどっしりした叩き音をだしていたことも、新たな聞き味を得たことに繋がっていると感じる。
2018年新作(でき良し)は、やはりカヴァーもの。ゆえに今回もカヴァーもやったのだろうが(ジョージ・クリントンの「アトミック・ドッグ」はすぐに分かった)、どれもオリジナル曲をやっているみたいと思わされる。ゆらゆらした根無し草キブンが何気に横溢していた過去の(ニュー・ウェイヴ的)ヴォーカル路線と比べると、今回はきっちり地に足をつけた感じが倍加していて、自分の歌を毅然と開いているという風情が増していた! 結果的に今回はロックっぽい、シンガー・ソングライター的濃度が高いと、ぼくは感じた。
あと、今回のパフォーマンスで初めてだったのは、ンデゲオチェロの前に小さな鍵盤がおいてあって、ある曲の間奏で彼女はキーボード奏者の音と相乗し合うような感じで、それを少し押さえた。また、終盤の2曲で、初めてギタリストがソロを取る。その演奏、ブルージーさとアフリカ性を同居させるような手触りを持っていた。
ジャズかポップかとかいう浅薄な仕切りの不毛さを示唆するような、深みある、圧巻の大人のヴォーカル表現。その開く様を見逃さんと対峙するお客さんも、その質に見合ったものであったと思う。
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
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<今日は、お座り>
晴れたら空に豆まいてに行くときは、一つだけ留意することがある。ここはフロアを畳敷きにしてライヴをやる場合があり、その際は靴を脱がなきゃいけないので、靴は履き脱ぎがしやすいもので向かうということ。そしたら、今日はそうだった。靴を入れる袋が立派なものになっていた。しかし、椅子ではなく、ずっと床に座っているのは少し疲れるナ。途中から、もぞもぞ姿勢をかえる。そういう人、あまり見受けられなくて、それはぼくだけ?
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