サクソフォビア・ファンク・プロジェクト
2019年3月28日 音楽 麹町・インスティトゥト・セルバンテス東京で、アルト・サックス、テナー・サックス、電気ギター、電気ベース、ドラムという編成を持つ、スペインのマヨルカ島からやってきた5人組を見る。15 年前に大久保嘉人が当時1部にいた同島のチームに入ったことがあり、そこはブイカ(2017年3月7日)の出身地でもありますね。
非英語圏の人でも日本公演時のMCは英語でする場合が今は多いが、彼らはすべてスペイン語。新鮮? マヨルカ島はインターナショナルなリゾート地なはずで、地元では観光客相手のギグが多いと考えるのが妥当であり、英語が話せても不思議はなく、それは今回の場所に合わせた? ギターとベース以外は、臨機応変に(?)生音でタスクをこなす。入場時に演目表を配布、そこには作曲者の名前も表記されていて丁寧な配慮あり。
二人のサックス奏者はなかなかに吹ける。アンサンブルもソロも、ほうと頷ける。演目は半数近くがオリジナルで、あとはたとえば、ロイ・ハーグローヴ(2003年2月18日、2003年9月21日、2004年12月2日、2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月24日、2011年2月22日、2012年3月23日、2014年2月19日、2016年1月27日、2017年3月2日、2018年3月1日)作のいまのところ21世紀最大のジャズ・スタンダードという言い方もあながち大げさではない「ストラスブール・サンドニ駅」をやっていて、ほう。日本ではその流れを受けて、SOIL & “PIMP” SESSIONS (2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日、2018年6月2日)がオリジナル作でお披露目していますね。サム・クックの「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」も演奏していたが、これれもハーグローヴのライヴにおける十八番曲で、彼経由でこれを取り上げたか。
さらに彼らはヴィクター・ウッテン(2000年8月12日、2004年3月24日、2008年9月8日、2015年6月5日 )の曲もカヴァーしていたが、かような回路からは大まかに言えば熱心なソウル/ファンク愛好から来たというよりは、ジャズ/フュージョン興味に娯楽性を求めた末にこういう形になったという感じを接する者に与える。だからアルト・サックスは野卑な吹き方をしてもメイシオ・パーカー(1999年8月6~8日、1999年10月28日、2001年4月17日、2002年11月19日、2005年9月6日、2007年9月13日、2009年1月21日、2010年2月16日、2010年9月3日、2013年2月2日、2015年7月27日、2016年7月18日)的なイディオムを持たない。ドラマーのソロのパートも完全にジャズ流儀でなされた。他に有名どころでは、トロンボーン・ショーティ(2010年12月13日、2012年2月2日)の曲もやった。
3分の1では、肉声が入る。アルト・サックスとギターの前にマイクが立てられ、その二人が担う。終盤のオリジナルの1曲は英語詞による完全な歌曲で、それはギターリストが歌う。彼も二人のサックス奏者とともに多くのソロ・パートを与えられたが、なかなか勘所を掴む演奏をする。一番最後に披露された彼らの代表曲らしい「オー・ザッツ・ファンキー!」という曲はアヴェレイジ・ホワイト・バンド( 2007年11月26日。2014年01月29日 )の「ピック・アップ・ザ・ピーセス」を下敷きにした曲だった。
▶︎過去の、ブイカ
https://43142.diarynote.jp/201703091111186566/
▶過去の、ロイ・ハーグローヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm 18日、ディレクションズ・イン・ミュージック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm 21日
http://43142.diarynote.jp/200412111742300000/
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201102240921561671/
http://43142.diarynote.jp/201203260806527228/
http://43142.diarynote.jp/201402201343247604/
http://43142.diarynote.jp/201601301016081732/
http://43142.diarynote.jp/201703081443314613/
https://43142.diarynote.jp/201803031242579295/
▶過去の、SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
▶過去の、メイシオ・パーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130313320000/
http://43142.diarynote.jp/200709171112310000/
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
http://43142.diarynote.jp/201002171552164447/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201508050852067247/
http://43142.diarynote.jp/201607191314481207/
https://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
▶過去の、ヴィクター・ウッテン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm バークシャー・フェスティヴァル 8/12
http://43142.diarynote.jp/200403241554160000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080908
https://43142.diarynote.jp/?day=20150605
▶過去の、トロンボーン・ショーティ
http://43142.diarynote.jp/201012150816313582/
http://43142.diarynote.jp/201202090942324966/
▶︎過去の、アヴェレージ・ホワイト・バンド関連
http://43142.diarynote.jp/200711290931440000/ AWB
http://43142.diarynote.jp/200603100921150000/ ハーミッシュ・スチュアート
https://43142.diarynote.jp/201401301533407584/ AWB
https://43142.diarynote.jp/201804181343243905/ スティーヴ・フェローニ
