いろんな逸材とお手合わせし、いろんなリーダー作も発表している77歳のヴェテラン・ジャズ・ドラマーのリーダー公演、丸の内・コットンクラブ(ファースト・ショウ)。
ジャズ・コミュニケイターズと名付けられたコンボはリーダーのヘイズに加え、テナー・サックスのエイブラハム・バートン(エンヤからのリーダー作など。ミンガス・ビッグ・バンドで来日している)、ヴァイブラフォンのスティーヴ・ネルソン(エンヤやクリス・クロス他、リーダー・アルバムはいろいろ)、ピアノのデイヴィッド・ブライアント(マイロン・ウォルデンやジェレミー・ペルトらのアルバムに参加)、ベースのデズロン・ダグラス(サイラス・チェスナット〜2009年6月7日〜とやるほか、リーダー作もあり)。ピアノやベース奏者は結構若い。ヘイズは、同名義/同メンバーのアルバムも出している。
一曲目、ワン・コードのリフで突っ走る。ベースのダグラスは骨太なリフを黙々と繰り出していて、彼への好意がもわもわ〜。そして、レギュラー・グリップで叩いていたようなヘイズの叩き口も勇ましく、若々しい。彼が時にする、MCは朴訥。今回ヘイズにインタヴューした先輩と会場で一緒になったが、彼によれば返答は実にしっかりしたものだったとのこと。それから、どの曲においてもドラムの出音は大きかったような。存分にソロを回し、1曲はどれも15分はあったのではないか。総演奏時間はアンコールなしで、スパっと90分少し欠け、ほど。
テナーのバートンは歌えるが、フレイジングにちょい乱暴さを感じさせるのと、音色の選択の部分でぼくを少し落ち着かなくさせる部分がある。と思っていたら、最後の曲で一気に爆発。ジョン・コルトレーンのマナーに、ぶお〜っとに突入。あ、彼はそういう人なんですか。また、いい意味で笑えたのは、ヴァイブラフォンのネルソン。近年はデイヴ・ホランドのリーダー作群に名を連ねてもいたが、時に繰り出す、生理的にやけくそな(いや、竹を割ったような)、メーターを振り切った演奏にはおおおっ。もう、ぼくはクスクスしっぱなし。それは、ぼくのなかにあるジャズ・ヴァイブラフォンのライブラリーにはないものであったから。そして、そんなバートンやネルソンを雇うヘイズも愛すべき変わり者と思ったりもしてしまう。ま、ユセフ・ラティーフと懇意にした人でもあるからな。
▶過去の、サイラス・チェスナット
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
その後は、南青山・ブルーノート東京で、エリック・ミヤシロ率いる(アレンジもする)ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラを見る。それ、震災直後に急遽同所の出し物用として組まれたブルーノート・オールスター・ビッグ・バンド(2011年3月28日)を根っこに置くものと考えていいのかな。まあ、名のある実力者がずらり。アレンジャーとしても活躍している村田陽一(2005年1月7日、2006年1月21日、2010年3月9日、2011年12月20日、2012年9月8日、2014年12月14日。彼は元、じゃがたら でもある)も一奏者として、参加しているではないか。そして、今回はリチャード・ボナ(2000年12月6日、2002年1月9日、2002年9月19日、2002年12月14日、2004年12月15日、2006年2月16日、2008年10月19日、2010年2月5日、2010年6月6日、2011年1月25日、2012年5月14日、2012年12月15日、2013年12月2日)をゲストに迎えるという項目がついてのもの。
まず、冒頭2曲はボナ抜き。そして、披露したのは、2つともマイク・マイニエリ(2010年9月5日)が率いたステップス・アヘッド(来月に、ここに出演)の曲。ドラマーは山木秀夫(2008年8月19日、2012年8月24日、2012年9月8日、2014年10月26日)がインフルエンザにかかり代役であったようだが、さすがにまとまった音を出しているナ。そして、ボナが出て来て、アフリカ属性とともに自分の大きなルーツの1/2と本人が自覚するジャコ・パストリアスの「ティーン・タウン」と美曲「3ヴューズ・オブ・ア・シークレット」(佐野聡〜2008年1月31日〜による、原曲を尊重したハーモニカ音つき)を演奏。ボナは4弦と5弦のフレットレス・ベースを手にして、パストリアスへの耽溺を表出する。彼がビッグ・バンドと絡むのは初めてだそうだが、とってもうれしそう。パストリアスがウェザー・リポートを辞めた後に率いたビッグ・バンド表現にもボナは浸りまくってきたはずで、当然と言えば当然だが。
ボナはベース弾き語りも披露し、さらにはビッグ・バンド音にのって、スタンダードの「オール・オブ・ミー」を弾力性たっぷりに、ベースを置いてエンターテイナー然として歌い上げたりも。なんか、楽しい。他にも、ボナは嬉々として歌手だけをする曲があった。アンコール曲はジェイムス・コットン(2004年8月10日)でも知られ、パストリアスもビッグ・バンド時代に取り上げた陽性ブルース曲「ファニー・マエ」なり。
ブルーノート・オールスター・ジャズ・オーケストラはモントルー・ジャズ・フェスにも出張ったりもしているようだが、、この3月にはアジア最大のジャズ・フェスと言えるだろうジャワ・ジャズ(2012年3月2日、3日、4日)にも出演するそう。
