メリアナは、ジャズ・ピアニストのブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月20日)と彼より10歳年下のドラマーであるマーク・ジュリアナが組んだ、デュオ編成のユニット。ジュリアナはイスラエル人ベーシストのアヴィシャイ・コーエン(2006年5月17日、2014年1月21日)のトリオに2000年代中期に参画して知名度を得た人物で、機材効果も介してビートの深淵を求めんとするたリーダー作も出している。このデュオは数年前からライヴが持たれて来たようであり、昨年にはメルドーが所属するノンサッチから『Taming The Dragon』というアルバムもリリースされた。
当代きってのジャズ・ピアノの担い手であるメルドーは電気ピアノやシンセサイザーを多用し、ジュリアナは刺の感覚を抱えたドラミングで、間の手を入れる。自在に流れていく演奏は少しのモチーフありきで、あとはノリで鷹揚に流れて行く(メルドーの楽器選定を含め)。ゆえに1曲は長めで、2曲目(だったかな)はザ・ビートルズ「フール・オン・ザ・ヒル」を延々、けっこうピアノも用いて披露した。
アナログ・シンセでベース・ラインを弾く場合もあり。一方、ジュリアナは電気効果を介するのかと思ったら、変な音のパッド音をほんの一部用いただけで、あとは音色/響きをいじる局面はなかった。
クラブ・ミュージック視点からメリアナを見る人もいるようだが、メルドーおじさんの感性はクラブ・ミュージックというよりはプログ・ロックのほうに近いというのが、『Taming The Dragon』を聞いて、ぼくが感じていたこと。そして、実演を見た見解もそう。そして、2人にある音のやりとりの軸となるものというか、両者間を行き来する音楽観のようなものはくっきり見える。それぞれの演奏する姿(何を弾いたり、どう叩いているか。やはり、それ分ると理解は倍加する)目の当たりにできるというのは、たいそう面白い。これぞ、ライヴの美点であるよなー。
『Taming The Dragon』を聞いて思い出したのが、キース・ジャレット(2001年4月30日、2007年5月8日)とジャック・ディジョネット(2001年4月30日、2003年8月23日、2007年5月8日、2014年5月22日)のECM発のデュオ名義作『Ruta and Daitya』(1972年)。同作を、若き日のジャレットのカっとんだエレクトロ・ジャズ盤と捉えているが、この晩の演奏を聞いて、あのエスノっぽい部分も抱えていたアルバムは当時台頭していたプログ・ロックを横目に見たところがあったのかと、ふと思ってしまった。
▶過去の、ブラッド・メルドー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2003-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200502232041270000/
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
▶過去の、キース・ジャレット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200705181807060000/
▶過去の、ジャック・ディジョネット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200705181807060000/
http://43142.diarynote.jp/201405231458349566/
<今日の、記憶>
過去にブルーノートに出演したさい、メルドーはくわえ煙草で演奏していた。ヨレた風体と合っていたので、けっこう記憶に残っている。そのころは、まだブルーノート東京も喫煙が許されていたのだっけ? 記憶は定かではないが、大昔喫煙しまくっている人が横にいて、コイツなんだかな〜と思った事あったよな。ま、そうこうしているうちに、いつの間にかクラブクアトロのようなスタンディングのライヴ会場も軒並み禁煙となった。めでたし、めでたし。でも、それゆえ、煙が苦手なぼくは(喫煙が認められる)クラブに行きたくねーとなっているわけだが。
あ、そーいえば、、『Taming The Dragon』のジャケット・カヴァーって、ギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)の2012年傑作『カーニヴァル・エレクトリコス』(トラフィック。米国はエピタフ)のそれとけっこう似ていないか。
▶過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm (バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm (朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
当代きってのジャズ・ピアノの担い手であるメルドーは電気ピアノやシンセサイザーを多用し、ジュリアナは刺の感覚を抱えたドラミングで、間の手を入れる。自在に流れていく演奏は少しのモチーフありきで、あとはノリで鷹揚に流れて行く(メルドーの楽器選定を含め)。ゆえに1曲は長めで、2曲目(だったかな)はザ・ビートルズ「フール・オン・ザ・ヒル」を延々、けっこうピアノも用いて披露した。
アナログ・シンセでベース・ラインを弾く場合もあり。一方、ジュリアナは電気効果を介するのかと思ったら、変な音のパッド音をほんの一部用いただけで、あとは音色/響きをいじる局面はなかった。
クラブ・ミュージック視点からメリアナを見る人もいるようだが、メルドーおじさんの感性はクラブ・ミュージックというよりはプログ・ロックのほうに近いというのが、『Taming The Dragon』を聞いて、ぼくが感じていたこと。そして、実演を見た見解もそう。そして、2人にある音のやりとりの軸となるものというか、両者間を行き来する音楽観のようなものはくっきり見える。それぞれの演奏する姿(何を弾いたり、どう叩いているか。やはり、それ分ると理解は倍加する)目の当たりにできるというのは、たいそう面白い。これぞ、ライヴの美点であるよなー。
『Taming The Dragon』を聞いて思い出したのが、キース・ジャレット(2001年4月30日、2007年5月8日)とジャック・ディジョネット(2001年4月30日、2003年8月23日、2007年5月8日、2014年5月22日)のECM発のデュオ名義作『Ruta and Daitya』(1972年)。同作を、若き日のジャレットのカっとんだエレクトロ・ジャズ盤と捉えているが、この晩の演奏を聞いて、あのエスノっぽい部分も抱えていたアルバムは当時台頭していたプログ・ロックを横目に見たところがあったのかと、ふと思ってしまった。
▶過去の、ブラッド・メルドー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2003-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200502232041270000/
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
▶過去の、キース・ジャレット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200705181807060000/
▶過去の、ジャック・ディジョネット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200705181807060000/
http://43142.diarynote.jp/201405231458349566/
<今日の、記憶>
過去にブルーノートに出演したさい、メルドーはくわえ煙草で演奏していた。ヨレた風体と合っていたので、けっこう記憶に残っている。そのころは、まだブルーノート東京も喫煙が許されていたのだっけ? 記憶は定かではないが、大昔喫煙しまくっている人が横にいて、コイツなんだかな〜と思った事あったよな。ま、そうこうしているうちに、いつの間にかクラブクアトロのようなスタンディングのライヴ会場も軒並み禁煙となった。めでたし、めでたし。でも、それゆえ、煙が苦手なぼくは(喫煙が認められる)クラブに行きたくねーとなっているわけだが。
あ、そーいえば、、『Taming The Dragon』のジャケット・カヴァーって、ギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)の2012年傑作『カーニヴァル・エレクトリコス』(トラフィック。米国はエピタフ)のそれとけっこう似ていないか。
▶過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm (バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm (朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
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