映画「関ヶ原」。ベル・アンド・セバスチャン。ピーター・マーティン・トリオ
2017年10月4日 音楽 ものすごーく久しぶりに、ゆりかもめに乗る。もし、台場のほうに来るとしても、JRのりんかい線を使っていたからな。そしたら、モノレールの中はアジアからの観光客だらけ。でも、車窓からの風景を見て、これは観光にとても適していると思わずにはいられず。
台場では、二つのソニー系エンターテインメント施設に行く。まず、ユナイテッドシネマ アクアシティお台場で、映画「関ヶ原」を見る。かつてトリビュート・トゥ・ラヴ・ジェネレーションというワールド・ビート系も多々出たソニー運営のライヴ・レストランがあり、そこには一時良く行っていたけど、それがあったビルはここだったのかな。なんか、懐かしい。10を超える映画館を持つシネコンの方には、さすが観光客はいない。開演5分前に中に入ったら、ぼくだけ。ビビった。
ところで、ぼくは戦国もの、もとい歴史に疎い人間で、それと繋がり、その手の映画にはとんと興味が持てない。そういえば高校のとき、いかに自分は歴史に興味が持てないかを新任の社会史教諭にこんこんと説いたら、試験の点数を大幅に上回ったいい点を通知表でいただいたことがあった。いい先生だったナ(そんなぼくなので、とうぜん、受験は地理や政経で受けた)。ゆえに、“関ヶ原”と聞いてもぜんぜんピンとこない。なのに、ぼくが見に行ったのは、知人がずっぽり絡んだ映画であったからだ。
そしたら、ある程度、その前後の史実を知っている前提で作っているのか、まるでストーリーが分からない。もう、冒頭の河原のシーンから????の連続。出て来る武士の名前は一応多くは知っているもののどういう人かは全然知識がないので、登場人物の会話も30パーセントほどしか理解できなかった。なかなかにオレは成人として備わっているべき知識を持っていない人間のなのかと思ったかな。映像は丁寧に撮られていて、よく撮影場所を見つけたり、セットを作ったりしたな。音楽はハマり、壮大。あと、前半でいなくなり猿には似ていなかったが、豊臣秀吉役の人が一番演技が上手いと思った。
▶︎過去の、トリビュート・トゥ・ラヴ・ジェネレーションのベスト・アクト(おそらく)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm カルリーニョス・ブラウン
その後は、近くのZeppダイバーシティ東京に行く。徒歩10分弱、ぐらいの距離か。広い通路を会場に向かい渡りながら、昔メキシコ人のマーゴス・エレーラ(2004年9月25日)をこういう大きな野外通路で見たなと思い出す。そして、スコットランドのグラスゴーのロックを代表するベル・アンド・セバスチャン(2011年3月4日)を見た。この8月は延々米国ツアーをやったらしいが、スプーン(2008年2月6日)と一緒だったハルウッド・ボウル公演(本当に、ここでやったならすごい、デカいですよ〜)を見た知人からのお誕生日おめでとうメールに、今の彼らならキミも気にいるはずとか、書いてあったんだよな。そしたら、なるほど一度上がった(目標を達成し、活動を止めた)バンドならではの、いい意味での成熟や和気藹々具合があって、手触りが良い。なんか、そのこなれ具合に、グラスゴー版ビーチ・ボーイズ(2014年3月28日)というような所感を持ってしまったかも。どこか、黄昏たところも持つのも、その感想につながっている?
多い時で、サポートの奏者を含め9人がステージに上がる。トランペットやチェロが入る曲もある。MCによれば、渋谷から最寄りの東京テレポートまで電車で来たそう(りんかい線で一本で来れますね)。そしたら、その後の曲では列車から東京テレポート駅に降り、会場に向かう映像が背後に映し出された。ステージ後方に映し出される映像はそれぞれに気が利いていて、それも楽しい。しッかりと自分たちの立ち位置、見てくれる人たちのもろもろを捉えているという風情〜そして、それはグラスゴウという風土も伝えると思わせられるものであったか〜、マルでした。
▶︎過去の、ベル・アンド・セバスチャン
http://43142.diarynote.jp/201103091608158507/
▶︎過去の、マーゴス・エレーラ
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
▶︎過去の、スプーン
http://43142.diarynote.jp/200802100026420000/
▶︎過去の、ハリウッド・ボウルでの公演
http://43142.diarynote.jp/200707232251010000/
▶︎過去の、マイク・ラヴ/ザ・ビーチ・ボーイズ
http://43142.diarynote.jp/201403291149242320/
この日は、もう一つ。ジャズ・ピアニストのピーター・マーティン(2008年9月22日、2010年3月23日、2014年9月16日、2016年2月18日、2017年5月29日)を、丸の内・コットンクラブで見る。前回と同じく、ベースのルーベン・ロジャース(2005年5月11日、2008年9月22日、2009年4月21日、2011年11月15日、2013年1月6日、2014年5月15日、2016年2月18日。ヴァージン・アイランド出身と紹介されていた)とドラムのグレゴリー・ハッチンソン(2008年9月29日、2009年4月21日、2010年9月5日、2016年2月18日)が付く。肌の色が濃いリズム・セションの二人の格好は、おしゃれだった。
