フリート・フォクシーズ
2018年1月18日 音楽 音楽的にも思慮の部分でもなにかと深いと感じさせるシアトル拠点のロック・バンド(2012年1月20日)をゼップ・ダインバーシティお台場で見る。わー、彼らを見るのは6年ぶりとなるのか。なんか、ボケボケの身としては3年ぶりぐらいの感覚だよー。前回来日公演以降、彼らはバンドの活動を休止し、いろいろと個人活動に向かっていた。そして初夏にノンサッチから新作『クラック-アップ』をリリースし、いろんな所を回り、彼らはまた日本にやってきた。
計6人(だったよな?)で、生理的に雄大な、賢人のフォーク・ロックを送り出す。それなりにエレクトリックな楽器も用いているのに、こんだけふんわりフォーキーな感覚を出すのは興味深い。とともに、それは文化〜草食系という所感も導くか。うち、一人は、2種類の管楽器、鍵盤、ギター、パーカッションなどをいろいろ持ち換えたが、フルート以外はあまり聞こえなかった。コーラスは少しザ・ビーチ・ボーイズ(2014年3月28日)みたい。
いろいろな偉人達の表現を知ったうえで、悠々と展開される大人のロック表現。途中でフロントに立つロビン・ペックノールオは、生ギター弾き語りもした。その簡素な設定で歌声に触れると、歌がうまいなと素直に思わせられる。そのトーンは静的ではあるものの、一方では毅然とした態度の強さがあると思わせた。そして、以降どんどんスケール感が増大し、場が盛り上がっていく様には頷く。日本好きの彼らは、かつてEC (2006年11月20日) もカヴァーしていたYMOの「ビハインド・ザ・マスク」も披露。彼ら、昨日が坂本龍一(2011年8月7日、2012年3月21日、2012年8月12日、2013年8月11日)の誕生日であることも知っていたよう。ぼくは知りませんでした。
フリート・フォクシーズについてアメリカーナという形容をする人がいるが、ぼくはまったくそうは思わない。だって、彼らの音楽にはノスタルジックなところ〜失われたものに対する郷愁が実はないし、過去US表現の残像をひねりとともに浮き上がらせる感覚がない。フォクシーズは過去には明るいものの、今と向き合い、今の事象を歌おうとしていると、今回の公演で改めて確認できた。
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▶︎過去の、フリート・フォクシーズ
http://43142.diarynote.jp/201201271242599633/
▶︎過去の、ザ・ビーチ・ボーイズ
http://43142.diarynote.jp/201403291149242320/
▶過去の、エリック・クラプトン
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
▶過去の、坂本龍一
http://43142.diarynote.jp/?day=20110807
http://43142.diarynote.jp/?day=20120321
http://43142.diarynote.jp/?day=20120812
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
<今日の、ありがたい記憶>
ホナウジーニことホナウド・デ・アシス・モレイラの引退報道がされた。37歳、まあいい年頃か。しかし、彼とリオネル・メッシのFCバルセロナにおける主役交代の端緒(2007年10月28日)を見ている身としては、いろいろ思うところはある。ま、一度でも彼をちゃんと現場で見ることが出来たのは良かった。サッカー選手と違い、音楽家はよく来日するのでなにかと見ることが出来る機会があり(なにより、現役で活動できる出来る期間も長いしね)、ありがたいなともふと思った? それで、今月にある高齢の名ピアニストを見に行くことに決めました。ところで、15日にザ・クランベリーズのドロレス・オリオーダンがロンドンで亡くなったことが報じられた。彼女達をクアトロで見たような気がするが。彼女達がいなかったら、ぼくはフェイ・ウォンに興味を持つこともなかったかもしれない。
▶︎過去の、ホナウジーニョ
http://43142.diarynote.jp/200711080728570000/
計6人(だったよな?)で、生理的に雄大な、賢人のフォーク・ロックを送り出す。それなりにエレクトリックな楽器も用いているのに、こんだけふんわりフォーキーな感覚を出すのは興味深い。とともに、それは文化〜草食系という所感も導くか。うち、一人は、2種類の管楽器、鍵盤、ギター、パーカッションなどをいろいろ持ち換えたが、フルート以外はあまり聞こえなかった。コーラスは少しザ・ビーチ・ボーイズ(2014年3月28日)みたい。
いろいろな偉人達の表現を知ったうえで、悠々と展開される大人のロック表現。途中でフロントに立つロビン・ペックノールオは、生ギター弾き語りもした。その簡素な設定で歌声に触れると、歌がうまいなと素直に思わせられる。そのトーンは静的ではあるものの、一方では毅然とした態度の強さがあると思わせた。そして、以降どんどんスケール感が増大し、場が盛り上がっていく様には頷く。日本好きの彼らは、かつてEC (2006年11月20日) もカヴァーしていたYMOの「ビハインド・ザ・マスク」も披露。彼ら、昨日が坂本龍一(2011年8月7日、2012年3月21日、2012年8月12日、2013年8月11日)の誕生日であることも知っていたよう。ぼくは知りませんでした。
フリート・フォクシーズについてアメリカーナという形容をする人がいるが、ぼくはまったくそうは思わない。だって、彼らの音楽にはノスタルジックなところ〜失われたものに対する郷愁が実はないし、過去US表現の残像をひねりとともに浮き上がらせる感覚がない。フォクシーズは過去には明るいものの、今と向き合い、今の事象を歌おうとしていると、今回の公演で改めて確認できた。
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▶︎過去の、フリート・フォクシーズ
http://43142.diarynote.jp/201201271242599633/
▶︎過去の、ザ・ビーチ・ボーイズ
http://43142.diarynote.jp/201403291149242320/
▶過去の、エリック・クラプトン
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
▶過去の、坂本龍一
http://43142.diarynote.jp/?day=20110807
http://43142.diarynote.jp/?day=20120321
http://43142.diarynote.jp/?day=20120812
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
<今日の、ありがたい記憶>
ホナウジーニことホナウド・デ・アシス・モレイラの引退報道がされた。37歳、まあいい年頃か。しかし、彼とリオネル・メッシのFCバルセロナにおける主役交代の端緒(2007年10月28日)を見ている身としては、いろいろ思うところはある。ま、一度でも彼をちゃんと現場で見ることが出来たのは良かった。サッカー選手と違い、音楽家はよく来日するのでなにかと見ることが出来る機会があり(なにより、現役で活動できる出来る期間も長いしね)、ありがたいなともふと思った? それで、今月にある高齢の名ピアニストを見に行くことに決めました。ところで、15日にザ・クランベリーズのドロレス・オリオーダンがロンドンで亡くなったことが報じられた。彼女達をクアトロで見たような気がするが。彼女達がいなかったら、ぼくはフェイ・ウォンに興味を持つこともなかったかもしれない。
▶︎過去の、ホナウジーニョ
http://43142.diarynote.jp/200711080728570000/
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