▶過去の、ブルーノートオールスター・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/201104041100266528/
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/200810211839169096/
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
▶過去の、マイク・マイニエリ
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
▶過去の、村田陽一
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111220
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/?day=20141214
▶過去の、山木秀夫
http://43142.diarynote.jp/200808221745590000/
http://43142.diarynote.jp/201209181226141636/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
▶過去の、佐野聡
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
▶過去の、ジェイムズ・コットン
http://43142.diarynote.jp/200408100058160000/
▶過去の、ジャワ・ジャズ
http://43142.diarynote.jp/201203062004221304/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
<今日の、気持ち>
1週間ばかし、ネット環境から離れていて(ガラ携愛好者のぼくは、携帯電話でネットを引くことは元々しません&PCにきたメールも見ることができません)、なんか楽だなと感じる。何かに追われる感覚がなくなり、生活のテンポがゆっくりになったような心持ちを得た。PCに明るくないがゆえ間違いなくネットに依存していないほうであるはずなのに、ココロの平成がたっぷりぃ。って、それはのんびりした正月の期間であったことや、日常の場である東京から離れていたことのほうが大きい? まあ、年明け早々の締め切り物件を年内にきっちり仕上げていたら、気持ちはとってもほのぼのではあるよな〜。
ジャズ・コミュニケイターズと名付けられたコンボはリーダーのヘイズに加え、テナー・サックスのエイブラハム・バートン(エンヤからのリーダー作など。ミンガス・ビッグ・バンドで来日している)、ヴァイブラフォンのスティーヴ・ネルソン(エンヤやクリス・クロス他、リーダー・アルバムはいろいろ)、ピアノのデイヴィッド・ブライアント(マイロン・ウォルデンやジェレミー・ペルトらのアルバムに参加)、ベースのデズロン・ダグラス(サイラス・チェスナット〜2009年6月7日〜とやるほか、リーダー作もあり)。ピアノやベース奏者は結構若い。ヘイズは、同名義/同メンバーのアルバムも出している。
一曲目、ワン・コードのリフで突っ走る。ベースのダグラスは骨太なリフを黙々と繰り出していて、彼への好意がもわもわ〜。そして、レギュラー・グリップで叩いていたようなヘイズの叩き口も勇ましく、若々しい。彼が時にする、MCは朴訥。今回ヘイズにインタヴューした先輩と会場で一緒になったが、彼によれば返答は実にしっかりしたものだったとのこと。それから、どの曲においてもドラムの出音は大きかったような。存分にソロを回し、1曲はどれも15分はあったのではないか。総演奏時間はアンコールなしで、スパっと90分少し欠け、ほど。
テナーのバートンは歌えるが、フレイジングにちょい乱暴さを感じさせるのと、音色の選択の部分でぼくを少し落ち着かなくさせる部分がある。と思っていたら、最後の曲で一気に爆発。ジョン・コルトレーンのマナーに、ぶお〜っとに突入。あ、彼はそういう人なんですか。また、いい意味で笑えたのは、ヴァイブラフォンのネルソン。近年はデイヴ・ホランドのリーダー作群に名を連ねてもいたが、時に繰り出す、生理的にやけくそな(いや、竹を割ったような)、メーターを振り切った演奏にはおおおっ。もう、ぼくはクスクスしっぱなし。それは、ぼくのなかにあるジャズ・ヴァイブラフォンのライブラリーにはないものであったから。そして、そんなバートンやネルソンを雇うヘイズも愛すべき変わり者と思ったりもしてしまう。ま、ユセフ・ラティーフと懇意にした人でもあるからな。
▶過去の、サイラス・チェスナット
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