軽妙にして、立っているところはほどほど立っているピアノ・トリオ。今回は、サイドの二人の妙味がより分かりやすく出されたところはあったか。ときにハッチンソンのドラム音は、デカぁとも思った。アンコールはなんと、クリフォード・ブラウンの「チェロキー」。エリントン曲もやったが、スタンダードをやるとマーティンが持つ快活な発展性のようなものがよくわかる。この後、3人はこのまま10月いっぱいまで続く欧州ツアーに入る。
▶過去の、ピーター・マーティン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
http://43142.diarynote.jp/201111210320292366/
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
▶過去の、ルーベン・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
▶グレゴリー・ハッチンソン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100905 ジョシュア・レッドマン
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
<今日の、ムライの馬鹿>
うわあ行きの際、2度も電車乗り過ごしちゃったよー。それは、今一緒に飲んだりすると一番長時間に渡ってしまう村井康司のせい。彼の新著「あなたの聴き方を変えるジャズ史」(シンコー・ミュージック刊)を外出車内でちまちま読んでいるんだけど、私としたことがなんか本に入り込んじゃう。なんか、つらつらと読むだけでなく、その通りと膝を打ったり、うわあこの書き方は俺にはできないなぞとか同時進行的に考えたりしちゃい、降りるべき駅をミスしちゃう。<アメリカの大衆音楽全体を時代との関わりの中で俯瞰>(著者後書きより)しようとしているのだが、まこと豊富な例証とともに、20世紀最良のアメリカン・ミュージックであるジャズとその周辺をものすごーく広い見地から歴史を追いつつ、彼は軽妙な筆致とともにその本質を解き明かしていく。まあ、その元になった雑誌連載も知っていたけど、けっこう書き改めていると思われるし、こうやって一つにまとめると、村井さんよく書いたね〜となる。ロックやソウルにまず引かれ、そしてジャズという即興音楽の存在にヤラれ、一方ではワールド・ミュージックにも興味を持てた世代(それは、洋楽に山ほどの幻想が持てた世代とも言えるだろうか)ならではの、好奇心旺盛な見方を介してのジャズの動向と、その奥にあるものを真っ当に書き記した書籍であると言うしかない。価格は2160円とCD1枚分の価格ながら、350頁を超える本書はけっこう厚く重い。そして、中身は言わずもがな。乗り越しとともに、か弱いぼくは肩が脱臼しないか心配でしょうがなかった。
台場では、二つのソニー系エンターテインメント施設に行く。まず、ユナイテッドシネマ アクアシティお台場で、映画「関ヶ原」を見る。かつてトリビュート・トゥ・ラヴ・ジェネレーションというワールド・ビート系も多々出たソニー運営のライヴ・レストランがあり、そこには一時良く行っていたけど、それがあったビルはここだったのかな。なんか、懐かしい。10を超える映画館を持つシネコンの方には、さすが観光客はいない。開演5分前に中に入ったら、ぼくだけ。ビビった。
ところで、ぼくは戦国もの、もとい歴史に疎い人間で、それと繋がり、その手の映画にはとんと興味が持てない。そういえば高校のとき、いかに自分は歴史に興味が持てないかを新任の社会史教諭にこんこんと説いたら、試験の点数を大幅に上回ったいい点を通知表でいただいたことがあった。いい先生だったナ(そんなぼくなので、とうぜん、受験は地理や政経で受けた)。ゆえに、“関ヶ原”と聞いてもぜんぜんピンとこない。なのに、ぼくが見に行ったのは、知人がずっぽり絡んだ映画であったからだ。
そしたら、ある程度、その前後の史実を知っている前提で作っているのか、まるでストーリーが分からない。もう、冒頭の河原のシーンから????の連続。出て来る武士の名前は一応多くは知っているもののどういう人かは全然知識がないので、登場人物の会話も30パーセントほどしか理解できなかった。なかなかにオレは成人として備わっているべき知識を持っていない人間のなのかと思ったかな。映像は丁寧に撮られていて、よく撮影場所を見つけたり、セットを作ったりしたな。音楽はハマり、壮大。あと、前半でいなくなり猿には似ていなかったが、豊臣秀吉役の人が一番演技が上手いと思った。
▶︎過去の、トリビュート・トゥ・ラヴ・ジェネレーションのベスト・アクト(おそらく)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm カルリーニョス・ブラウン
その後は、近くのZeppダイバーシティ東京に行く。徒歩10分弱、ぐらいの距離か。広い通路を会場に向かい渡りながら、昔メキシコ人のマーゴス・エレーラ(2004年9月25日)をこういう大きな野外通路で見たなと思い出す。そして、スコットランドのグラスゴーのロックを代表するベル・アンド・セバスチャン(2011年3月4日)を見た。この8月は延々米国ツアーをやったらしいが、スプーン(2008年2月6日)と一緒だったハルウッド・ボウル公演(本当に、ここでやったならすごい、デカいですよ〜)を見た知人からのお誕生日おめでとうメールに、今の彼らならキミも気にいるはずとか、書いてあったんだよな。そしたら、なるほど一度上がった(目標を達成し、活動を止めた)バンドならではの、いい意味での成熟や和気藹々具合があって、手触りが良い。なんか、そのこなれ具合に、グラスゴー版ビーチ・ボーイズ(2014年3月28日)というような所感を持ってしまったかも。どこか、黄昏たところも持つのも、その感想につながっている?