<来月に日本盤が出る、カタルーニャの人たち>
そういえば、ライナーノーツを書いたのだが、来月にはバルセロナを拠点に置く3人の女性ヴォーカリスト付き大所帯バンドのザ・グラモフォン・オールスターズ・ビッグ・バンドの『マラカ・ソウル』がP-ヴァインから出る。元々はジャマイカン・ミュージック愛好バンドとしてスタートし、スティーヴィ・ワンダー曲ほかをイナセに取り上げるなどしながらソウル/ファンク度数を強める方に出て開花したビッグ・バンド。そちらは英語のもと、ファンキー度とエンタテインメント性と南国感覚が爆発していて笑顔になれる。映像を見ると、ライヴも超期待できそう。
非英語圏の人でも日本公演時のMCは英語でする場合が今は多いが、彼らはすべてスペイン語。新鮮? マヨルカ島はインターナショナルなリゾート地なはずで、地元では観光客相手のギグが多いと考えるのが妥当であり、英語が話せても不思議はなく、それは今回の場所に合わせた? ギターとベース以外は、臨機応変に(?)生音でタスクをこなす。入場時に演目表を配布、そこには作曲者の名前も表記されていて丁寧な配慮あり。
二人のサックス奏者はなかなかに吹ける。アンサンブルもソロも、ほうと頷ける。演目は半数近くがオリジナルで、あとはたとえば、ロイ・ハーグローヴ(2003年2月18日、2003年9月21日、2004年12月2日、2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月24日、2011年2月22日、2012年3月23日、2014年2月19日、2016年1月27日、2017年3月2日、2018年3月1日)作のいまのところ21世紀最大のジャズ・スタンダードという言い方もあながち大げさではない「ストラスブール・サンドニ駅」をやっていて、ほう。日本ではその流れを受けて、SOIL & “PIMP” SESSIONS (2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日、2018年6月2日)がオリジナル作でお披露目していますね。サム・クックの「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」も演奏していたが、これれもハーグローヴのライヴにおける十八番曲で、彼経由でこれを取り上げたか。
さらに彼らはヴィクター・ウッテン(2000年8月12日、2004年3月24日、2008年9月8日、2015年6月5日 )の曲もカヴァーしていたが、かような回路からは大まかに言えば熱心なソウル/ファンク愛好から来たというよりは、ジャズ/フュージョン興味に娯楽性を求めた末にこういう形になったという感じを接する者に与える。だからアルト・サックスは野卑な吹き方をしてもメイシオ・パーカー(1999年8月6~8日、1999年10月28日、2001年4月17日、2002年11月19日、2005年9月6日、2007年9月13日、2009年1月21日、2010年2月16日、2010年9月3日、2013年2月2日、2015年7月27日、2016年7月18日)的なイディオムを持たない。ドラマーのソロのパートも完全にジャズ流儀でなされた。他に有名どころでは、トロンボーン・ショーティ(2010年12月13日、2012年2月2日)の曲もやった。
3分の1では、肉声が入る。アルト・サックスとギターの前にマイクが立てられ、その二人が担う。終盤のオリジナルの1曲は英語詞による完全な歌曲で、それはギターリストが歌う。彼も二人のサックス奏者とともに多くのソロ・パートを与えられたが、なかなか勘所を掴む演奏をする。一番最後に披露された彼らの代表曲らしい「オー・ザッツ・ファンキー!」という曲はアヴェレイジ・ホワイト・バンド( 2007年11月26日。2014年01月29日 )の「ピック・アップ・ザ・ピーセス」を下敷きにした曲だった。
▶︎過去の、ブイカ
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▶過去の、ロイ・ハーグローヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm 18日、ディレクションズ・イン・ミュージック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm 21日
http://43142.diarynote.jp/200412111742300000/
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http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
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▶過去の、SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
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http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
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▶過去の、メイシオ・パーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130313320000/
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▶過去の、ヴィクター・ウッテン
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http://43142.diarynote.jp/?day=20080908
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▶過去の、トロンボーン・ショーティ
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▶︎過去の、アヴェレージ・ホワイト・バンド関連
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https://43142.diarynote.jp/201804181343243905/ スティーヴ・フェローニ
<来月に日本盤が出る、カタルーニャの人たち>
そういえば、ライナーノーツを書いたのだが、来月にはバルセロナを拠点に置く3人の女性ヴォーカリスト付き大所帯バンドのザ・グラモフォン・オールスターズ・ビッグ・バンドの『マラカ・ソウル』がP-ヴァインから出る。元々はジャマイカン・ミュージック愛好バンドとしてスタートし、スティーヴィ・ワンダー曲ほかをイナセに取り上げるなどしながらソウル/ファンク度数を強める方に出て開花したビッグ・バンド。そちらは英語のもと、ファンキー度とエンタテインメント性と南国感覚が爆発していて笑顔になれる。映像を見ると、ライヴも超期待できそう。
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