その後は、南青山・ブルーノート東京で、エリック・ミヤシロ率いる(アレンジもする)ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラを見る。それ、震災直後に急遽同所の出し物用として組まれたブルーノート・オールスター・ビッグ・バンド(2011年3月28日)を根っこに置くものと考えていいのかな。まあ、名のある実力者がずらり。アレンジャーとしても活躍している村田陽一(2005年1月7日、2006年1月21日、2010年3月9日、2011年12月20日、2012年9月8日、2014年12月14日。彼は元、じゃがたら でもある)も一奏者として、参加しているではないか。そして、今回はリチャード・ボナ(2000年12月6日、2002年1月9日、2002年9月19日、2002年12月14日、2004年12月15日、2006年2月16日、2008年10月19日、2010年2月5日、2010年6月6日、2011年1月25日、2012年5月14日、2012年12月15日、2013年12月2日)をゲストに迎えるという項目がついてのもの。
まず、冒頭2曲はボナ抜き。そして、披露したのは、2つともマイク・マイニエリ(2010年9月5日)が率いたステップス・アヘッド(来月に、ここに出演)の曲。ドラマーは山木秀夫(2008年8月19日、2012年8月24日、2012年9月8日、2014年10月26日)がインフルエンザにかかり代役であったようだが、さすがにまとまった音を出しているナ。そして、ボナが出て来て、アフリカ属性とともに自分の大きなルーツの1/2と本人が自覚するジャコ・パストリアスの「ティーン・タウン」と美曲「3ヴューズ・オブ・ア・シークレット」(佐野聡〜2008年1月31日〜による、原曲を尊重したハーモニカ音つき)を演奏。ボナは4弦と5弦のフレットレス・ベースを手にして、パストリアスへの耽溺を表出する。彼がビッグ・バンドと絡むのは初めてだそうだが、とってもうれしそう。パストリアスがウェザー・リポートを辞めた後に率いたビッグ・バンド表現にもボナは浸りまくってきたはずで、当然と言えば当然だが。
ボナはベース弾き語りも披露し、さらにはビッグ・バンド音にのって、スタンダードの「オール・オブ・ミー」を弾力性たっぷりに、ベースを置いてエンターテイナー然として歌い上げたりも。なんか、楽しい。他にも、ボナは嬉々として歌手だけをする曲があった。アンコール曲はジェイムス・コットン(2004年8月10日)でも知られ、パストリアスもビッグ・バンド時代に取り上げた陽性ブルース曲「ファニー・マエ」なり。
ブルーノート・オールスター・ジャズ・オーケストラはモントルー・ジャズ・フェスにも出張ったりもしているようだが、、この3月にはアジア最大のジャズ・フェスと言えるだろうジャワ・ジャズ(2012年3月2日、3日、4日)にも出演するそう。
▶過去の、ブルーノートオールスター・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/201104041100266528/
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/200810211839169096/
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
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http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
▶過去の、マイク・マイニエリ
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
▶過去の、村田陽一
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111220
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/?day=20141214
▶過去の、山木秀夫
http://43142.diarynote.jp/200808221745590000/
http://43142.diarynote.jp/201209181226141636/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
▶過去の、佐野聡
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
▶過去の、ジェイムズ・コットン
http://43142.diarynote.jp/200408100058160000/
▶過去の、ジャワ・ジャズ
http://43142.diarynote.jp/201203062004221304/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
<今日の、気持ち>
1週間ばかし、ネット環境から離れていて(ガラ携愛好者のぼくは、携帯電話でネットを引くことは元々しません&PCにきたメールも見ることができません)、なんか楽だなと感じる。何かに追われる感覚がなくなり、生活のテンポがゆっくりになったような心持ちを得た。PCに明るくないがゆえ間違いなくネットに依存していないほうであるはずなのに、ココロの平成がたっぷりぃ。って、それはのんびりした正月の期間であったことや、日常の場である東京から離れていたことのほうが大きい? まあ、年明け早々の締め切り物件を年内にきっちり仕上げていたら、気持ちはとってもほのぼのではあるよな〜。
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