多い時で、サポートの奏者を含め9人がステージに上がる。トランペットやチェロが入る曲もある。MCによれば、渋谷から最寄りの東京テレポートまで電車で来たそう(りんかい線で一本で来れますね)。そしたら、その後の曲では列車から東京テレポート駅に降り、会場に向かう映像が背後に映し出された。ステージ後方に映し出される映像はそれぞれに気が利いていて、それも楽しい。しッかりと自分たちの立ち位置、見てくれる人たちのもろもろを捉えているという風情〜そして、それはグラスゴウという風土も伝えると思わせられるものであったか〜、マルでした。
▶︎過去の、ベル・アンド・セバスチャン
http://43142.diarynote.jp/201103091608158507/
▶︎過去の、マーゴス・エレーラ
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
▶︎過去の、スプーン
http://43142.diarynote.jp/200802100026420000/
▶︎過去の、ハリウッド・ボウルでの公演
http://43142.diarynote.jp/200707232251010000/
▶︎過去の、マイク・ラヴ/ザ・ビーチ・ボーイズ
http://43142.diarynote.jp/201403291149242320/
この日は、もう一つ。ジャズ・ピアニストのピーター・マーティン(2008年9月22日、2010年3月23日、2014年9月16日、2016年2月18日、2017年5月29日)を、丸の内・コットンクラブで見る。前回と同じく、ベースのルーベン・ロジャース(2005年5月11日、2008年9月22日、2009年4月21日、2011年11月15日、2013年1月6日、2014年5月15日、2016年2月18日。ヴァージン・アイランド出身と紹介されていた)とドラムのグレゴリー・ハッチンソン(2008年9月29日、2009年4月21日、2010年9月5日、2016年2月18日)が付く。肌の色が濃いリズム・セションの二人の格好は、おしゃれだった。
軽妙にして、立っているところはほどほど立っているピアノ・トリオ。今回は、サイドの二人の妙味がより分かりやすく出されたところはあったか。ときにハッチンソンのドラム音は、デカぁとも思った。アンコールはなんと、クリフォード・ブラウンの「チェロキー」。エリントン曲もやったが、スタンダードをやるとマーティンが持つ快活な発展性のようなものがよくわかる。この後、3人はこのまま10月いっぱいまで続く欧州ツアーに入る。
▶過去の、ピーター・マーティン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
http://43142.diarynote.jp/201111210320292366/
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
▶過去の、ルーベン・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
▶グレゴリー・ハッチンソン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100905 ジョシュア・レッドマン
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
<今日の、ムライの馬鹿>
うわあ行きの際、2度も電車乗り過ごしちゃったよー。それは、今一緒に飲んだりすると一番長時間に渡ってしまう村井康司のせい。彼の新著「あなたの聴き方を変えるジャズ史」(シンコー・ミュージック刊)を外出車内でちまちま読んでいるんだけど、私としたことがなんか本に入り込んじゃう。なんか、つらつらと読むだけでなく、その通りと膝を打ったり、うわあこの書き方は俺にはできないなぞとか同時進行的に考えたりしちゃい、降りるべき駅をミスしちゃう。<アメリカの大衆音楽全体を時代との関わりの中で俯瞰>(著者後書きより)しようとしているのだが、まこと豊富な例証とともに、20世紀最良のアメリカン・ミュージックであるジャズとその周辺をものすごーく広い見地から歴史を追いつつ、彼は軽妙な筆致とともにその本質を解き明かしていく。まあ、その元になった雑誌連載も知っていたけど、けっこう書き改めていると思われるし、こうやって一つにまとめると、村井さんよく書いたね〜となる。ロックやソウルにまず引かれ、そしてジャズという即興音楽の存在にヤラれ、一方ではワールド・ミュージックにも興味を持てた世代(それは、洋楽に山ほどの幻想が持てた世代とも言えるだろうか)ならではの、好奇心旺盛な見方を介してのジャズの動向と、その奥にあるものを真っ当に書き記した書籍であると言うしかない。価格は2160円とCD1枚分の価格ながら、350頁を超える本書はけっこう厚く重い。そして、中身は言わずもがな。乗り越しとともに、か弱いぼくは肩が脱臼しないか心配でしょうがなかった。
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